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ここに記載されたエピソードは著者の体験をもとに構成したフィクションです。 このページはリンクフリーです。気に入ったら適当にリンクを貼っていただいて結構です。

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春風(32)
 つらい出来事を乗り越え、二人の関係はより落ち着いた
ものとなり次第に自然な関係にもどっていきつつあった。
 ときおり自然に沸き起こる悲しみが詩織をおそってきた
が、落ち込んだり、悩んだりする時間は短くなった。時間
が次第に彼女の悲しみを和らげていっているのが彼女にも
わかった。時間の経過とともに仕事も夫婦関係も概ね順調
にいっていた。「どうであれ、今は環境的に恵まれているわ
…….。それなりに幸せなんだと思う…….。一回はだめだっ
たけどまた次もあるわ。亡くなった子供が短い間だったけど
色々教えてくれた。くよくよしていたって亡くなった子供
は帰ってこないわ。でも短い間だったけどいっしょにいれて
本当によかった。本当に有難うって言ってあげられるように
ならないと。悟さんもついているわ。大丈夫、まだがんば
れるわ………..。」流産して5ヶ月ほどで生理がやってきた。
その後も不順な時もあったが次第に安定していった。

 流産から1年半経過していた。詩織はなんとなく一日中
だるい感じと胃がおされるような感じが続いているのに気
づいていた。順調にきていた生理が2ヶ月間こない。詩織
は自分の体の変化に新たな生命が宿った感覚をぼんやりと
感じていた。夫にはまだだまっていた。ある日の仕事の帰り
に薬局で妊娠検査薬を購入した。悟より早く自宅についた
彼女は妊娠検査薬で尿を検査してみた。しばらくして陽性
であることが表示されたのを確認した。なんともいえない
嬉しいような不思議な感覚だった。「この子は元気に産んで
みせるわ…….。絶対に………。」彼女は心の中で静かにつ
ぶやいた。

(次回につづく)

 今日も結構忙しかったですがなんとか一段落つけて帰
ってきました。明日と明後日は祖父の一周忌で地元に泊
りがけで帰るのでブログ更新お休みになります。それこ
そ自分で事故を起こさないように気をつけて運転していく
つもりです。

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