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開設2年目になりました。これを機会に今の産科の危機に関してのフラッシュ作成しました。 →こちら

誤報(1)のエントリーは11月26日付けです。最初から読む方はカレンダーで11月までたどって26日をクリックすると誤報(1),(2)のエントリーに入れます。あとは順々に日にちをクリックしていってください。

(モデルにさせていただいた誤報事件に関しての2chの過去ログ保存していたものアップしました
医者板の過去ログ→こちら
ニュース速報+板の過去ログ→→こちら
この事件の理解の参考となれば幸いです。当時の記事などが引用されている部位もありますのでm3掲示板も閉鎖された今、資料として貴重なものとして保存してあります。)
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誤報(4)
 里美は周期的にくる陣痛の痛みに「痛い....。」といって唸って
いた。5時半ころ吐き気があり胃液様のものを少し嘔吐していた。
 その後も吐き気はあり、陣痛の痛みもありとても夕食をとる気
にはならなかった。付き添っていた助産師の広川は言った。「長丁場
だから食事食べられれば食べておいたほうがいいけど.....。」美里
は言った。「ごめんなさい。とても食べられそうにないです。」「わか
ったわ。それじゃ、脱水にならないように水分は充分とっておいて
ください。」「わかりました。」吐き気はあるがなんとか水分くらいは
摂取できそうだった。実際のところ喉もかわいていた。美里はポカ
リスウェットを少しずつ摂取した。7時ごろ仕事を終えた夫の大輔が
病院にやってきた。大輔は陣痛室の美里のところに言って声をかけ
た。「どうだい、結構きついかい。」「もう、陣痛の痛みがきつくっ
て、吐き気も時々あるのでとても食事もとれそうもないの。水分
だけは充分とるようにっていわれてとってるけど.....。」「そうか
大変だろうけどがんばれよ。」「わかっているわ.....。もう少しで
すものね.....。」美里は少し笑顔を浮かべて言った。

 9時をまわるころに丸山はようやく病棟と書類業務を終わらせて
一息ついていた。陣痛誘発した高橋さんは今晩から明日の朝だろう
な.....。一旦、家に食事にもどるか....。丸山は陣痛室に美里の
様子をみにいくことにした。丸山は陣痛室にいくと広川に声をか
けた。「ご苦労さま。状態はどうですか?」「胎児音も良好ですし
子宮口の開大もすこしずつ進んできています。ただ、どうも吐き気
が強くて食事が食べられないので水分をとってもらうようには
していますが.....。」美里の診察をしながら丸山は広川の報告を
聞いていった。「脱水がつよいと困るし、ライン確保の意味もかね
て点滴しておこうか.....。5%ブドウ糖液で点滴を始めてもら
っていいですか.....。」「わかりました。」広川は答えた。丸山は
美里に言った。「高橋さん。脱水になってはこまるので点滴させて
もらいますので......。」「わかりました。よろしくお願いします。」
「私は一旦、外にでますけど11時ごろにはもどりますので.....。
なにかあったらすぐにかけつけますので心配しないでください。」
丸山はそう言って陣痛室から出て行った。

(次回につづく)

 今日はなんとか12時前に更新できました。急に寒くなってきたので
皆様お体大切にしてください。
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【2006/11/30 23:51】 誤報 | トラックバック(0) | コメント(0) |
誤報(3)
 午後3時にPGE錠を飲み終え、美里は周期的にくる
お腹のはりを感じるようになってきた。ベットサイ
ドに助産師の大西がついて経時的に美里の血圧や脈拍
などのバイタルサインのチェックと内診での子宮口の
開大の状況のチェック、美里のお腹につけられたCTG
(胎児心拍数陣痛図:cardiotocogram)のチェックを
行っていた。「陣痛は10分おきぐらいね。赤ちゃんの
心拍も子宮収縮に応じて反応しているし、赤ちゃんは
元気なようですよ。お母さんもがんばらないと。」「そ
うですか、よかった。でもこの痛みはたまらないです
ね。だんだん痛みも強くなってくるし、これがだんだ
ん間隔が短くなってくるんですよね。大丈夫かしら..
...。」美里はすこし汗ばみながらそう言った。3時半
ころ外来を終えた丸山が病棟に上がって患者さんの
様子を確認にやってきた。陣痛室の美里のところにも
まわってきてベットサイドについている大西に聞いた。
「高橋さんの状態はどうですか。」「陣痛と思われるお腹
の張りと痛みがでてきています。少しずつ周期も短く
なってきていますね。」CTGモニタと看護記録を確認し
ながら丸山は言った。「うまく陣痛誘発できているよう
ですね高橋さん。順調にいけば明日の朝位になるかな。」
「そうですか、よろしくお願いします。」美里は丸山に
少し微笑みながら答えた。
 午後5時に助産師が日勤の大西から夜勤の広川に交代
になった。大西が広川に申し送る。「高橋美里さん。
PGE錠を9時55分から1時間ごとにのんでもらい15時に6錠の
内服を終了しています。14時ころから陣痛と思われるお腹
の張りがでてきていて陣痛は2分おきになってきています。
子宮口は3cm開大です。CTGモニタでは胎児心拍反応は正常
です。」「わかりました。」 広川はベットの美里の傍にいき
美里に声をかけた。「今から夜の担当に変わります助産師の
広川です。よろしくお願いします。」「よろしくお願いしま
す。」美里は痛みにすこし顔をゆがめながら答えた。

