Hit数5000超えました。皆様に感謝の気持ちをこめて記念にフラッシュ作成してみました。 →
こちら
Hit数10000超えました。皆様に感謝の気持ちをこめて記念にフラッシュ作成してみました。 →こちら
開設2年目になりました。これを機会に今の産科の危機に関してのフラッシュ作成しました。 →こちら

誤報(1)のエントリーは11月26日付けです。最初から読む方はカレンダーで11月までたどって26日をクリックすると誤報(1),(2)のエントリーに入れます。あとは順々に日にちをクリックしていってください。

(モデルにさせていただいた誤報事件に関しての2chの過去ログ保存していたものアップしました
医者板の過去ログ→こちら
ニュース速報+板の過去ログ→→こちら
この事件の理解の参考となれば幸いです。当時の記事などが引用されている部位もありますのでm3掲示板も閉鎖された今、資料として貴重なものとして保存してあります。)
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
【--/--/-- --:--】 スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-) |
つかめない藁(14)
ある日の昼頃であった。外来がもうすぐ終わるかなと思ってい
た時に私の院内PHS(医療機器に影響しない弱い電波の病院専用
のPHS)がなった。「はい。nakanoですが...。」「もしもし、こ
ちら今日の救急担当のYですが。」「ご苦労様です。なにか?」
「じつは1年ほど前に先生が手術されている○○さんなんですが
....。」この時は名前を聞いてもすぐには思い出せなかった。
「○○さん...ですか?」「ええ、乳癌で手術されて、しばらく
治療を自己中断されていたようですが...。結構進んだ乳癌だ
ったみたいですね。」ここで私はようやく彼女のことを思い
出した。「ああ、わかりました。2回化学療法やって、治療から
脱落された方ですね...。それでどうされました。救急外来に
いらっしゃっているんですか?」「ええ、そうなんです。呼
吸苦ということでいらしていて、胸の写真をとったら右胸水
が多量に貯留していて、とりあえずトロッカー(胸腔に挿入
する専用のチューブ)挿入しました。細胞診出して、迅速で
病理にみてもらったところ悪性の細胞が認められまして...。」
「それでは...。」「ええ、癌性胸膜炎ではないかと思います。
トロッカーいれて呼吸状態はよくなりましたが、外科の
患者さんなので外科で取っていただきたいのですが...。」
「わかりました。今はどこの病棟に入ったんですか?」「今
HCUにいらっしゃいます。」「わかりました。手があいた
ところで見にいきますね。前手術してますし、私が担当とい
うことで外科の転科にしていただけますか。」「わかりまし
た。病棟師長の方には連絡しておきます。それじゃ患者さん
よろしくお願いします。」「ええ、わかりました。ご苦労様
です。」私は外来の患者さんを終わらせて一段落つけた後に
HCU病棟に向かった。
(次回につづく)


スポンサーサイト
【2005/06/23 23:19】 つかめない藁 | トラックバック(0) | コメント(3) |
<<つかめない藁(15) | ホーム | つかめない藁(13)>>
コメント
治療から脱落してしまった患者さん・・・でも、どうなんでしょう?原発巣があれほどまでに成長した痕からはじめた治療、もしつづけていたとしても果たしてこの結果から逃れられたものだったのでしょうか?
医師から見れば「悔いのない治療をしてほしかった」ではありますが、本人から見るとどうなんでしょう、
結果論からいえば悔いですが、あの時治療を完結させていたとしてもそれでもなお再発した場合『悔いがない」といいきれるものなんでしょうか?
かんがえさせられます。
nakano先生いつもご苦労様です。更新を楽しみにしている読者の一人ですが、お疲れのときはお休みしてくださいね。それでは。
【2005/06/24 05:23】 URL | student #-[ 編集]
studentさん、nakano先生の前に横レスを失礼します。
私はがん患者側ですが、治療をしっかりとした上での再発と治療をサボった結果の再発は気分的に全く違うものだと思います。
自分が出来うる限りの事をしなかったのに再発すると、何で、あの時って後悔が出るものです。でも、色々とあがいた結果の再発って諦めみたいなものは出ても後悔とかって出にくい気がします。
もちろん、これは私の考え方で、中には辛い治療をしたのに再発するなら何にもしない方が良かったって人もいるとは思います。特に、この話の中の方は、こういう考えの方かもしれませんね。
何だかまとまりのない文章でスイマセンが、そういう考えもあるって事を伝えたくて横レスさせてもらいました。
nakano先生、更新は楽しみですが、お疲れの時はどうぞ休んでご自愛下さいね。
【2005/06/24 16:40】 URL | hot #ZFPdhQVM[ 編集]
studentさん、hotさんコメント有難うございました。

>もしつづけていたとしても果たしてこの結果から逃れられたものだったのでしょうか?医師から見れば「悔いのない治療をしてほしかった」ではありますが、本人から見るとどうなんでしょう、結果論からいえば悔いですが、あの時治療を完結させていたとしてもそれでもなお再発した場合『悔いがない」といいきれるものなんでしょうか?

