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春風(19)
 次の日は彼女は会社を休むことにした。体は大丈夫そう
であったが、精神的にかなり参っていた。悟も心配であっ
たが出勤しないわけにはいかない。今日は詩織の母親が覗
きにきてくれることになっていた。悟は出勤間際に詩織に
言った。「ともかく今日はゆっくり休んでくれよな。お母
さんにもよくたのんどいたから。」詩織は言った。「ええ、
いろいろ心配かけて悪いわね……。」「そんなことないさ。
詩織がつらそうな顔していると家の雰囲気も暗くなって俺
もつらいからさ、早く元気な詩織にもどってもらいたいし
……。」「ええ、自分でもそうしたいと思っているわ…..。
ただ、皆にあれだけ期待させてこんな結果になって、悟さ
んだってがっかりしたに違いないのに…….。本当に申し訳
ない気持ちが一杯で…..。」「馬鹿だな。別に詩織のせいじゃ
ないんだから…….。」「ええ。有難う。」「じゃあいってくるか
ら……。」悟はそう言ってアパートを出た。

 悟が家をでてから詩織は部屋でボーっとしていた。実際
なにもやる気が起きなかったのだ。体調はよかった。つわり
の気持ち悪さは嘘のようにとれたし、食欲ももどってきた
感じだった。でも気持ちが沈みきっている状態だった。寝室
に行き、まだ敷きっぱなしになっている布団の上に倒れこ
んだ。ここ数週間は本当に慌しい日々であった。思い出すと
医師に流産を宣告されたのがはるか彼方の出来事に思われた。
 手術を受けた時と受けた後のなんともやるせないこの気持
ちから解放される事ができるのだろうか……….。彼女はぼん
やりと考えていた。時計が10時半を指した時にアパートの
呼び鈴が鳴った。ノックと共に聞きなれた声が聞こえた。「
詩織ちゃん。母さんよ。大丈夫?」聞きなれた友代の声で
あった。

(次回につづく)

 ここ2日、なぜかネットに繋がらなくなってしまい今日は
ソフトを入れ替えて再設定してようやく繋がるようになりま
した。機械は便利なものですが、一回不都合が起こると時間
ばかり食ってどうしようもなくなることもあるので怖いです
ね。2日間更新できずにすいませんでした。昨日は半日以上
パソコンに向かって調整に四苦八苦する散々な休日となって
しまいました。
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