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(モデルにさせていただいた誤報事件に関しての2chの過去ログ保存していたものアップしました
医者板の過去ログ→こちら
ニュース速報+板の過去ログ→→こちら
この事件の理解の参考となれば幸いです。当時の記事などが引用されている部位もありますのでm3掲示板も閉鎖された今、資料として貴重なものとして保存してあります。)
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約束(8)
 手術が始まった。開腹して腹腔内をみると腹膜播種
はないものの肝転移が多発し、胃の小彎側のリンパ節
はごろごろとはれていた。
 コッヘル授動すると大動脈周囲にもリンパ節の腫大
が認められた。胃の下部は全体が硬くなっており、胃
を持ち上げようとしても一部が固定されているように
感じられ、腫瘍の切除ができるか微妙と思われた。と
りあえず大網をあけ、胃の後壁を検索してみる十二指
腸の球部は無事で十二指腸側の切断はできそうであっ
た。後壁の一部は横行結腸間膜と膵臓に癒着していた。
癌の浸潤もありそうであったが、横行結腸間膜を合併
切除し膵臓の被膜をはがすことで胃との分離をするこ
とができた。
 これならなんとか胃は切離することはできそうで
あった。予定通り幽門側胃切除術を行うことにした。
 再建は肝十二指腸間膜周囲の胃癌の転移したリンパ
節が大きくなりここに食べ物を通す通路をつくるとす
ぐに閉塞の憂き目にあう可能性がありBillrothⅡ法と
いう小腸と切除の残胃を吻合する術式を選択した。ト
ラブルなく手術は終了した。なんとか手術で大元の
腫瘍はとることができたが、なお大動脈周囲のリンパ
節は累々と腫れており、肝臓にも多くの転移が認めら
れていた。末期に近い状況である。予想される予後は
かなり厳しいものであることは間違いなかった。かつ
ての同級生にこのことを話さなくてはならないのは
なんとも気が重いものであった。だが予想されたこと
ではある。
 手術についての説明を行うため、手術室に併設さ
れている面談室に彼を呼び寄せた。不安そうな表情を
うかべ、彼は看護師に付き添われて面談室に入ってきた。

(次回につづく)
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【2005/08/29 23:02】 約束 | トラックバック(0) | コメント(2) |
<<約束(9) | ホーム | 約束(7)>>
コメント
難しいことはよくわかりませんが、手術の前に検査を行って、できる限りのことを事前に調べてから当たるのだと思いますが、それでも出てくる一つ一つの事実に対して、的確で迅速な決断を下しながら進められていくのですね。
一言で「手術」と言っても、素人には全く計り知れないような難しさがありそうです。
私たちが説明を受けたり調べたりして、一通りわかったつもりになっている内容の数十倍ものことが複雑にからまって、先生の頭の中を駆け巡っているという印象を持ちました。
【2005/08/29 23:52】 URL | punipunipyonpyon #-[ 編集]
punipunipyonpyonさんいつもコメント有難うございます。

>手術の前に検査を行って、できる限りのことを事前に調べてから当たるのだと思いますが、それでも出てくる一つ一つの事実に対して、的確で迅速な決断を下しながら進められていくのですね。

 そうですね、今は画像診断が非常に発達していて、CTなどで得られる情報は非常に正確で情報量も多いのですか、実際にお腹をあけてみないとわからないことも結構あります。その場の状況に応じて患者さんにとって最善と思われる方法を選択していくわけです。ある程度の場合分けはそんなに難しいものではないのですがやはりその決断がその人の今後を変える可能性があるので決断をくだすのはそれなりの勇気はいります。これが一番だとある程度は根拠と自信をもってあたらなくてはなりません.....。なかなか難しいことではあります。

 punipunipyonpyonさんコメント有難うございました。引き続きよろしくお願いいたします。
【2005/08/31 22:06】 URL | nakano #-[ 編集]
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