(次回につづく)

 昨日は当直でつかれていて更新できなくてすいませんでし
た。今日も12時すぎてしましました....。
【2006/11/30 00:02】 誤報 | トラックバック(0) | コメント(0) |
誤報(2)
 一人医長の丸山は週に5回の当直、週3回の外来をこなし、
年間約200例の出産にかかわっていた。ほとんど家にも帰れ
ないことも多かった。産科は多忙な外科の中でも最も忙し
い科の一つである。
 その日は3連続の当直の後、昨日の当直を大学の派遣医
師にやってもらってからの出勤であった。外来の前に病棟
の患者さんを回る。丸山医師は各患者さんに声をかけなが
ら病棟をまわっていった。「高橋さん。どうですか、陣痛
らしきものはきていますか?」「少しはる感じはあるのです
がそれらしきものははっきりしません。」「そうですか、わ
かりました。それでは予定通り今日、陣痛促進剤を使って
みてみましょう。」高橋美里は妊娠41週超で陣痛誘発目的
にて入院になっていた34歳の女性であった。妊娠予定日
を越えて赤ちゃんが長く母体にいると胎盤の機能が低下し
てくる。41週を越えてもなお陣痛の兆候がなかったことか
ら陣痛の誘発目的にて入院となっていた。「PGE錠という薬
を1錠ずつ1時間ごとに飲んでいただいて経過をみていきま
す。6錠のんでもらって経過をみます。助産師がついてみて
いてくれますから心配いらないですよ。」「わかりました。」
妊娠40週の時にやったnon-stressテストは陽性でお腹の赤
ちゃんも元気であった。うまく陣痛が誘発されればきっと
多分今晩から明日にかけての出産になるだろう。丸山はそ
う考えていた。美里は言った。「先生は夫も取り上げてくだ
さったということで義父も信頼していましたから安心して
います。よろしくお願いします。」「わかりました。」丸山は
そう答えて会釈して病室を出た。

(次回につづく)

明日は当直です。ブログはお休みになります。
【2006/11/26 20:47】 誤報 | トラックバック(0) | コメント(0) |
誤報(1)
 近頃のマスコミの医療関係の記事を見ると殊更に医者を
悪者にしたい風潮があるように身受けられます。客観的に
見てどう考えても助けられない病死を何の根拠もなくこう
すれば助かったはずだという仮説で医者を殊更に攻めるこ
とによりスキャンダラスに報道する。売れればいい。視聴
率がかせげればいいという考えの下での報道は当事者を傷
つけ、本来避け得なかった病死を家族が受け入れられない
状況にして不幸にしてしまっていることに気づこうともし
ていないようです。この物語に登場する患者さんはある病院
に出産予定日超過で入院し、陣痛の経過中に重度の脳出血
を起こします。結果的に転院となりますが、母体は助から
なかったものの子供は元気に取り上げられました。客観的
に見れば、母子ともども死んでしまっても不思議ではない
状況であり、子供だけでも助けられただけでも奇跡的であ
ったといえるでしょう。もし、マスコミの人たちが本当に
産科と脳外科の勉強をしっかりして、現場の一線の医師達
の話に耳を傾けたなら厳しい条件下の中で医師達が全力を
つくし母体は助けられたが貴重な命を助けられたというこ
とで褒め称えてもいい事例であったはずでした。しかしな
がらまず医療ミスによる死亡例と決め付けたマスコミの報道
は関係者達を苦悩の底に陥れていきます.......。それは
根源的には勝手な決め付けに伴う報道....、かつての松本
サリン事件の河野さん犯人説の誤報と根を同じくするもの
でした.......。なおこの物語は実際の個人や団体とは一切
関係ないフィクションです。

