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誤報(1)のエントリーは11月26日付けです。最初から読む方はカレンダーで11月までたどって26日をクリックすると誤報(1),(2)のエントリーに入れます。あとは順々に日にちをクリックしていってください。

(モデルにさせていただいた誤報事件に関しての2chの過去ログ保存していたものアップしました
医者板の過去ログ→こちら
ニュース速報+板の過去ログ→→こちら
この事件の理解の参考となれば幸いです。当時の記事などが引用されている部位もありますのでm3掲示板も閉鎖された今、資料として貴重なものとして保存してあります。)
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雪中花(50)
 禁食、補液、胃チューブの減圧にて経過をみたが
あまりはかばかしい症状の改善は認められなかった。
 胃チューブからは連日1500mlほどの排液があり
その量が減少することはなかった。3日ほど経過を
みてイレウス管に入れ替えてみた。胃チューブ以上
に挿入には苦痛を伴ったが彼女は愚痴をいうでもなく
黙って治療をうけていた。イレウス管をいれても症状
の改善はみられなかった。腹膜播種をおこしている部位
が小腸に食い入って狭窄をおこして起こっている腸閉塞
であるのであるから、このまま経過をみても症状は
改善する見込みはなかった。やるとすれば手術である。
 狭窄をおこしている部位の上流と下流との腸管をつ
なげる所謂、バイパス手術が適応になるところでは
あった。だが腹膜播種があり、癌性腹膜炎の状態で病巣
は今ある腫瘤以外のところにもあるのでバイパス手術
して今回の部位はよくなったとしてもいずれまた腸閉塞
は別のところで起こすのは間違いなかったし、手術で
大きな合併症を起こせばそれが致命的になる可能性も
あった。手術をしても本当によくなるか保障できる
状態ではなかったのである。いずれにしても禁食期間
が長期になるのは間違いないことから高カロリー輸液
を行うために右肩のところから鎖骨下静脈から心臓の
近くの上大静脈に中心静脈カテーテルという細い点滴
用の管を入れて点滴の管理を行った。
 
 入院して1週間すぎても症状の軽快はなかった。
 次第に一向に改善しない自分の症状に彼女も疲労
といらつきの表情がでてきた。このまま今の治療を
していても症状が改善しないことはわかっていた。
 私は彼女の夫を呼び、今後の治療方針について話
あうことにした。

(次回につづく)

 どうも昨日は拘束番で3~4回ほどよばれて外科
の入院もあったりして結局更新できませんでした。
 明日から仕事始めです。(といっても奥さんを実家
に送った12月30日以外は毎日入院患者さん覗きに
いっていたのであんまりピンときませんが…….。)
 気持ちを引き締めていこうと思っています。
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【2006/01/03 22:49】 雪中花 | トラックバック(1) | コメント(4) |
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コメント
あけましておめでとうございます。ご無沙汰しています。(投稿はしていなかったけど連続小説の続きを楽しんでいるように毎日覗いています)
先生はいつもお忙しそうですが、今年もご無理のないようお仕事、ブログの更新を、そしてご自身を大切になさってくださいね。
今回のお話も(いまさらですが)大変興味深く、続きが待ち遠しいです。生を受けたものはその瞬間から死に向かっているんだな、ということをつくづく感じます。病気になってから、当たり前のこの時間の一瞬の大切さがよくわかります。なかなか上手に使えませんが・・・
【2006/01/04 06:56】 URL | mariko #-[ 編集]
昨日、足を捻ってしまい、夜になって痛みが酷くなってしまい、どうにも眠れない状態で、休日当番医を受診しました。専門医がいなかったので、痛み止めをを処方してもらって、何とか眠ることができました。
夜間だというのに、次から次へとやってくる患者さんを見ながら、医療関係者の方々の大変さを身をもって実感しました。
先生、お身体を大事にしてくださいね。
【2006/01/04 13:48】 URL | 月うさぎ #-[ 編集]
はじめまして、シグマと申します。
いつもはロム専なのですが、じつは親友(55才)が大腸癌で、術後10ヶ月で肝臓に1個、肺に多発で再発(16/12月)してしまったのです。
術後6か月間補助療法の抗癌剤を受けていたようですが、結局効果はなかったということなんでしょうか。
17年2月からまた抗癌剤治療を受けていますが、別人のような痛々しい姿になってしまいました。今はいつどんな状態になるかわかりません。
雪中花の奥さんが友人のことのようで涙なくして読めないのです。
せめてやすらかな最後でありますように。

続きは気になりますが、お体お大事に。どうぞご無理なさらないでくださいませね。
【2006/01/04 21:58】 URL | シグマ #-[ 編集]
marikoさん、月うさぎさん、シグマさんコメント有難うございました。

>生を受けたものはその瞬間から死に向かっているんだな、ということをつくづく感じます。病気になってから、当たり前のこの時間の一瞬の大切さがよくわかります。

 その通りだと思います。癌の末期の方も私も、今健康な方も与えられている時間は有限であることに変わりがありません。なかなか意識するのは難しいですが.....。今この時、この時を大切にしていきたいものだと思います。

>昨日、足を捻ってしまい、夜になって痛みが酷くなってしまい、どうにも眠れない状態で、休日当番医を受診しました。

 年明けそうそう災難でしたね。症状は良くなってらっしゃいますか?患者さんもつらいところ来ていらっしゃるので中々医療者の多忙さをみてとってもらうのは無理があるかなとは思いますので月うさぎさんのように暖かい気遣いがいただけると非常にありがたく感じます。

>術後6か月間補助療法の抗癌剤を受けていたようですが、結局効果はなかったということなんでしょうか。

 それはなんとも言えません。抗癌剤を使っていなかったらもっと早く再発した可能性もあるでしょう。抗癌剤は今の段階では病気の進行を抑え、生存期間をある程度は延ばしますがそれで根治できるわけではありません。大腸がんに関していえば5FU、アイソボリン併用、これにイリノイテカンを加えたFOLFIRI、エルプラットを加えたFOLFOX、来年位に認可されるであろう血管造成阻害剤であるアバスチン、乳癌以外にも大腸がんに適応になるであろうゼローダも完全に癌を治すことはできません。あくまでも進行を抑えるだけなのです。それがどれだけ長く生きることができたかどうかの比較をしているにすぎません。多分、ご友人の担当の先生は手術所見から最善と思われる補助療法を選択されていることと思われます。残念ながらそれでも少なからず再発してくることは決して稀なことではないのです。
 ご友人の病態が少しでもよい方向に向かわれることを願ってやみません。

重ねてmarikoさん、月うさぎさん、シグマさんコメント有難うございました。引き続きよろしくお願い申し上げます。
 

【2006/01/05 00:27】 URL | nakano #-[ 編集]
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雪中花
別名「雪中花」と言われる日本水仙は、真冬の12月から1月に花を咲かせるそうです。厳しい寒さに耐えながら、ひたすら花を咲かせ続ける雪中花。劣悪な環境下、じっと耐えて オヤジの世界【2006/01/04 08:24】
藪医者の独り言


ここに記載されたエピソードは著者の体験をもとに構成したフィクションです。 このページはリンクフリーです。気に入ったら適当にリンクを貼っていただいて結構です。


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