 そうですね術後補助化学療法をやっても再発が全くなくなるわけではありません。ただ確実に再発の確率をへらし、生存期間を伸ばしているということは証明されています。CMFの術後化学療法の至適期間は4クールから6クールと言われています。(2つの比較試験で6クールと12クールの治療効果は同等という結論がでており、6クール以上は術後補助化学療法としてはあまり意味がないと言われている。)医療者とすると半年間がんばって治療うけてもらえればな..という考え方になりますね.患者さん本人にとってどうかというのははっきりしたことは私には言えません。「3月の木漏れ日の中で」の患者さんのように明確にもう自分は点滴もしないし、入院もしない、自然に朽ちるだけだと意思が明確で、治療を拒否し自分の意思を貫くのであればそれもその人の生き方、考え方であろうと思います。ただこの方の場合はすべての資本である自分の体のことについてあまり真剣になれなかったか、真剣だったのだけれども方向を間違えているのではないかという印象を私はうけたのを覚えています。なかなか暖簾に腕押しで治療をうけるにしても受けないにしても中途半端な感じがあります。これこれこういう事情で明確に治療はうけたくない、だからこのまま経過をみさせて欲しいといわれればたぶん私は治療しないで外来で経過をみさせていただいたかもしれません。しかしながら治療をうける方向で話が進んでいて、突然にドタキャンするというのは少し問題があるのではと思います。ここらへんの中途半端さが歯がゆさを生む理由なのかもしれません。でも医療者の考え方ばかりが正しいわけではなく患者さんの立場でかんがえるとどうなんだろうと考えるstudentさんの姿勢はいいことだと思います。

>自分が出来うる限りの事をしなかったのに再発すると、何で、あの時って後悔が出るものです。でも、色々とあがいた結果の再発って諦めみたいなものは出ても後悔とかって出にくい気がします。

 そうですねhotさんの考え方が一般的な治療中の方の考え方だと思います。今は医者が言わなくても色々調べてきてこんな治療があるみたいですけど私にはどうでしょうか?と自分に合う治療はないかと調べてこられる方もいます。病気になったら出来る限りの治療を受けたいと思うのが一般的な心情だと思います。もちろん中には治療はいやという人もいます。その場合は患者さんの意思を尊重して我々は引き下がるしかありません。

 studentさんhotさん貴重なコメント有難うございました。お気遣い有難うございます。ひきつづきご高配のほどお願い申し上げます。
【2005/06/25 00:34】 URL | nakano #-[ 編集]
コメントの投稿











管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
http://nakano2005.blog5.fc2.com/tb.php/101-46e82632
藪医者の独り言


ここに記載されたエピソードは著者の体験をもとに構成したフィクションです。 このページはリンクフリーです。気に入ったら適当にリンクを貼っていただいて結構です。


CALENDER
08 | 2017/09 | 10
S M T W T F S
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
掲示板(気軽に書き込みお願いします)
RECENT ENTRIES
  • 芝桜の咲く丘(23)(05/25)
  • 芝桜の咲く丘(22)(05/20)
  • 芝桜の咲く丘(21)(05/18)
  • 芝桜の咲く丘(20)(05/15)
  • 芝桜の咲く丘(19)(05/11)
  • RECENT COMMENTS
  • nakano(05/03)
  • (04/30)
  • nakano(04/13)
  • (04/13)
  • KITA(02/01)
  • nakano(05/31)
  • タマ(05/28)
  • RECENT TRACKBACKS
  • 健康、病気なし、医者いらず:医師の秘密漏示(05/03)
  • 健康食品の栄養事典:プロタミンとは(02/22)
  • 医薬品のマメ知識:フルオロウラシルのマメ知識(02/20)
  • 体が元気になるならない物質:プロタミン-体が元気になるならない物質(02/17)
  • オヤジの世界:雪中花(01/04)
  • ARCHIVES
  • 2009年05月 (10)
  • 2009年04月 (13)
  • 2008年11月 (1)
  • 2008年09月 (1)
  • 2008年08月 (1)
  • 2007年07月 (6)
  • 2007年06月 (14)
  • 2007年05月 (18)
  • 2007年04月 (20)
  • 2007年03月 (19)
  • 2007年02月 (17)
  • 2007年01月 (22)
  • 2006年12月 (18)
  • 2006年11月 (14)
  • 2006年10月 (16)
  • 2006年09月 (15)
  • 2006年08月 (16)
  • 2006年07月 (13)
  • 2006年06月 (18)
  • 2006年05月 (19)
  • 2006年04月 (19)
  • 2006年03月 (21)
  • 2006年02月 (19)
  • 2006年01月 (22)
  • 2005年12月 (22)
  • 2005年11月 (24)
  • 2005年10月 (23)
  • 2005年09月 (22)
  • 2005年08月 (17)
  • 2005年07月 (22)
  • 2005年06月 (22)
  • 2005年05月 (24)
  • 2005年04月 (25)
  • 2005年03月 (26)
  • 2005年02月 (9)
  • CATEGORY
  • 春風 (152)
  • 誤報 (135)
  • 管理人雑感 (11)
  • 帰れない老人達 (3)
  • 医者という仕事 (2)
  • 不条理な結末 (7)
  • ブランド病院を求めて (6)
  • 澄んだ青空 (5)
  • 3月の木漏れ日の中で (6)
  • 雨上がりの虹 (10)
  • 桜 (6)
  • 嘘 (14)
  • 花菖蒲 (25)
  • つかめない藁 (34)
  • 百合の花 (15)
  • 約束 (52)
  • 雪中花 (84)
  • 未分類 (1)
  • 芝桜の咲く丘 (20)
  • LINKS
  • ホームページ情報配信メールマガジン「INTERNET SEEK」
  • プログ リンク&人気ランキング
  • 人気blogランキング
  • SEARCH

    PROFILE
    nakano
  • Author:nakano
  • FC2ブログへようこそ!
  • RSS
  • 上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。