 町立川淀病院の産科医師である丸山はいつもどおり8時前
には病院にやってきていた。真夏の日差しは強くこの日も
暑くなりそうであった。最近の相次ぐ産婦人科の閉鎖で川淀
病院のあるN県の南部でお産を扱っているのはこの病院だけ
となっていた。一人医長である丸山は週2回当直と外来に応援
にきてくれる大学の派遣医師の協力を得ながらも、日々忙し
くなっている業務を黙々とこなしていた。

(次回につづく)
 
 今日は帰りがおそくなり日付が変わっての更新です。
 今後ともよろしくお願いいたします。 

【2006/11/26 01:24】 誤報 | トラックバック(0) | コメント(0) |
春風(151)
 敏子が墓の方に近づいてきた。敏子と詩織の視線があった。詩織
は静かに敏子に頭を下げた。敏子も詩織に軽く会釈した。「あばあ
ちゃん。」春華は敏子の元に駆け寄っていった。「あらあら、春華も
きていたのね。」敏子はそういうと春華を抱き上げた。「お義母さん。
どうもご無沙汰しています。」「ええ、そうね。詩織さんも忙しそう
だし仕方がないわよ。小さい子供をかかえて大変でしょう。」「ええ
まあ、そうですね。でも実家の母もよく見にきてくれていますし
なんとかやっています。」「そう.......。」敏子は春華を抱いたまま
墓の方を向いてつぶやいた。「はやいものね。もうあれから3年が
経ってしまったのね。」「ええ、今日が悟さんの3回目の命日ですから
.......。」「あなたも本当によくやってくれているわ.....。女手
一つでこの子を育てていくのは大変なことよ......。」「ええ、でも
この子が今は私の心の支えですから........。」「全く、悟もなにも
死にいそぐ必要もなかったのに...。死んだしまったら何も無くな
ってしまうんだから.......。」詩織は言った。「そんなことはない
ですよ。悟さんは確かに死んでしまったけど、私の心の中で生きて
いますから....。あの人はいつでも私たちの傍で見守ってくれて
いると信じていますから.....。それにあの人は私に一番の宝物を
残してくれました。この子を授かって、この子を育ててきて私も
日々育てられているんです。この子ができて、お義母さんがどれ
だけ悟さんを愛していたか、好きだったか解るようになりました。
お義母さんの悟さんを失った悲しみの深さもわかるような気がし
ます。私も本当に生きていられないんではないかと思いましたけ
ど、多分お義母さんの悲しみの方が大きかったんではないかと思
います.......。私もこの子がいなくなったら生きていけないかも
しれないと思います........。」「詩織さん......。」「一回、流産
して、この子をそれこそ命を削る思いで産んで.....。そして一番
傍にいて欲しかった人を失って.....。悲しみは深かったけど、こ
の子と元気でいられることのありがたさや尊さ、そして大変な時に
助けてくださった周りの人のありがたさが身にしみてわかるよう
になりました。これからもしっかりやっていくつもりです。悟さん
に笑われないようにしないといけませんから..........。」敏子は
詩織の言葉を聞いて、墓の方を見て春華を抱きながら黙って少し
涙ぐんでいた。柔らかな日差しの中、3人を暖穏やかな春風が吹き
抜けていった。

(春風 終わり)

