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開設2年目になりました。これを機会に今の産科の危機に関してのフラッシュ作成しました。
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誤報(1)のエントリーは11月26日付けです。最初から読む方はカレンダーで11月までたどって26日をクリックすると誤報(1),(2)のエントリーに入れます。あとは順々に日にちをクリックしていってください。
(モデルにさせていただいた誤報事件に関しての2chの過去ログ保存していたものアップしました
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この事件の理解の参考となれば幸いです。当時の記事などが引用されている部位もありますのでm3掲示板も閉鎖された今、資料として貴重なものとして保存してあります。)
外来を終えたときには手術の入室時間がせまっていた。急いで 遅い昼食をかき込んだ。一旦、病棟に行き担当患者に大きな変 化がないのを確認したあと手術室に向かう。手術室の手前で入室 前の彼女に付き添う一団とすれ違った。その中には老いた彼女の 母親と父親がいた。私は軽く会釈しスタッフの更衣室に向か った。背中から「がんばってね。」と彼女の母親が手術室の入り 口に入っていく彼女に声をかけた。「有難う。」彼女はしっか りとした声で答えた..。
手術は予定どおり行われた。皮弁を形成し乳房を胸骨方向から 大胸筋筋膜ごと外側に反転していく。腫瘍がくいこんでいる大 胸筋の一部はこの際合併切除した。Rotterリンパ節を郭清し 長胸神経と胸背神経を温存し腋窩のリンパ節郭清を行う。 腋窩のリンパ節はかなり腫れている感じであった。止血を 確認し、吸引できるドレーンを挿入した。腹部から皮膚全層 で皮膚の欠損部に皮膚移植を行い手術を終了した。進行度は 大体予想どおりであった。リンパ節への転移も結構あり再発 は必至かと思われた。手術終了後、彼女の実のご両親をお呼び し説明する。「どうも本日はお疲れ様です。よく来てください ましたね。」「時は経っていても、実の娘ですから...。今の 夫に話をしたら行ってやれといってくれました。娘の父親にも 連絡していっしょに行ってくれと連絡までしてくれて...。」 「もう全然連絡もなくて、私も娘にはかわいそうな思いをさせ たと思っていましたから...。せめてもの罪滅ぼしですよ..。」 彼女の実の父親は言った。私は言った。「ところで手術の件で すが、予定通りの手術になりました。腫瘍はこの病院にいら した時には皮膚を突き破っていて右胸に大きな潰瘍を形成して いました。今回はその腫瘍を切除するために大胸筋の一部を けずりとる形で乳房切除を行っています。大きく皮膚が欠損 したのでお腹から皮膚を移植してきました。とったものは こちらです。」切除した乳房をお見せするとお二人ともううっ といううめき声をあげた。噴火口のような皮膚を突き破った 腫瘍を伴った切除乳房は病状を雄弁に説明していた。 「切除はしましたが、今後再発の可能性はそれなりに高い と考えられます。腫瘍のもっているホルモンレセプターを 調べて、それによって行う術後の治療を決定することになる と思います。術後の経過を慎重にみさせていただきます。何か あればご連絡いたしますので。」「そうですか。今日は本当 に有難うございました。」ご両親は丁寧にお礼をいった後 説明室から出て行った。かつての家族がそれぞれバラバラに なりそれぞれの道を歩んでいった。娘の病気を聞いてやはり なんといっても娘のことと親心が動いたのか..。20数年ぶり の再会が娘の進行癌でなされたというのはなんとも皮肉めい たことである。彼女が最大の親不孝(親より先に死んでしま う事)をできるだけしないようにしっかり治療していかなく てはならないなとふと私は思った。 (次回につづく)
【2005/06/13 23:52】
つかめない藁 |
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