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開設2年目になりました。これを機会に今の産科の危機に関してのフラッシュ作成しました。
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誤報(1)のエントリーは11月26日付けです。最初から読む方はカレンダーで11月までたどって26日をクリックすると誤報(1),(2)のエントリーに入れます。あとは順々に日にちをクリックしていってください。
(モデルにさせていただいた誤報事件に関しての2chの過去ログ保存していたものアップしました
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この事件の理解の参考となれば幸いです。当時の記事などが引用されている部位もありますのでm3掲示板も閉鎖された今、資料として貴重なものとして保存してあります。)
【2008/07/07 00:53】
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「毎日の忙しさにまみれていて何のために仕事をしている か考えたこともなかった。実績をあげて昇進していくこと がすべてだと思っていたんです。でも冷静に考えれば、仕事 って食べていくための手段ですよね。別にその仕事で無く たって自分が納得できればいいわけだし、家内がいうように 自分がいなくなっても代わりはいるんだってことにも気づき ました。総理大臣を社長も変わりはいくらでもいるけど 夫である自分、子供たちの父親である自分の代わりはいない ってことにきづいたんです。よく考えれば自分独りの体じゃ ない。自分を必要としている人間がいることに改めて気がつ いたんです。仕事はまたあるかもしれないけど、今を逃したら もっと大切なものを失うかもしれないって考えたら、一刻も 早く問題を解決してしまおうって考えて..。手術を受けるって 外来に来た日は今日と同じような澄んだ青空でした。仕事の 忙しさにかまけて青空がこんなに美しいと感じたことがなか ったのにも自分であきれました。今日は本当に澄んだ青空 ですよ、先生。今日みたいな青空を見るとまた頑張ってやろ うかなって気になるんですよ。」 彼の保険証の事業主はある都銀から見知らぬ企業に変わって いた。この一年きっと辛い思いも悔しい思いもあったろう。収入 だって間違いなく減っているだろうし、50代で仕事を見つける のは大変であったろう。年下の上司の元で働かなくてはならない であろうし、しかも病気で手術をした後である。エリートとして の銀行員からの転職では周りの目もあっただろう。だが彼はそ んなことより何よりも自分が守るべきものを再認識したのだろ う思う。仕事の肩書きよりもプライドよりも、自分にとって本 当に大切なものが存在するのだということを..。病気はひとの 人生設計を大きく狂わすことがある。だが彼はきっと苦難をも のともせず愛する家族を守れるのだろうと思った。
【2005/03/19 21:43】
澄んだ青空 |
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病気がもとで転職を余儀なくされたのだろう。しかしながら 彼は何も言わなかった。私は気づかぬふりをして定期的に彼 の外来診療を行っていた。何事もなく一年がすぎた。幸いに も彼に癌の再発の兆候はなく術後1年が経過した。採血検査、 CT、内視鏡検査を行い病気の再発のないことを確認する。 結果を聞きに外来に奥さんと一緒にいらした。 「幸いにも手術時に病気がすすんでいなかったので○○さん の場合は再発の可能性は低いと考えています。もう早いもので 手術から1年が経ちました。術後1年後の今回の一連の検査では 再発の所見は認められません。」彼は胸をなでおろしていった。 「よかったです。」「あとは半年ごとに外来にきていただいて 再発の所見がないか検査をうけていただき5年間お付き合いして いただく形となります。」「わかりました。」「この1年大変 だったでしょう。」「いろいろ環境が変わりましたから。手術 を受けるときも迷ったんですよ。丁度昇進がかかった大仕事に とりかかったところで手術を待ってもらおうかとも思って いたんです。それでこいつに相談したんです。こいつ何て いったと思います?」「さあ..。」「仕事はまた別にいくら でもあるし、別に会社はあなたがいなくてもなんとか回って いくしいくらでも代わりはいるわよ。でも私にはあなたしか いないの。一刻も早く手術を受けないなんて信じられないわ! って怒りやがるんですよ。人が一生をかけてやってきたと 誇りをもってた仕事なのに、俺の代わりなんかいないと思って いた仕事なのにですよ。」外来はこの時そんなに混雑してお らず彼の話を聞く余裕はあった。私は話の腰を折らずに彼の 話に少し聞き入ることにした。「怒りましたね。思わず男の 仕事を何だと思ってるんだ!って。でもね冷静になって考え てみたんです。」 (次回に続く)
【2005/03/18 22:57】
澄んだ青空 |
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彼は数日後に再び外来に訪れた。「先生、なるべく早めに 手術にしてください。」迷いは無いようだった。 外来での術前検査を行い。外来にてご家族を呼び手術の 説明を行う。幸いにも遠隔転移は認められなかった。 「お腹を開けてみないと分からない場合もありますが、他 の臓器への転移は幸いのところないようです。手術で充分 に根治が望めると思います。」一通り手術で起こりうる合 併症などをお話した後、私は言った。「かなり仕事の件で 悩んでいたようですけど大丈夫なんですか?」「大丈夫 です結局、体が一番大切ですから..。」 彼は手術目的で入院になった。 手術は予定どおり行われ、経過も概ね順調であった。 退院間際に経過についてお話する。「病理の結果も 癌は限定的なものでこれで完治に近いと思われます。 今後5年間は外来で経過をみさせていただきたいと思い ます。ご苦労様でした。」「どうも有難うございました。」 万事がうまくいったように思われた。定期通院日のある日 私は彼の保険証の保険者名の会社の名が変わっていること に気づく。 (次回につづく)
【2005/03/17 23:35】
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