【2006/11/24 23:52】 春風 | トラックバック(0) | コメント(4) |
春風(150)
 悟の死から3年が経ったある春の日、詩織は悟の墓参りに娘と
きていた。やわらかい日差しの中、詩織は花と水桶を持ち、娘と
篠崎家の墓の前に立った。娘は言った。「お母さん。お父さん
ここに眠っているの?」詩織は言った。「そうね。お父さんは
いつも春華とお母さんの傍で見守ってくれているんだけど、
お家はここになるのよ。ここには春華のお父さんもそうだけど
ほかのご先祖様も住んでいて必要なときに私たちの傍にきてく
れて守ってくれるのよ。」「どうしてお父さんは春華とお母さん
といっしょにいられないの?」「そうね.....。お父さんも本当は
お母さんと春華と一緒に暮らしたかったんだと思うんだけど、
お父さんはいい人だったから神様がそばに来て欲しかったのか
もしれないね.......。どうしていっしょにいられないのか
っていうことは春華がもう少し大きくなって色々な事がわかる
ようになったらおかあさんがきちんと教えてあげるわ.....。」
「そうなんだ....。でもお父さんに会いたいな.....。」春華は
そう言って黙った。
 お墓の周りを清掃して花と線香をあげ詩織は墓に向かって手
をあわせた。「あなた。春華も3歳になりました。時が経つのは
早いですね。この秋にはもう七五三よ。この子の七五三のお着
物姿見せたかったわ.....。」色々な思いが詩織の心をよぎった。
 思いかえせば精一杯の3年間だった。悟の死から詩織は友代に
出てきてもらい、子育てを助けてもらいながら勤めをつづけた。
 ともかく1日1日とどうやりくりしてくのかで精一杯の状態だ
った。何度も悟が傍にいてくれればという気持ちになったり、
くじけそうになったりすることもあったが、あどけない顔で
自分の足にしがみつく娘の姿をみていてはくじけていられな
かった。幸いにも春華は大きな病気をすることもなく元気に
育ってくれていた。「お母さん。春華、上手にお参りできたで
しょう?」無邪気に問いかける娘に詩織は言った。「そうね、
上手にお参りできたわね。お父さん、きっとよろこんでいる
わよ。春華もずいぶんお姉ちゃんになったねってね......。」
 詩織はそういって春華に微笑んだ。ふと見上げた視線の先
に詩織は遠くからこちらに歩いて向かってくる敏子の姿を認
めた。

(次回につづく)

 長々と続けた春風も次回で最終回の予定です。どうも忙しい
時期に重なって描ききれなかった部分もありましたがなんとか
ここまで書いてきました。ここまでこれたのも読者の皆様のお
かげだとおもいます。引き続きよろしくお願いいたします。
【2006/11/23 23:03】 春風 | トラックバック(0) | コメント(0) |
春風(149)
 「わかりました。すぐいきます。」すこし朦朧としながら
私は電話を切った。眠い目をこすり重たい体を起こす。少し
ふらふらする感じがあったがそれを気にしている暇はなか
った。あわてて身なりを整えてから医局から出て霊安室に
向かう。時計を見ると6時を少し回っていた。霊安室の前
で少し私は息を整えた。静かに霊安室のドアをノックして
ドアを開けるとご家族が無言でご遺体を前に並んで
いた。ご遺体が霊安室に安置され、祭壇に火がともされ
ていた。私はご家族に一礼をした。ご家族も無言で頭を
下げた。「ご焼香させていただきます。」私は一言そう
いって霊安室の祭壇で焼香をあげ、祭壇と遺体に手をあ
わせて一礼した。先に来ていた看護師も私にしたがって
焼香をあげご家族に一礼した。私達が焼香を終えたのを
見計らって葬儀社の業者が「それではご遺体を車の方に
移動させていただきますので....。」と言った。私と
業者とご家族の手で遺体は業者のストレッチャーに乗せ
られた。ストレッチャーに乗せられたご遺体はご家族に
囲まれて車に運ばれた。寝台車の後部のハッチが閉じら
れた。一同が静かに手を合わせ車に向かって一礼した。
「それではご遺体をお預からせていただきますので...
..。」業者は私に向かって言った。「よろしくお願い
します。」と私は答えた。司郎が私の方に近づいて言
った。「本当に色々有難うございました。先生には本当
にお世話になって.....。」「いえ、そんなことないで
す。本当はなんとか助けたかったんですが...。力及ばず
で.....。」「いえ、一生懸命やっていただいて本当に
感謝しています。本当に有難うございました......。」
 司郎はそういうと私に深々と頭を下げた。

 私は寝台車が病院の裏門をでていくのを頭を下げて
見送った。緊急手術からここ数日の必死の努力にもかか
わらず患者さんは亡くなってしまった。ご家族の悲しみ
に比べれは比ではないが、無力さと悔しさが少なからず
私の胸に渦巻き空しい思いが心をよぎった。

(次回につづく)

