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(モデルにさせていただいた誤報事件に関しての2chの過去ログ保存していたものアップしました
医者板の過去ログ→こちら
ニュース速報+板の過去ログ→→こちら
この事件の理解の参考となれば幸いです。当時の記事などが引用されている部位もありますのでm3掲示板も閉鎖された今、資料として貴重なものとして保存してあります。)
学会にいってきました(2)
 当直はさんで更新が間空いてしまいすいませんでした。

 それで前回の続きですが.....。

 マスコミの代表ということでフジテレビの黒岩さんが呼ばれて
いました。黒岩さんが言っていたのは医師会は開業医の団体で
開業医の利益だけを追っていて勤務医の意見が代表されていな
いのが問題であるということをおっしゃっていました。それは
まあいいとして、開業医が楽をして稼げるようになっているのが
問題。昔の開業医は夜でも患者を見ていたが、今の開業医の先生
はビルで開業して夜はいなくなってしまう。昔の開業医のように
夜でも対応できるようになっていないのはおかしいとおっしゃっ
ていました。多分、いまの患者さんの要求の高さが問題だという
ことがわかっていないんだろうなと思いました。昔は開業の先生
も尊敬されていて、とりあえず夜間対応してもらえるだけでも
感謝されたものですが、今ではちょっと頭を打ってもCTとらない
といけない雰囲気だったり、夜間でもなんで専門医がいないんだ
と救急外来でわめく患者さんがいたり(9割以上は翌日までみて
全然問題ない患者さんなのですが....。)それで何かあれば
すぐ裁判沙汰になったり、警察沙汰になったりですから.......。
 開業医が夜間の救急患者をみたり、患者さんを抱え込める状況
でないことがわかっていない。その患者さんの理不尽な要求が当
然であるかのようにあおったのが自分達マスコミだということも
全く理解していないんだなと思いながら聞いていました。
 ロハスメヂィカルの川口さんのお話は先生方が大変だ大変だと
おっしゃるけれども、患者さんは先生達が大変だということを
全く理解していない。患者側からすれば別に自分達な先生方に
そんなに忙しくしてくれと頼んだ覚えはない。勝手に先生方が
忙しくしているだけでしょう。そんな医療者は医療の聖職者であら
なくてはならないというのは変で、人間なんだということを考えて
広報していくべきではないかというお話でした。まあそれは最も
なんですが、医者が聖職者でなくてはならない。患者の要求には
なんでも答えなくてはならないしそれがあたりまえだと洗脳して
きたのはあなたたちマスコミであることを忘れているんだなあと
感じました.....。黒岩さんは福島の大野病院事件のことはマスコミ
も反省するべきところがあるとおっしゃっていましたが、大淀病院
のことは触れなかったですね。上西先生たちも大野病院事件について
は触れましたが大淀病院事件は触れなかったです。マスコミの人
呼んだから少し気を遣ったのかもしれません。

 ただ黒岩さんと川口さんの話を聞くかぎりは医療に対してのマス
コミの報道のあり方の問題に関してはやはりわかっていただいてい
ないなというのが印象でした。でも本当は医療界自身がそのような
マスコミに働きかけていく広報部門の充実が必要なのだというのは
はっきりしているのですが......。ともかく財務省は世界でも医療
費は少ない方であること、国が他の国とくらべて公費からの支出も
少ないことは認めているわけで、当然医療費や福祉の費用が財政破綻
の原因でなかったこともはっきりしているわけですから、これ以上の
医療の荒廃を避けるためにもせめてG7の平均なみの医療費と医師数を
確保してもらえるようにしていただきたいところです。


長々とすいませんでした。次回からまた誤報の連載始めます。
【2007/07/21 23:42】 管理人雑感 | トラックバック(0) | コメント(1) |
学会に行ってきました。(1)
 どうもしばらく更新していなくてご心配かけたのではないか
と思います。すいません。ちょっとここのところ重症患者さん
が続いたり、消化器外科学会の学会発表の準備(ポスターセッ
ションなのでちょっと流してしまっていましたが)もあって
なかなか更新する元気がなくなっていたというのが本当です。
 学会は東京の新宿なので行き来は便利ですが、やはり疲れ
ますね。初日の発表も無事に終わってほっとしているところです。

