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(モデルにさせていただいた誤報事件に関しての2chの過去ログ保存していたものアップしました
医者板の過去ログ→こちら
ニュース速報+板の過去ログ→→こちら
この事件の理解の参考となれば幸いです。当時の記事などが引用されている部位もありますのでm3掲示板も閉鎖された今、資料として貴重なものとして保存してあります。)
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雪中花(72)
 入院の指示を出し彼女を入院させた私は外来を終えた
後、病棟に上がり彼女の右の胸水を抜くためにトロッカー
カテーテルを挿入した。胸水の排出で彼女の呼吸状態は
改善した。点滴と同時に利尿剤を使用し少しでもむくみ
の改善をはかろうとした。彼女の処置を終え、午後の小
さな手術に向かった。

 手術を終え、彼女の病室に向かい、トロッカーカテーテル
からの排液を確認し、彼女の胸の聴診を行った。私は彼女
に向かっていった。「胸の水は大分抜けて胸の音もだいぶ
よくなったようですね。呼吸も楽になったのではないです
か?」彼女は言った。「そうですね。呼吸はだいぶ楽になり
ました。管を入れたところはいたいですけどね….。」「そう
ですか…..。あまり痛いようでしたら痛み止めつかっても
らうようにしますので。」「ええ、わかりました。」「今日の
ところはこれで様子をみさせていただこうと思っています。」
「わかりました。でも先生、今後はどうです。この胸の管は
いずれは抜くことができるのですか?」「なかなか難しいか
もしれません。利尿剤で胸水がコントロールできればいいの
ですが、管を抜いてまた胸水がたまるようであればまた呼吸
苦がでてしまう可能性もありますし…..。」「そうですか….。」
「いずれにしても治療の効果もみていかないとなんともいえ
ないですね……。」私はもうこのトロッカーは抜くことができ
ない可能性が高いだろうと思っていたが言葉を濁した。「きっと
この胸の管がぬけないと家には帰れないですよね…….。」彼女
はつぶやくように言った。「家での管理は難しいかもしれま
せんね…..。でも胸水の量が減ってくれば抜くこともできる
かもしれませんから…..。」彼女は少し黙ってから黄疸が強く
なった眼で私を見ながら笑顔をつくっていった。「そうですね。
余計なこと考えていたって状態がよくなるわけではないです
しね……。」「ええ、そう思います。また状況みながら病状に
ついて説明が必要とおもわれたら説明させていただきます
ので…….。」私はそう言って彼女に一礼をして病室をでた。

(次回につづく)

 どうもここのところ忙しくでとびとびの更新になってしまい
ました。すいません。先週末がほとんど休めない状況だったの
で今週は体が重たくて仕方なかったです。明日は一応拘束番で
ないので少しゆっくりして体を休めたいと思います…..。ブログ
も更新しますのでよろしくお願いしますね。
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【2006/02/04 23:11】 雪中花 | トラックバック(0) | コメント(2) |
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コメント
回診時の先生とのやり取りから、ご主人様と旅行に行かれたころと比べると、明らかに気力がなくなっているように思えました。
「一体この先、自分の身体はどうなってしまうのか?」と、とても心細く恐怖に駆られているようにも感じられました。
心細さが不安を呼び、不安が苦痛を呼び、苦痛がまた心に隙間をつくっていくかもしれないと、ふとそんなことを考えました。
どんな立場の方でも、終末期を不安無く過ごせるようになるといいですね。
【2006/02/05 00:49】 URL | ふじくろ #-[ 編集]
ふじくろさんコメント有難うございました。

>「一体この先、自分の身体はどうなってしまうのか?」と、とても心細く恐怖に駆られているようにも感じられました。
心細さが不安を呼び、不安が苦痛を呼び、苦痛がまた心に隙間をつくっていくかもしれないと、ふとそんなことを考えました。

 その通りだと思います。今の時代、死に対して人は非常に過敏になり、死に対しての嫌悪感や恐怖感は非常に強い印象があります。限られた時間の中で、一緒に過ごしてきた人々と別れを惜しみながら静かに亡くなるという状況にはなかなかならないです。最後までなんとか生きなくてはならないという脅迫にもにた感情に縛り付けられてしまい、死の受容という安定した段階に本人も家族もいたらないままに死が訪れてしまうということがよく見受けられます。欧米では牧師などが死の受容を助けるのでしょうが、日本には残念ながらそれに相当するものは歴然としたものがなく医師が心療内科的な部分や牧師のような役割をはたさなくてはならない原状があります。戦前の日本なら神道の考えの下、なくなれば皆仏となり子孫を見守っていき、盆にはこちらの人と会うことができるという感覚があったのでしょうが.....。生きているかぎり誰にも死は自然にやってくる。死があるからこそ生きている今がどんなに素晴らしいものかということが実感されるのだと思いますが.....。このあとも彼女の病状は悪化していきます。彼女は自分の死を受容できるのでしょうか?今後の展開をお待ちください。

 ふじくろさん。貴重なコメント有難うございました。引き続きよろしくお願いいたします。
【2006/02/05 18:24】 URL | nakano #-[ 編集]
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