帰りが遅くなり日にちが変わっての更新になりました。
物語もそろそろ終盤になります。引き続きよろしくお願い
します。
【2006/11/22 00:05】 春風 | トラックバック(0) | コメント(2) |
春風(148)
 救急外来にて患者さんの対応をしている時にPHSが
鳴った。私は患者さんにすいませんといってPHSを取
った。「もしもしnakanoですが....。」「どうも先生
ご苦労さまです。篠崎さんですが6時ごろにお迎え(葬
儀業者)が来るそうです。」「わかりました。お迎えき
たらまた連絡下さい。」「わかりました。」時計は5時
半をさしていた。私は患者さんに言った。「どうもすい
ませんでした。それでは採血の検査と腹部のレントゲン
を撮っておきましょう。点滴をして少し様子をみさせて
もらいます.....。」私はそういうと一通りの指示を出
してから席を立った。

 さすがに体が重たかった。外は少し明るくなってきて
いた。少しでも横になった方がいい.....。篠崎さんの
お見送りまでまだ30分くらいある。今の患者さんの検査
結果がでるまで少し時間もあるだろう。私は医局に行き
冷蔵庫から冷えた麦茶を取り出しコップに注ぐと一気に
のどに流し込んだ。コップをかたした後、医局のソファ
に横になった。視界がぐるぐる回る感覚に襲われる....。
そのまま私はウトウトとした眠りについた。

 PHSが鳴る音で私は目を覚ました。私はあわてて電話を
取ると言った。「はい、nakanoです。」「先生、お迎え
がきました。今これますか?」

(次回につづく)
【2006/11/19 17:34】 春風 | トラックバック(0) | コメント(0) |
春風(147)
 私は面談室に家族を呼び入れた。ご家族はみな無言で面談室に
入ってきた。ご家族がみな椅子についたところで私は話をはじめ
た。「どうもお疲れ様です。」私が言うと詩織は言った。「いえ
先生もどうもお疲れ様です。」「病理解剖が終了しました。解剖
の結果ですが、最終的な死因は消化管出血でした。胃に潰瘍があ
って、そこから出血したものと思われます。」「肺梗塞ではなか
ったんですね。」「最終的な死因はそうですね。肺梗塞をおこし
て急激に全身状態が悪くなっているところで、血栓を溶かす薬
をつかわなくてはならない状況で出血がはじまったのでしょう。
内視鏡で一旦止血しましたが、その後にDICになってしまい再出血
したと考えられます。」「それでは内視鏡をやっていれば良かっ
たんでしょうか?」「いえ、多分内視鏡をやっている間に急変
してしまったと思いますし、DICで出血しやすくなっている状態
では内視鏡での止血は困難だったと思います。」「そうですか.
.。」「抗潰瘍薬もしっかり使っていたんですが....。」「わかり
ました。」「若い方ですしできることならなんとか助けたかった
んですが.....。」「仕方ないでしょう。先生もできる限りのこと
はして下さったとわかっていますから.....。」詩織は噛み締める
ように言った。「本当にどうも有難うございました......。」面
談室にご家族の呻くような嗚咽があがっていた。「ご家族の方に
比べれば比ではないですが、私も非常に悔しい思いです......。」
私の言葉に詩織は言った。「先生も本当にお疲れ様でした.....。
夜中に緊急手術をしていただいて、ここ数日はほとんど病院に泊
り込みだったんですから......。仕方がないことだったんだと
わかっていますから.......。」振り絞るようにそういう詩織の
頬には一筋の涙が流れていた。一礼をしてご家族を面談室から送
り出した直後に院内PHSが鳴った。「はいnakanoですが。」「先生
さきほど連絡した救急車が到着しています。救急外来にいらして
ください......。」「わかりました。」私は電話を切ると少し潤
んだ眼をこすった後、面談室を出た。

(次回につづく)

