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誤報(1)のエントリーは11月26日付けです。最初から読む方はカレンダーで11月までたどって26日をクリックすると誤報(1),(2)のエントリーに入れます。あとは順々に日にちをクリックしていってください。

(モデルにさせていただいた誤報事件に関しての2chの過去ログ保存していたものアップしました
医者板の過去ログ→こちら
ニュース速報+板の過去ログ→→こちら
この事件の理解の参考となれば幸いです。当時の記事などが引用されている部位もありますのでm3掲示板も閉鎖された今、資料として貴重なものとして保存してあります。)
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誤報(2)
 一人医長の丸山は週に5回の当直、週3回の外来をこなし、
年間約200例の出産にかかわっていた。ほとんど家にも帰れ
ないことも多かった。産科は多忙な外科の中でも最も忙し
い科の一つである。
 その日は3連続の当直の後、昨日の当直を大学の派遣医
師にやってもらってからの出勤であった。外来の前に病棟
の患者さんを回る。丸山医師は各患者さんに声をかけなが
ら病棟をまわっていった。「高橋さん。どうですか、陣痛
らしきものはきていますか?」「少しはる感じはあるのです
がそれらしきものははっきりしません。」「そうですか、わ
かりました。それでは予定通り今日、陣痛促進剤を使って
みてみましょう。」高橋美里は妊娠41週超で陣痛誘発目的
にて入院になっていた34歳の女性であった。妊娠予定日
を越えて赤ちゃんが長く母体にいると胎盤の機能が低下し
てくる。41週を越えてもなお陣痛の兆候がなかったことか
ら陣痛の誘発目的にて入院となっていた。「PGE錠という薬
を1錠ずつ1時間ごとに飲んでいただいて経過をみていきま
す。6錠のんでもらって経過をみます。助産師がついてみて
いてくれますから心配いらないですよ。」「わかりました。」
妊娠40週の時にやったnon-stressテストは陽性でお腹の赤
ちゃんも元気であった。うまく陣痛が誘発されればきっと
多分今晩から明日にかけての出産になるだろう。丸山はそ
う考えていた。美里は言った。「先生は夫も取り上げてくだ
さったということで義父も信頼していましたから安心して
います。よろしくお願いします。」「わかりました。」丸山は
そう答えて会釈して病室を出た。

(次回につづく)

明日は当直です。ブログはお休みになります。
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【2006/11/26 20:47】 誤報 | トラックバック(0) | コメント(0) |
誤報(1)
 近頃のマスコミの医療関係の記事を見ると殊更に医者を
悪者にしたい風潮があるように身受けられます。客観的に
見てどう考えても助けられない病死を何の根拠もなくこう
すれば助かったはずだという仮説で医者を殊更に攻めるこ
とによりスキャンダラスに報道する。売れればいい。視聴
率がかせげればいいという考えの下での報道は当事者を傷
つけ、本来避け得なかった病死を家族が受け入れられない
状況にして不幸にしてしまっていることに気づこうともし
ていないようです。この物語に登場する患者さんはある病院
に出産予定日超過で入院し、陣痛の経過中に重度の脳出血
を起こします。結果的に転院となりますが、母体は助から
なかったものの子供は元気に取り上げられました。客観的
に見れば、母子ともども死んでしまっても不思議ではない
状況であり、子供だけでも助けられただけでも奇跡的であ
ったといえるでしょう。もし、マスコミの人たちが本当に
産科と脳外科の勉強をしっかりして、現場の一線の医師達
の話に耳を傾けたなら厳しい条件下の中で医師達が全力を
つくし母体は助けられたが貴重な命を助けられたというこ
とで褒め称えてもいい事例であったはずでした。しかしな
がらまず医療ミスによる死亡例と決め付けたマスコミの報道
は関係者達を苦悩の底に陥れていきます.......。それは
根源的には勝手な決め付けに伴う報道....、かつての松本
サリン事件の河野さん犯人説の誤報と根を同じくするもの
でした.......。なおこの物語は実際の個人や団体とは一切
関係ないフィクションです。

 町立川淀病院の産科医師である丸山はいつもどおり8時前
には病院にやってきていた。真夏の日差しは強くこの日も
暑くなりそうであった。最近の相次ぐ産婦人科の閉鎖で川淀
病院のあるN県の南部でお産を扱っているのはこの病院だけ
となっていた。一人医長である丸山は週2回当直と外来に応援
にきてくれる大学の派遣医師の協力を得ながらも、日々忙し
くなっている業務を黙々とこなしていた。

(次回につづく)
 
 今日は帰りがおそくなり日付が変わっての更新です。
 今後ともよろしくお願いいたします。 

【2006/11/26 01:24】 誤報 | トラックバック(0) | コメント(0) |
藪医者の独り言


ここに記載されたエピソードは著者の体験をもとに構成したフィクションです。 このページはリンクフリーです。気に入ったら適当にリンクを貼っていただいて結構です。


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