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誤報(1)のエントリーは11月26日付けです。最初から読む方はカレンダーで11月までたどって26日をクリックすると誤報(1),(2)のエントリーに入れます。あとは順々に日にちをクリックしていってください。

(モデルにさせていただいた誤報事件に関しての2chの過去ログ保存していたものアップしました
医者板の過去ログ→こちら
ニュース速報+板の過去ログ→→こちら
この事件の理解の参考となれば幸いです。当時の記事などが引用されている部位もありますのでm3掲示板も閉鎖された今、資料として貴重なものとして保存してあります。)
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雪中花(21)
 週明けの月曜日の午後電話がかかってきた。Uからだった。
「奥さん。おたくのところに発注が正式にきまりました。明日
所定の金額が前金として御社の口座に振り込まれます。」彼女は
ほっとして答えた。「本当ですか。ありがとうございます。それ
で、納期の期限はいつになりますか。」「今月末まで2週間あり
ます。それまでに納品の方よろしくおねがいします。」「わかり
ました。」彼女は受話器をおくとふーっと息をついた。H主任
に連絡する。「H主任。例の仕事、正式に決定したわ。納期は
今月末ということなの。大丈夫?」Hは答えた。「2週間あり
ますね。多分大丈夫だと思います。期限は1週間くらいと思って
ましたから少し余裕がありますね。」「じゃあこの件はお任せ
しますのでよろしくお願いします。」「わかりました。」
 とりあえずこれで首の皮一枚でなんとかしのげそうだ。夫は
来週に退院してくる。コルセットは必要ではあるが自由に動ける
ようになったし、社長がもどってくればまた社員の士気もあがる
だろう。少しずつ新規の仕事も小さいものながら入ってきていた。
 この仕事を無事におえて、残金も振り込まれれば半手半金や
手形決済での取引でもなんとか回していけるキャッシュは確保
できそうだった。道は険しいが会社はなんとか生き残る目途が
ついてきたのである。

 彼女は受注がきまった日の夜、夫の入院する病院に向かった。
 彼の病室につくと彼女は夫に声をかけた。「あなた。いま着いた
わよ。」彼は「おお。」と答えた。「どう調子は。」「大分よくなった
感じだよ。リハビリも順調にすすんでるし、そろそろ退屈してきた
かんじだけどね。今週の木曜日に退院がきまったよ。」「そう。」
「まあ、家に帰って今週はゆっくりして、来週くらいから仕事に
復帰したいと思っている。お前もご苦労だったね。」「そんなことは
ないけど。それで、前も話したUさんからの仕事、正式に受注した
んで報告するわ。半額を前金で明日振り込んでくれることになって
いるの。これでなんとか当面の資金繰りはつきそうな感じになって
きているわ。もちろんここ2ヶ月くらいは私達の給料は会社に借り
上げって形で出ないけどね…..。」「それでもなんとか資金繰りの
目途をつけたんだからたいしたものだね。僕はあきらめていたから
な……。」「まあ。今回はたまたま元々の取引先の知ってる相手に
出会えたという幸運にめぐまれたからだけど。それがなければ
破産か民事再生しかなかったとは思うわ。私は正直、会社を清算
してしまいたかったんだけど。これからだって薄氷を踏む思いよ。
自転車操業なのは何も変わらないんだから…..。」「まあそういうな
よ。僕ももどったら少しはお前も楽にできると思うから……。」
 大分元気もでてきたし夫も精神的には大丈夫そうね。これで
とりあえずはなんとかなりそうだわ。夫が会社の継続を望むの
なら私もできるかぎりはがんばらないとと彼女は考えていた。

(次回につづく)

 どうも今日と昨日は帰りが遅くなってしまいました。昨日は更新
できませんでした。今日は日付が変わってようやく全文アップでき
ました。
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【2005/11/25 23:58】 雪中花 | トラックバック(0) | コメント(2) |
<<雪中花(22) | ホーム | 雪中花(20)>>
コメント
こんにちわ!覚えていただいてますでしょうか?随分前にコメントいたしました『そら』です。いやあ~~いろいろありました。講師の1人が交通事故で生死をさまよいました。ドクターや看護師さんの献身的な看護のおかげで、彼は再び現世にもどってきました。まだ21歳の若者です。夢と希望にあふれています。そう簡単に死なれては困ります。人間の生命力の強さに驚きました。本人に声をかけたところ、微かな声で『死にたくない。やりたい事がある。助けて下さい・・・・』と言っていました。うわごとのように・・・・
日に日に元気になる彼を見ていて、病気や怪我は、本人の気持ちの持ちようで随分かわるものだなあと思いました。人はやはり、目的をもって生きるべきだとも思いました。
この物語のご主人も、死なずにすみましたがよかったのでしょうか・・・?私は何も宗教をしていないのでわかりませんが、地獄極楽は死んでからではなく、この世にあるような気がします。それも自分の生き方で自分で決めているような気がします。ならば、大切に生きなければと思い子供に、来世に期待する生き方をしてはいけない。今を悔いなく生きるべし・・・・・(遺言)などと普段から話しております。
先生のお話を話題に、色々な意見交換をしております。今回は事故もあり、尊厳死の話題にまで発展しました。考えることはとても大切だと思っております。
読む方はとても気持ちが楽です。先生のお仕事の大変さ少しはわかっております。どうぞご無理なさいませんように・・・・・・ご自愛下さい。
【2005/11/26 02:39】 URL | そら #-[ 編集]
 そらさんコメント有難うございました。

>この物語のご主人も、死なずにすみましたがよかったのでしょうか・・・?

 私はよかったと思っています。彼女でなくてはわからないことですが、多分、彼が死んで会社にお金がおりても彼女は会社を継続する意味を見出せたかはわかりません。彼女が頑張れたのは彼が生きていたからだったのではと推測します。本人がどう思っていたにせよ彼の死を望む人はいなかったわけです。生きてさえすれば敗者復活のチャンスがあるかもしれないのに、目先の倒産して借金まみれで生き恥をさらすことを恐れて会社のためにと言い訳して逃げ出そうとしただけではなかったのかと彼も自覚しはじめています。奥さんの方が肝が座っていたかもしれませんね。
 ここまでは会社の危機に対する対照的な2人の姿勢を浮き彫りにさせる形で描いてみました。結果として奥さんは夫が事件を起こす前より悪い状態から会社を復活させます。彼女の健康と引き換えの形になってしまうところが悲劇なのですが......。

 夫は妻の病気に関して俺が会社の継続にこだわらなければと少なからず罪悪感を感じるようになってしまいます。それに対して彼女の病気に対する姿勢は......。

 今後の話の進展にご期待ください。

 そらさんコメント有難うございました。今後ともよろしくお願いいたします。

【2005/11/26 22:12】 URL | nakano #-[ 編集]
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