 それと別に今日の午後に消化器外科学会の特別企画で消化器
外科医の医療環境をめぐってというパネルディスカッションが
ありました。こうした企画を学会が本腰を入れてようやくやる
ようになったかと思いました。すでに少し遅い気はしましたが
.....。今回はちょっと物語をお休みして2回にわけてこのこと
を報告しておきます。塩崎先生や上西先生もきちっとした勤務
医の意見を代表する団体をつくらなくてはならない、広報をし
っかりしなくてはならないという点を強調されており学会の危
機意識も高まってきつつあるのだと感じました。しかしながら
パネリストの論議がメインで会場からの意見を求める時間があ
まりなかったのが残念でした。ともかく現場はコストとマンパ
ワーが絶対的に足らないということははっきりしているわけで、
これをどうにかしなくてはならないのですが........。
 呼ばれた財務省の課長さんの小泉改革の財政改革の5年で増え
ているのは社会医療費だけだ、あとは削減されている。確かに
GDP比の社会医療費は他の国と比べると少ないが、租税からの支
出割合が少ないことがあり、医療費を上げるには租税からの支出
を上げるために増税しなくてはならないという趣旨だったのです
が、この前半の部分に関してはいままで世界で最も安い医療費
でやってきてようやく少し上がったにすぎなく、他の先進国の
倍以上の公共事業費をちょっと削ったにすぎないこと(これは
実際に論破されていましたが)後半部分に関してはいままで国
が他の先進国よりも医療福祉に関してお金を払ってきていなか
ったということをはっきりと言っているわけで、他の国より
少ししか社会医療費に使っていないのに800兆もの借金をつく
っているということは社会医療費が財政破綻の原因ではなかった
ということになるはずなのですが.....。このことを発言しよう
と手を上げましたが見事に無視されました......。

あと一回だけこの話をつづけますね。誤報はそのあとまた続き
を書きますね。
【2007/07/18 21:53】 管理人雑感 | トラックバック(0) | コメント(0) |
癌という病気
 私の専門は一般外科である。どうしても疾患としては消化器
癌の手術が主体となる。半分が早期で半分が進行癌であるとす
るならば自分が手術した患者さんの半分は5年以内に亡くなる
ことになる。できる限りの治療を行ったとしてもだ。
 しかしながら私自体は癌は慈悲深い疾患だと思っている。
 逆説的に思われるかもしれないが他の多くの疾患を考えて
みると私の言っている意味が解ってもらえるかもしれない。
 例えば糖尿病を考えてみよう。疾患がすすめば失明し、腎機能
がやられて透析となり(現在の日本の透析の導入理由の第一位
は糖尿病性腎症)手足が壊疽を起こし四肢を切断されそれでも
死ぬことができない。脳梗塞で麻痺で寝たきりとなった患者さん
を考えてみれば、寝たきりで何年も生き続け、家族には影で
早く死んでくれないかと思われながら生き続けなくてはなら
ない。肺気腫の患者さんはどうしようもない呼吸苦の中で
何回も挿管され人工呼吸器につながれ生かされてしまう。
 治療を中断しようにも中断することが許されない。脳梗塞で
嚥下障害を起こせば昔は点滴もせずに干からびて弱っていくの
をみて誰もが死を納得していた。しかしながら現在では口から
入らなければ経鼻栄養、胃に穴をあける胃ろう造設されて
無理やり生かされる。何年もこの状態で生かされつづければ
家族もつかれきって早く死んでくれと内心祈ってしまう心境
に追い詰められる。本当にこれで皆幸せなんだろうか?
 食事がとれなくなって、衰弱して、家族に家で看取って
もらえた昔のほうが皆幸せだったんではないかと思う。
 癌は違う。早期であれば確実に病気を治癒させることがで
きる。助けられる時期を逸したとしても、家族が周りが同情
し、真剣になる。痛みが出てきたとき痛みのとり方、尊厳死
の観念。一番研究され学問的に確立している疾患である。
 脳梗塞の様に十数年寝たきりになるならば家族もつかれき
ってしまうが数年、数ヶ月であれば周りも頑張れる。
 医者ももう充分苦しんだから、最後はつらさや痛みを充分
とってあげて自然に任せましょうと言ってあげることができる。
 充分苦しんできて、ようやく安らかな眠りにつこうとして
いる患者さんに肋骨を折ってしまう心臓マッサージや苦痛を
伴う人工呼吸器の装着をしなくてすむ。人は老い、いつか必ず
死ぬ。その最後をどうするのか最も研究され、死が仕方の
ないものだと誰しもが納得してくれる疾患。ある意味本当に
慈悲深い疾患であると感じるのである。
【2005/02/22 23:17】 管理人雑感 | トラックバック(1) | コメント(2) |
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藪医者の独り言


ここに記載されたエピソードは著者の体験をもとに構成したフィクションです。 このページはリンクフリーです。気に入ったら適当にリンクを貼っていただいて結構です。


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