FC2ブログ
ここに記載されたエピソードは著者の体験をもとに構成したフィクションです。 このページはリンクフリーです。気に入ったら適当にリンクを貼っていただいて結構です。

スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

春風(39)
 悟は上司のところにいくと言った。「課長、申し訳ない
のですが妻が救急車で病院に運ばれたといま連絡があり
まして、このまま病院にいかせていただきたいのですが。」
 上司は悟の顔を見上げてから言った。「そうか、それは
大変だな…..。今日の取引先との打ち合わせはどうする?」
「とりあえず今日は佐々木に対応してもらおうと考えて
います。一応、いままでの流れも分かってますし、相手側
もよく知っているので今日は僕がいなくても大丈夫だと
思います。もちろんなにかあればすぐ連絡してもらうよう
にしますので…..。」「わかった。それならいいだろう。佐
々木とその打ち合わせだけすませてもらったら今日は帰
ってもらってかまわないから。」「すいません、課長。恩
にきます。」悟は一礼をして上司の机から離れた。同僚の
佐々木に声をかけた。「すまない佐々木。実は妻が急病で
病院に搬送されたんだ。ともかく病院にいかなくちゃなら
ない。今日の取引先との打ち合わせを一任したいんだが。」
佐々木は少し驚いた顔をしていった。「ええっ。突然に
言われても困るけど…..。まあでも事情が事情だから仕方
ないか….。2,3の要点だけ教えてもらえればなんとか
なるかな。」2人は15分ほどで今日の打ち合わせの申し
送りを行った。佐々木は言った。「篠崎、なんとかこれで
うまくやれると思う。はやく奥さんのところへいってや
れ。」「すまない。それじゃ任せたよ。」悟はそういうと
急いで事務所を出た。一体なにがあったというんだ…。
出血っていってたな……。おなかの子供と詩織は大丈夫
なんだろうか……。前回の時のいやな思い出も蘇る。
 まったく……。でも一刻もはやく詩織の側にいって
やらないと…..。医師の話もきかなくてはならないだろう
し…….。悟は様々なことを考えながら歩みを速めた。

(次回につづく)
スポンサーサイト
Copyright © 藪医者の独り言. all rights reserved.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。