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春風(148)
 救急外来にて患者さんの対応をしている時にPHSが
鳴った。私は患者さんにすいませんといってPHSを取
った。「もしもしnakanoですが....。」「どうも先生
ご苦労さまです。篠崎さんですが6時ごろにお迎え(葬
儀業者)が来るそうです。」「わかりました。お迎えき
たらまた連絡下さい。」「わかりました。」時計は5時
半をさしていた。私は患者さんに言った。「どうもすい
ませんでした。それでは採血の検査と腹部のレントゲン
を撮っておきましょう。点滴をして少し様子をみさせて
もらいます.....。」私はそういうと一通りの指示を出
してから席を立った。

 さすがに体が重たかった。外は少し明るくなってきて
いた。少しでも横になった方がいい.....。篠崎さんの
お見送りまでまだ30分くらいある。今の患者さんの検査
結果がでるまで少し時間もあるだろう。私は医局に行き
冷蔵庫から冷えた麦茶を取り出しコップに注ぐと一気に
のどに流し込んだ。コップをかたした後、医局のソファ
に横になった。視界がぐるぐる回る感覚に襲われる....。
そのまま私はウトウトとした眠りについた。

 PHSが鳴る音で私は目を覚ました。私はあわてて電話を
取ると言った。「はい、nakanoです。」「先生、お迎え
がきました。今これますか?」

(次回につづく)
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