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(モデルにさせていただいた誤報事件に関しての2chの過去ログ保存していたものアップしました
医者板の過去ログ→こちら
ニュース速報+板の過去ログ→→こちら
この事件の理解の参考となれば幸いです。当時の記事などが引用されている部位もありますのでm3掲示板も閉鎖された今、資料として貴重なものとして保存してあります。)
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雪中花(30)
「あとは肝臓の方ですが、肝臓全体に転移が
広がっていてこれを切除するのは難しいと思
います。やるとすれば肝臓へいく動脈に抗癌
剤を直接流すための管とポートを挿入する事
ですが….。ただそれも転移が肝臓だけであれ
ば意味がありますが、リンパ節転移が残って
しまったり、腹膜播種など他に転移している
とあまり医学的な意味はなくなってしまうかも
しれません。その場合は術後の抗癌剤の治療
に頼ることになると思います。」彼女は言った。
「いずれにしてもこのままにしておくわけにも
いかないでしょうから手術は必要なんですよね。」
私は答えた。「S状結腸の癌はともかくとる
ことはできると思います。あとはお腹の状態を
みてどうするか考えたいと思います。ただどう
しても肝臓の状況からいって癌をすべてとりの
ぞくことはできないだろうと思います。ですから
なんらかの治療は手術後も必要になるだろうと
いうことです。」私はその後、手術により起こり
うる合併症や、術前に行う輸血のことなとにつき
お話をした。一通りお話をしたところで彼女は
言った。「とりあえず病状についてはわかりました
し手術が必要なこともわかりました。状況がかなり
厳しそうなこともなんとなくね。手術は先生に
任せます。でもどんな状況だっだかは手術の後に
きちんと伝えてくださいね。」私は言った。「わかり
ましたどんな結果であれきちっとお話させていた
だきます。」彼女の夫は言った。「ところで先生。
この癌はいつくらいからあったんだろうか?」
 私は少し考えてから言った。「正確にはわかり
ませんが…..。多分数年はたっていると思います。」
「もっと早く病院にきていればこんなには進んで
いなかったかもしれないんだろうか?」彼の質問
の意図は測りかねたが私は答えた。「ええ、できれば
肝転移がない時期であれば手術でとりきれたかも
しれませんが……。」「そうですか……..。」彼は
つぶやくように言った。

(次回につづく)
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【2005/12/05 23:56】 雪中花 | トラックバック(0) | コメント(2) |
<<雪中花(31) | ホーム | 雪中花(29)>>
コメント
奥様の癌が数年前からあった可能性があるということは、奥様が前々から「会社をたたんで早くゆっくりしたい」と考えていたことと関係があるかもしれませんね…。下血などのはっきりしたことが起こる前から、奥様は「何か変だな」と思っていたのかも…。やはり、少しでもおかしなことが続くようだったら、早め早めにお医者さんに掛かるほうがいいのでしょうね。自分ももうそんなに若いわけではないので(悲)、気をつけたいと思います。
【2005/12/07 11:12】 URL | punipunipyonpyon #-[ 編集]
punipunipyonpyon さんコメント有難うございました。

 このお話の悲劇的なところは会社の状況がかなり厳しくなっていきている時点で彼女は自分達もいい年であるし、傷口が大きくなる前に会社を整理してすこしのんびりしてもいいのではないかと考えていたにもかかわらず夫の自殺未遂で否応なしに会社のためにかけずりまわらなくなってしまったことにあります。夫にしてみれば会社と妻のためにと思って(本当は現実逃避の言い訳?)行った行為が結果的に彼女に過重な負荷を与え、病気の発見を遅らせてしまったという現実に直面してしまうわけです。彼女は彼に対してそのことに関してなにも言いませんが、今後、彼の彼女に対する罪悪感が尾を引いていくことになります。

punipunipyonpyon さんいつもコメント有難うございます今後ともよろしくお願いいたします。
【2005/12/07 22:42】 URL | nakano #-[ 編集]
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