 ここのところ中断が続いて読者の方には申し訳ありません。
 今日は午後少し早く帰ることができて久々に家族と時間を
すごすことができました。最近は家を出るときも帰ってくる
ときも子供たちが寝ていることがおおくてまともにコミュニ
ケーションが取れていなかったのでちょっとほっとしました。
家族に見捨てられないように奥さんと子供を大切にしていか
ないとと思います。この頃急に寒くなってきたので皆様も体
大切にしてください。
【2006/11/18 23:16】 春風 | トラックバック(0) | コメント(0) |
春風(146)
 緊急入院となった2人の患者さんの入院カルテに入院
指示を書き込んでいると院内PHSが鳴った。「もしもし
nakanoですが......。」「もしもし、川口です。今解剖
の方終わりました。先生、今電話大丈夫ですか?」「え
え、先生。すいません、解剖の方つくことができなくて
...。」「仕方ないですよ当直で手がはなせないんですか
ら。ご苦労様です。」「それでどうでしたか。」「肺の方
はまたミクロ(顕微鏡所見)をみないと血栓の分布はわか
らないですが大きな血管をがっしりと詰まらせている血栓
はなさそうです。小腸以下には血液が多量にあって胃の前
庭部に結構深い潰瘍があります。多分最後はここからの
出血による血圧低下でしょう。DIC(汎血管内凝固症候群)
があったようですから出血が起こってしまったら止まらな
かったでしょうね。DICの状況もミクロの所見ではっきり
するでしょうが、最終死因は出血性胃潰瘍ということで良
いと思います。」「わかりました。どうも先生夜分遅く申
しわけありませんでした。」「病状説明はどうしますか、
先生の方からしてもらったほうがいいんでしょうか?」「
ええ、今の入院患者さんの指示を書いたら手があくので私
の方から説明させていただきます。」「わかりました。ど
うも有難うございました。」私はそういうと電話を切った。
時計を見ると午前4時半だった。私は小さく溜息をつくと入
院指示を書き終え、救急外来の看護師に言った。「それじゃ
下血の人と肺炎の人とりあえずの入院指示出しましたので。
肺炎の人は明日内科にとってもらうようにするからね。」
「わかりました。」「それじゃよろしく。」「あ、先生。
今また救急隊から連絡があって腹痛の人がこられます。あ
と20分くらいで到着します。」「わかりました。」私はそ
う返事をして悟の病棟に向かった。

 待合室で待っていた詩織たちのところに看護師がやって
きて言った。「篠崎さんのご家族の方、今解剖が終わりま
した。先生の方から説明がありますのでこちらにいらして
いただいてよろしいですか?」「わかりました。」司郎が
答えた。一同は立ち上がると看護師に誘導されて面談室に
向かった。

(次回につづく)

 
【2006/11/15 22:38】 春風 | トラックバック(0) | コメント(0) |
春風(145)
その後も私は救急外来と救急車の対応に追われて
いた。時計は午前1時半を回っていた。もう病理解
剖は始まっている時間だった。この感じだと病理解
剖には入れないかもしれないな...。川口先生に申し
訳ないなと私はぼんやり考えていた。

 「それじゃお部屋に運ばせていただきますので。」
看護師の鳥海はそういって解剖室のドアの前で悟の
家族にお辞儀をした。「よろしくお願いします。」ご
家族は深々と頭を下げた。「それでは待合室でお待ち
ください。」鳥海はそういって遺体を部屋に運び入れた。
 家族の前でドアが静かに閉じられた。詩織たちは重
々しい足取りで待合室に向かった。敏子が司郎にささ
やくように言った。「薄情な嫁だよ。涙ひとつこぼさ
ず解剖してくれなどど言って.....。」司郎はたしなめ
るように言った。「詩織さんも考えのあっての事だ。
余計なことをいうんじゃない。急なことだったし、本当
に悟の死が避けられないことだったことを確認したいん
だろう。お前もつらいことはよくわかるが、幼子を抱え
て生活がかかっている詩織さんが一番つらいんだ。彼女
の好きなようにさせてやるのが我々の務めだろう。いい
か、いままでの経過はどうあれ、我々の息子が突然の死
という形で詩織さんと藤川の家に迷惑をかけてしまって
いるということを忘れるな。」「あなたも薄情ね。悟は
私がお腹を痛めて産んだ子なのよ.....。」「馬鹿!つ
らいのはお前だけじゃないんだということをしっかり
考えろと言っているんだ。私だって、胸が締め付けられ
る思いだ.....。全くあの親不孝ものが......。」司郎
の声は震えてかすれそうであった。

 解剖台の上に横たわった悟の遺体を前に川口は技師と
一緒に立っていた。川口は言った。「ご遺体に対して
黙祷....。」1分弱の黙祷の後、川口は言った。「午前
1時47分、篠崎悟氏の病理解剖を始めます......。」

