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開設2年目になりました。これを機会に今の産科の危機に関してのフラッシュ作成しました。
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誤報(1)のエントリーは11月26日付けです。最初から読む方はカレンダーで11月までたどって26日をクリックすると誤報(1),(2)のエントリーに入れます。あとは順々に日にちをクリックしていってください。
(モデルにさせていただいた誤報事件に関しての2chの過去ログ保存していたものアップしました
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この事件の理解の参考となれば幸いです。当時の記事などが引用されている部位もありますのでm3掲示板も閉鎖された今、資料として貴重なものとして保存してあります。)
彼女は幸いにも術後の経過は良好であった。縫合不全(腸と 腸がつないだところがうまくつかず漏れてしまう状態)も起こ さず手術4日目にはガスの排出を認めた。念のため1週間まって 食事を流動食からはじめた。なんとか詰まることなく排便を認め 食事も少しずつ食べられるようになってきた。術中の腹部所見 からは摂食できるようになるのは難しいと考えていたので有難い 誤算ではあった。だが今食事が食べられていても詰まるなり、 あるいは癌が広がっていく場所によっては遅かれ早かれなんらか の症状が出現することは目に見えていた。彼女は手術で食事が 取れるようになって喜んでいたが、いい状態が続くのは限られた 時間でしかない。いい状態の内に早く自宅に帰してあげたい。 そうしなければ何のために手術をしたのかわからなくなって しまう。あの状態で食事が食べられているのが幸運以外の何も のでもないのだ。同様の状態で食事が食べられないまま衰弱す る人も多いのだから。 抗癌剤の治療は今では経口薬(飲み薬)で注射と同等の効果 が望めるので外来で化学療法(抗癌剤での治療)もできる。私 は早めの退院を勧めたかった。私はご長女をお呼びしてお話し た。「なんとか無事に手術は終わって、幸いにも経過はまずま ずの経過となりました。抗癌剤の治療は外来でやることにして 早めの退院と目指したいと思います。」長女は言った。「退院 ですか?どうかもう少し体力がもどるまでおいておいておけな いでしょうか?」私は一瞬耳を疑った。病状に関してはご長女 に何度もお話をしていた。体力がもどるまで?今が多分一番 患者さんにとっていい時期でこれから状態が悪くなることは あってもよくなることはありえないのに?今を逃したら退院 自体が不可能になるかもしれないのに?今をのがしたらもう 衰弱していくだけなのに?少しの沈黙の後、私は静かにお話 した。「あの..。非常に申し上げにくいのですが、お母様の 状態は多分今が一番いい状態です。多分、今後、今の状態より 悪くなることはあってもよくなることはないと思います。 今の時期を逸するともう病院から帰れなくなる可能性が 高いと思いますよ。せっかく手術を幸運にも乗り切って帰れる 状態になったんです。今のまま入院を続けるのはもったいな いと思いますよ..。」「でも本人も今の体力じゃ帰れないね。 もう少ししてから退院にしてもらいたいっていってるんです。」 それは彼女が自分の病気について正確な情報をもっていない からである。自分が癌でそれなりに状態が厳しいということが 正確に伝わっていれば違う判断ができるかもしれないのだ。 「娘さんは本当にそれでよいのですか?」「その方が私も安心 ですし、自宅に戻ってなにかあってもどうしようもないです から..。」私は感情を押し殺して静かに問うた「お母さんも 痛い思いをして手術を乗り切りました。我々も薄氷を踏む 思いで手術をさせていただきました。あの状態では手術をして も食事も食べられずに衰弱してしまう可能性も高かったん です。でも幸運にも食事が食べられるようになって点滴も もうすぐ外れます。このいい状態がどれ位つづくかわからない のにそのまま病院のベットに寝かせておくだけで本当にいいん ですね...」結局、当事者である患者さんに正確な情報が伝え られないまま、当事者である患者さんの全くあずかりしれな いところで大切な決断が周りの人間で決定された。患者さん は知らない間に家に帰れる最後のチャンスを失ってしまうこと になる。 (次回につづく)
【2005/04/24 23:16】
嘘 |
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