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(モデルにさせていただいた誤報事件に関しての2chの過去ログ保存していたものアップしました
医者板の過去ログ→こちら
ニュース速報+板の過去ログ→→こちら
この事件の理解の参考となれば幸いです。当時の記事などが引用されている部位もありますのでm3掲示板も閉鎖された今、資料として貴重なものとして保存してあります。)
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つかめない藁(13)
 看護師はもう連絡しないでくれといって切られているので
一回外来にきてもらうようにまた連絡するのは難しいだろう
と思われた。彼女の人生だし、彼女の決めたことだからと
割り切ってもよいかとも思ったが一回直接電話で話してみて
反応をみようと思った。看護師に対しての対応を聞くかぎり
は連絡しても望み薄だろうと思われたが、その日の夜に私は
彼女の自宅に連絡をいれた。「もしもし○○さんのお宅で
しょうか。私、△△病院外科のnakanoですが。」彼女は言った。
「ああ、先生ですか。あの、看護師さんにも言ったんです
けど、私、治療を続ける気はありませんから。先生には申し
分けないですけど。今日は勝手にキャンセルしてしまって
すいませんでした。」「治療を続ける気がないというのは
どういうことでしょうか?」「病院に行ってる余裕なんか
ないですよ。仕事にも戻りましたし。薬やると体調の悪く
なりますしね...。ともかくもういいんですから。」「しかし
今後また再発してくる可能性があるんですよ....。」「それ
はもう何回も聞いてます。先生には悪いですけど、もういい
でしょう。それでは切りますよ....。」そのまま電話を切ら
れてしまった。私はすこし割り切れない気分になったが
結局は責任のある大人である彼女の決めたことである。これ
以上、私が立ち入れるわけもなかった。患者さんに充分に
説明したうえで、患者さんの決断がいかに医師にとって理不
尽な決断に思えようと患者さんの意思を尊重するのが基本で
ある。(患者の"unwise decision"の尊重)カルテに「電話
にて治療の継続を検討するために連絡するが、本人治療の
継続の意思ないとの旨伝えられ、電話を切られる。」と
記載した。
 
 そして1年後、すっかり彼女のことが記憶から消えようと
していた頃、彼女はまた救急車で私のいる病院に再度運ば
れることになる。
(次回につづく)
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【2005/06/22 21:46】 つかめない藁 | トラックバック(0) | コメント(6) |
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コメント
一筋縄ではいかなかった患者さん。
それでも、1年もったのですね。そのまま治療を続けていたらと考えてしまいます。

治療を続ければ・・・
そんな希望を持つことができるという、与えられた幸運を手放してしまった彼女。その幸運に気がついていれば・・
ただ、その時の彼女には気づくだけの余裕がなかったのかもしれないし、気づいていても別の何かがあったのかもしれません。
人それぞれの思いがありますし、難しいですね。

nakano先生、体がきついときには更新を休んで、その分だけでもゆっくり休んでください。ぼちぼちと気長にゆきましょう。
【2005/06/23 00:07】 URL | ふな #-[ 編集]
ロバート・B・パーカー『初秋』をお読みになったことはあるでしょうか? 
つもるところ人はすべて他人です。できる限りのことをしたあとは、うしろ指をさされない背中を見せるしかすべはありません。
まるで小説のような展開で……むしろ小説ではありきたりと言われそうで、書けないかもしれません。
紫陽花が満開になりました。画像を送れませんが、鮮やかな花弁を思い浮かべていただければ幸いです。
【2005/06/23 00:09】 URL | YCAT #-[ 編集]
nakano先生直接お電話なさったんですね。
実は私も内診が辛くて延び延びにしてたんですが、術後の受診行かねばなあ、と思いました。
【2005/06/23 07:06】 URL | pansy #Q8g.qPyM[ 編集]
 ふなさん、YCATさん、pansyさんコメント有難うございました。

>治療を続ければ・・・
そんな希望を持つことができるという、与えられた幸運を手放してしまった彼女。その幸運に気がついていれば・・

 本当にそうでした。若い方でしたしできればしっかり治療を行って悔いのないように治療したかったというのは本当のところでした。治療したくてもできない状況の方も我々はたくさんみているので治療の余地のある若い方はしっかりと治療してほしいと思います...。

>つもるところ人はすべて他人です。できる限りのことをしたあとは、うしろ指をさされない背中を見せるしかすべはありません。

 そうですね。とどのつまり、患者さんの体であり患者さんの人生であるので、最終的な決定は患者さんにゆだねられます。我々はこれが一番いいであろうということを述べるアドバイザーに過ぎません。我々の意見を聞かない患者さんも少なからずいらっしゃいます。しかしながらできるかぎり患者さんにとって最善であろうという方向を指し示してあげていい方向にもっていってあげられたらといつも四苦八苦しています....。紫陽花きれいでしょうね。いつもお気遣いありがとうございます。

>実は私も内診が辛くて延び延びにしてたんですが、術後の受診行かねばなあ、と思いました

 そうですね、なかなか病院というところはいやなところで、大体医者がやることといったら痛いことと辛いことと相場がきまっているので足が遠のいてしまいますよね。でもしっかり受診してくださいね.

 皆様いつもコメント有難うございます。引き続きよろしくお願いします。
【2005/06/23 23:51】 URL | nakano #-[ 編集]
はじめまして
blog楽しみに読んでいます
私は、アメリカで看護師をしていますが、
患者の意思と医療の選択については
日々考えさせられます
まだ、若いのに手術を受けずに帰ってしまった患者さんや、HIVなのに薬は飲まないと決めた患者さん
そういう人たちは、退院してもまた再入院してきます
そのときは、「この人薬飲まないヒトだったっけ」なんて、思い出しながら看護したり・・・
以前より、本人の意思が尊重され、本人が命の方向を決める時代になったのでしょうね
【2005/06/24 05:01】 URL | tisane #-[ 編集]
 tisaneさんコメント有難うございました。

>以前より、本人の意思が尊重され、本人が命の方向を決める時代になったのでしょうね

 そうですね、そう思います。基本的にはご本人の人生であり体なのだから、治療方針については本人が納得しなければ治療はできないというのが今の考え方です。患者さんが充分病状を理解できているかという問題はありますが、それは正しい方向であろうと私は思います。ただ、治療を拒否して帰ってまたより悪くして来るというのは医療者としてはちと気力をそがれることではありますね。

 異国の地で活躍されてらっしゃるとのことで色々あって大変でらっしゃると思います。わざわざ小生のブログに貴重なコメントいただき有難うございました。ひきつづき遊びにいらしてください。
【2005/06/25 00:44】 URL | nakano #-[ 編集]
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