(次回につづく)
【2006/11/13 22:22】 春風 | トラックバック(0) | コメント(0) |
春風(144)
 私は救急車の対応を終えてから悟のいる病棟に電話を入れた。
 「もしもしこちらICU鹿島ですが...。」「もしもしnakanoだ
けど篠崎さんどうなったかな。」「ご家族でお話されて、結局
奥さんのいうように病理解剖をお願いしますということで
承諾書いただきました。」「わかりました。ありがとう。一応
病理の川口先生には連絡するけど、この時間だから明日の朝と
いわれるかもしれないけど.....。ともかく電話してみて解剖
のできる時間を確認してみるよ。すぐにまた連絡するから。」
「わかりました。」私は電話を切ると病理医の先生に電話を
することにした。時間は12時を回っている。電話をするには少
し気が引ける時間帯ではある。しばらくの呼び出し音の後に
女性の声で応答があった。「もしもし、川口ですが....。」
奥様だった。「もしもし、夜分申し訳ありません。こちら
M総合病院の外科のnakanoと申します。川口先生いらっしゃい
ますでしょうか?」「いつも主人がお世話になっています。
しばらくお待ちください。」そういうと奥様は電話をおいた。
しばらくして川口がでた。「もしもし、川口ですけど。」
「先生、夜分すいません。外科のnakanoですが。」「はい。」
「ひとり、病理解剖を行っていただきたい患者さんがおり
ましてお電話したんですけれども。」川口は少し黙ってから
言った。「わかりました。今から準備して病院に向かいます。
技師もよばなくちゃいけないですから....。1時半くらいに
始められると思いますけど。」「わかりました。先生、今
からでいいんですか?」「いずれにしても、明日は私、出る
用事もあるのでこのままやらせていただいたほうがこちらも
いいので.....。」「すいません。先生、それじゃよろしく
お願いします。私も当直なもので解剖にはつけないかもしれ
ませんが.....。」「いいですよ。こちらでやっておきます
ので。」「どうもありがとうございます。できるだけ手があい
たときは覗きにいきますので....。それじゃよろしくお願い
します。」私はそういうと電話を切った。

(次回につづく)

 どうも長い間ブログの更新を休止してしまいどうもすいません
でした。広島の学会も無事に終わってとりあえず一安心です。
 パソコンのクラッシュと学会直前の当直や拘束番、学会準備
でここ2週間位は首がまわらない状態でした。学会も終わりました
し、今のところようやく入院患者さんたちも安定したので一段落
ついたかなというところです。結局パソコンも買い換えました。
(安いやつですが...。)急に寒くなってきたのでみなさんも体調
には気をつけてください。(冬場はやはり心筋梗塞、肺炎、脳出血
、消化管穿孔など増えてくる感じありますね....。病院もかなり
秋場から冬場は混んできます.....。)
【2006/11/12 18:47】 春風 | トラックバック(0) | コメント(2) |
春風(143)
 敏子は言った。「詩織さん。本当にいいの?」詩織は言った。
「先生が一生懸命やってくださったことは感謝していますし、
夫が亡くなった経緯をしっかり確認したいというという思いも
よくわかります。先生の診断や治療も信用していますし、解剖
をして全く違った診断となることもないでしょう。これだけや
ってこの上解剖もというのは全く抵抗がないわけではないです
けど、基本的には交通事故で起こったことですし、夫の死を厳
密に検討してもらったほうがいいと思います。それに夫の死が
今後の先生方の診療の糧になるのなら夫の死が生かされるとも
思うのです.....。私は間違っていますか?」詩織の問いに司郎
は言った。「詩織さんがそれでいいのなら我々は何もいうこと
はないよ。それじゃそうすることにしようか........。」私は
それを聞いて病理解剖の承諾書を取り出し言った。「それでは
こちらが病理解剖の承諾書になります。事が事ですし、もう少
しご家族で話し合っていただいたあとでかまいませんから、内
容を確認していただいたうえでサインをいただいてよろしいで
しょうか。お話した上でやはり解剖をやめたいといことであれ
ばまたおっしゃっていただいてかまいませんから......。」私
がそう言ったときまた院内PHSが鳴った。「どうもすいません。」
と私は一言いって電話をとった。「もしもし、nakanoですが。」
「先生、救急外来です。先ほど連絡させていただいた患者さん
今到着されました。」「わかりました。すぐいきます。」私は
そういうと電話を切った。「それでは承諾書サインいただいたら
病理の先生に連絡して解剖の準備をさせていただきますので。
また後ほど詳しく説明させていただきます。」私はそういうと
ご家族を面談室から送り出した。

