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開設2年目になりました。これを機会に今の産科の危機に関してのフラッシュ作成しました。
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誤報(1)のエントリーは11月26日付けです。最初から読む方はカレンダーで11月までたどって26日をクリックすると誤報(1),(2)のエントリーに入れます。あとは順々に日にちをクリックしていってください。
(モデルにさせていただいた誤報事件に関しての2chの過去ログ保存していたものアップしました
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この事件の理解の参考となれば幸いです。当時の記事などが引用されている部位もありますのでm3掲示板も閉鎖された今、資料として貴重なものとして保存してあります。)
【2008/07/07 00:58】
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術後の経過も概ね良好であった。病理の結果もリンパ節への 転移も認められず、抗癌剤の治療も必要なさそうであった。 2人目のお子さんを考えることもあるだろう。抗癌剤は生殖 機能も障害する。若い人には必要がなければ極力使いたくはな かった。その結果にまたほっとする。彼は食事も食べられるよ うになり点滴も序々に切ることができ退院の日が近づいてきた。 退院前にお話する。「お疲れ様でした。経過は良好で無事に 手術もおわりました。」「有難うございます。」「とった組織 の検査の結果ではリンパ節転移は認められていません。手術 中に行った腹腔内洗浄細胞診も陰性でした。進達度も筋層に は癌細胞は入っていませんでした。手術で充分とりきれて いると思われます。術後の抗癌剤の治療は必要ないと考え ます。」「そうですか.」「これで治療自体は終了ですが、この 病気の場合は再発ということを考えなくてはなりません。外来 で5年経過をみさせていただくことになります。まず再発する 可能性はないとかんがえていますが..。よく頑張られました ね。引き続き外来にてみさせていただきますので宜しくお願い します。」「こちらこそお願いいたします。」
無事に彼は退院し社会復帰していった。定期的に私の外来に 通院をつづけた。特に再発所見もなく2年経ったとき私は病院 を転勤になった。今年で4年経つ。きっと元気でいてくれるだ ろう。多分、いい父親をやっているのではないだろうか。今年 幼稚園に入園したであろう彼の息子と彼と奥様の肩に桜の花び らは美しく舞っているのだろうか....。
明日から学会出張で2日ほどブログお休みします。いつも見て くださる方々には申し訳ありませんが、また日曜日にアップさせ ていただきたいと思います。
【2005/04/14 22:35】
桜 |
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私は言った。「もちろん実際にお腹を開けてみて、とって きた胃を顕微鏡の検査にだしてその結果をみなければはっき り言うことはできませんが、まず手術で取りきれるとかんが えています。しっかりと治療をうけていただければまずご心 配いらないかと思いますが。」彼は言った。「万一、思って いたより進んでいても正直に私に伝えてもらえますか?」 「ご本人が望んでいらっしゃる以上は嘘をつくつもりはあり ません。きちんとお伝えします。でもその心配はほとんど 無いと思っています。」「わかりました。」
桜が開花を始めたある春の日に手術の日を迎えた。 開腹する。予想どおり転移と思われる病変は認められない。 腹腔内洗浄細胞診(お腹の中を生理食塩水で洗浄し、その 洗浄液のなかに癌細胞が含まれていないかをチェックする 検査)を行い、型どおりの手術を開始する。幽門側胃切除 (胃の出口側2/3ほどを切除)(D2)(癌取り扱い規約二群 までのリンパ節を切除する)空腸間置術を施行した。 手術後、とれた胃をもってご家族にお話する。 「手術中に大きなトラブルはなく順調に手術は終了しまし た。術前の検査どおり、お腹の中に病巣以外に病気が広が っている所見は認められません。手術で癌は取りきれている ものと考えています。まず問題ないと思いますが、術後 に予期しない合併症が生じましたらご説明いたしますので。」 「わかりました。有難うございました。」 麻酔からさめた彼を集中治療室に運び、術後の処置を行い とったものを標本整理する。(病理検査に出すために胃から リンパ節をはずし、リンパ節ごとにわけてホルマリン固定 する。)とったリンパ節にもはっきりした転移はなさそうで あった。これなら大丈夫だろうと私はほっと胸をなでおろ した。 (次回につづく)
【2005/04/13 23:12】
桜 |
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「先生、難しいことは解らないが要は手術をすれば治す ことができるっていうことですね。」「そうです。幸いに も手術可能な時期に発見できたということですから。 実際には、病気の進行度は手術をしてお腹の中をみて、 また手術でとったものを顕微鏡の検査にだしてどれだけ進行 しているかを確認しないと確定はしないのです。 その結果によっては術後に抗癌剤の治療を行う必要があ る場合もありますが、○○さんの場合はその可能性はかなり 低いと考えています。」 「解りました。手術をしなければ病気は進むだけですもの ね。先生、実は家内が妊娠しておりまして。」私は一瞬、息 を飲んだ。「それは..。おめでとうございます。」「実は 私は父親がいないんです。所謂私生児で、よく小さい頃、 てて無し子、妾の子といじめられていました。なんで俺は 生まれてきたんだって子供ながらに悩んでね、一回お袋に どうして俺なんか生んだんだってなじったことがあるんで すよ。そしたらお袋だまってボロボロ涙こぼしてね。あの頃 は「しまったっ」て思うだけだったんですけど..。お袋、結局 経済的に支援もなくて必死に俺のこと育ててたんですよね。 どんな経緯かわからないけど、俺の父親を愛してその子を 生みたいと思ってくれた。そして一生懸命育ててきたのに 愛して育てたその子になじられる。辛かったと思います。 高校までいかせてくれて、就職してようやくお袋に楽させて あげられると思っていたら脳出血で親孝行する間もなく 死んでしまって..。 今、家内が自分の事を愛してくれて、その子を産んでくれ ようとしているんです。自分は家内にお袋みたいな思いをさ せたくないんです。そして生まれてくる子に自分と同じ思い をさせたくないんです。」そばで説明を聞きにきていた奥さん はそれを聞いて涙ぐんでいた。 (次回につづく)
【2005/04/12 22:45】
桜 |
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