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(モデルにさせていただいた誤報事件に関しての2chの過去ログ保存していたものアップしました
医者板の過去ログ→こちら
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この事件の理解の参考となれば幸いです。当時の記事などが引用されている部位もありますのでm3掲示板も閉鎖された今、資料として貴重なものとして保存してあります。)
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雪中花(71)
 採血の結果と胸のレントゲンの結果がもどってきた。
 採血の結果では肝臓の酵素も上昇しており黄疸もすすんで
いる状態であった。肝臓の転移巣が増大してきている影響と
おもわれた。胸の写真でも右側の胸水が貯留してきていた。
 多分呼吸苦もこれによるものだろう。呼吸苦は胸水を排液
すればとれるかもしれないが、肝臓の機能がこれだけ悪く
なっているのはいかんともしがたい。回復は難しいだろうと
私は考えていた。採血の結果とレントゲン写真を見つめながら
私は彼女と夫を診察室に呼び寄せた。診察室に呼び戻された
彼女と夫に私は言った。「採血の結果はあまり好ましいもので
はありません。肝臓の転移によるものでしょう。肝臓の酵素
もかなり上昇してきています。黄疸の数値であるビリルビンの
値も上昇してきています。右胸にも水がたまってきていますし
呼吸苦はこの影響でしょう。やはり入院してもらってこれら
の治療を行ったほうがよいとおもいますが…….。」夫は言った。
「なあ、先生もああいっているんだ。入院したほうがよくない
かい?」彼女はじっと自分の胸のレントゲンをみつめながら
言った。「先生。入院すればなんとかなるというものでもない
んではないんではないかしら…..。病状としてはかなり厳しい
状態ですよね…..。」「それでもいくばくかは今の状態を良く
することができるかもしれません。」「なあ、俺も入院しても
らった方が安心だよ。家にいてなにかあっても誰もいないし
な……。」彼女は少し考えていた。少し重苦しい雰囲気が診察
室に漂った。しばらくして彼女は言った。「仕方ないかね。
それじゃまたお世話になりますかね……..。」夫はほっとした
口調でいった。「そうさ、そのほうがいいよ。それで良かっ
たよ。」 夫の言葉を聞きながら彼女はふーっとため息をつ
いた。私は言った。それでは入院で手続きとりますから…..。
少し待合室でお待ちください。看護師に案内させますので。」
「わかりました。」彼女は呟くように答え、少し寂しそうな
目つきで夫を見つめていた。
 
(次回につづく)

昨日は夜間に呼び出しがあって更新できませんでした。
 今日は少し早く帰ってこれたので早々に更新しておきました。
 外来でもインフルエンザはやってきました。皆さんもおきお
つけください。
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【2006/02/02 23:27】 雪中花 | トラックバック(0) | コメント(3) |
<<雪中花(72) | ホーム | 雪中花(70)>>
コメント
検査の結果を、まるで自分の結果を聞くような気持ちになって聞いて(読んで)しまいました。
"酵素も上昇"..."黄疸"..."胸水貯留"...に思わず「うーん」と目を細めてしまいました。
いつも見ている自分のレントゲン写真を頭に描いて、「このくらい溜まっているのかな?」などと想像してしまいました。

先生は「退院していい」とおっしゃっても、「家に置いとくのは心配だから、なんとかこちらで面倒見てもらえないですか?」とご家族がお願いしている姿は、これまでに何度も見ました。
何かあったときにどうして良いのか判らないので、不安なのだと理解しました。

先生方、患者、家族とそれぞれの都合があり、また"思い"もそれぞれですね。
(患者からみて)主治医の先生とお話しする時間は限られていますが、家族と話す時間はたくさん取れると思います。
納得のいくまで家族と話し合うのもひとつの選択肢かな?と思いました。
【2006/02/03 01:04】 URL | ふじくろ #-[ 編集]
「家においておくのは心配だから」というのは確かに気持ちとしてありますね。「心配」よいうより「恐怖感」といったほうがいいかもしれません。急に調子が悪くなった時にどうすればいいのか、はもちろんのこと、ちょっと買い物に出た間に何かあったら…とか色々考えてしまうと思います。でも一番大変なのは患者さんだと思うし、患者さんが一番落ち着き、好きな人やものに囲まれて暮らせるのはやはり家だと思いますので、もしも家族がそのような状況にあったら、家で一緒にすごしたいと思います。家でできること、しなければならないことを医療者からしっかり教えてもらわないといけないですね。
【2006/02/03 23:33】 URL | punipunipyonpyon #-[ 編集]
ふじくろさん、punipunipyonpyon さんコメント有難うございました。

 末期の患者さんは病状的には非常に不安定で急変も充分にありえる状態であるので家においておいてなにかあったらどうしようという恐怖感がご家族には多いです。どちらかといえばご本人よりもご家族の入院のニーズが強いのが現実です。本人は家にいたいけど家族に迷惑かけるから病院にいた方がいいという患者さんもいらっしゃいます。病院に入れられ、点滴などの管ににつながれながら病院のしみのついた天井をみて点滴をいれられて全身がむくみでひどい状態にさせられて患者でなく心電図モニタの波形と数値に家族が釘づけになるなか亡くなるの今と30年前位に家で静かに食事が食べられなくなって干からびて畳の上で家族にかこまれて息を引き取ったところで往診の医師にきてもらい死亡確認をしてもらっていた時代とどちらが本人にとって幸せか考えてしまうときもあります。心電図モニタや点滴などなくても静かに死ねた時代もあったはずなののですが.....。(もちろんこれは女性が家を守っていてくれた時代で姑、舅の世話は嫁のつとめと彼女達が黙々と頑張っていてくれたおかげなのですが....。核家族化がすすみ、共働きでローンの支払いにあくせくしている現在ではそんな余裕はないのが現実でしょう。)人が亡くなる場面というのは人生にとって重要な場面であるはずなのにもかかわらず現代の人は病院や施設に丸投げにしてしまっているのが現状です。なんとも寂しいことではあります....。

 ふじくろさん、punipunipyonpyon さん貴重なコメント有難うございました。引き続きよろしくお願いいたします。
【2006/02/04 23:30】 URL | nakano #-[ 編集]
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