(次回につづく)
【2006/11/05 16:24】 春風 | トラックバック(0) | コメント(0) |
春風(142)
 どうも長い間更新できなくてすいませんでした。火曜日に緊急
手術をした患者さんの状態が悪くて(もともとかなりシビアな
状態だったので仕方がないのですが)家に帰れない日が続いて
しまって更新できませんでした。今日はなんとか帰ってこれま
したがまた呼び出しがあるかもしれないと少しどきどきです。


 救急車が来る前に私は病状経過を家族に話すことにした。臨床
経過としては肺梗塞と、その後の消化管出血により亡くなったと
いうことでよいと思われたがここ数日の急激の経過から病理解剖
を勧めたほうがよいだろうと私は考えていた。大事な人を失った
家族に対して病理解剖のお願いをするのはなかなか抵抗のある事
ではあるがこのような経過の患者さんの病状経過や死因をはっき
りさせておくことは大事なことではある。だが多くの場合は断ら
れることが多い。亡くなったという事実を受け止めるのも大変な
事であるのにその上解剖をという決断を迫られても困惑するのが
普通の感覚であろう。ましてや患者さんは若い人であり周囲の人
間も死をうけとめるのは難しいことであろうと考えられた。だが
一応お話はしよう。私はそう思っていた。時間がない....。私
はご家族を面談室に呼びいれお話をすることにした。悟の家族が
面談室に入ると私は話を切り出した。「どうも今回はご家族の
方もお疲れ様でした。」「どうも先生には色々お世話になりま
した。」詩織が答えた。「これまでの経過に関してまずお話し
たいと思います。今回は交通外傷による肝損傷でこれに対して
手術を行いました。術後の経過はまずまずだったのですが、術後
4日目に肺梗塞をおこしました。心停止までいたりましたが蘇生
処置を行い、心拍は再開しています。その後肺梗塞の治療を行
っている際に消化管出血をおこしショック状態となりました。
止血術を行い経過をみましたが、再度の肺梗塞をおこしたのか
消化管出血がまた起こって急激に心停止に陥ったなどの可能性
が考えられます。」「そうですか......。」詩織は疲れきった
表情のまま答えた。「できるだけの事をいたしましたが結果と
して命を助けることが出来ませんでした。ご家族の思いを考え
るとなんと言えばよいか......。ご家族の思いに比べれば比で
はないですが我々としても非常に切ない思いです........。
 それで今回起こったことに関してしっかりと検証させていた
だければと思うのです。もしご家族のご承諾をえられるので
あれば病理解剖をさせていただきたいのです.......。」ご家族
の表情がさっと変わった。悲しみにくれる家族に解剖の話を
するのは酷な話であることはわかっていた。この上、どうして
解剖など.....、それが普通の感覚であろう。ましてやこのような
若い人である。私はきっと断られるだろうと内心思っていた。
 私は重ねて付け加えた。「もちろんこれは強制ではありません。
あくまでもご家族が承諾されたらの話です。断られても一向に
かまわないのですよ.......。」
 司郎が言った。「どうする。詩織さん。あなたが決めてくれ
ていいよ.......。」司郎の言葉をうけて詩織は少し考えていた。
 重い沈黙が面談室を覆った。
 詩織は言った。「先生。わかりました。解剖お願いします。」
 私は内心驚いていた。断られるとばかり思っていたのだから。
 だがその後に詩織が私にかけた言葉は私をより驚かせた。
「先生も手術から何日も泊り込みで本当にお疲れでしょう。この
解剖が終わったらゆっくり休まれてください。」なんということ
だろうか.....。悲観にくれて愚痴の一つもこぼしたいであろう
状況であるのに彼女は健気にも私に気遣いをしてくれたのである。
私は以外な言葉に返す言葉を失っていた。

(次回につづく)
【2006/11/04 23:45】 春風 | トラックバック(0) | コメント(0) |
藪医者の独り言


ここに記載されたエピソードは著者の体験をもとに構成したフィクションです。 このページはリンクフリーです。気に入ったら適当にリンクを貼っていただいて結構です。


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