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(モデルにさせていただいた誤報事件に関しての2chの過去ログ保存していたものアップしました
医者板の過去ログ→こちら
ニュース速報+板の過去ログ→→こちら
この事件の理解の参考となれば幸いです。当時の記事などが引用されている部位もありますのでm3掲示板も閉鎖された今、資料として貴重なものとして保存してあります。)
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雪中花(73)
 彼女の呼吸状態は改善したがトロッカーからの排液は1日
600~700mlほどありそれが減少することはなかった。食事
摂取や飲水もままならない状況であり、私は彼女の補液を中心
静脈カテーテルにて行なうことにした。右肩の鎖骨下静脈から
カテーテルを挿入しここから上大静脈にカテーテルの先端を留
置して高カロリーの輸液を行なえるようにした。それで状態は
少し小康状態となったが肝機能の低下にともない黄疸は次第に
強くなってきており、肝不全に対しての治療も行ないながら経過
をみていた。そうこうしているうちに点滴を比較的しぼっていた
にもかかわらず左にも胸水がたまってきた。
 彼女はまた咳と呼吸苦に悩まされることになった。左にもトロ
ッカーカテーテルを挿入すれば症状は多少おちつくかもしれな
いが両側から持続吸引器で吸引するとなると患者さんは全く
ベットからうごけなくなってしまう可能性があった。私は両側
のトロッカーカテーテルの挿入はためらっていた。しかし呼吸
苦に悩まされていた彼女は挿入を要求するようになった。「先生
どうしてもこの息が苦しいのがたまらないの。左にも管を入れて
くれないかしら….。」「でもYさん。左に管をいれたら両側から
機械につながれて全くベットから動けなくなってしまいますよ。」
「それでもいいのでなんとかしてください…..。」私は彼女の夫と
相談した。夫は言った。「結構、左の重苦しい感じと息苦しさが
つらくてたまらないようなんで、本人も希望していますので先生
入れていただけませんか…..。」私は夫の話も聞いて彼女の希望通り
左からもトロッカーカテーテルを挿入した。ベットからは起き上
がれる状態でなくなり、排尿もままならない状況となり、彼女は
尿道カテーテルを挿入された。彼女は呼吸苦からは解放されたが
ベットから動けない状況になってしまっていた。しかしながら
苦痛から開放された彼女はむしろ少し元気になり「先生、大分
楽になりました。有難うございました。」と健気に回診にまわって
きた私に声をかけてくれるようになっていた。
 黄疸も日に日に強くなってきており彼女の病状は悪化の一途を
たどっていた。私は彼女の夫に対して現状の病状につきお話する
ことにした。

(次回につづく)

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【2006/02/05 18:07】 雪中花 | トラックバック(0) | コメント(2) |
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コメント
nakano先生、失礼お許しください。
多くの患者をお引き受けになって、日夜懸命にお仕事をされている先生には大変不躾な言い方になってしまいますが、医療にも限界があると思っています。

「死があるからこそ生きている今がどんなに素晴らしいものかということが実感される」と、先生がおっしゃるとおりだと思います。

死は悪でしょうか? 死は敗北でしょうか? 
私たち患者は最後の一呼吸まで、がんに対する怒りのこぶしを振り上げていなければならないでしょうか?

ある時点を越えれば、最後の状態に向かって穏やかにソフトランディングするという考え方があってもよいのでは?と思います。
【2006/02/06 00:20】 URL | ふじくろ #-[ 編集]
ふじくろさんコメント有難うございました。

>死は悪でしょうか? 死は敗北でしょうか? 
私たち患者は最後の一呼吸まで、がんに対する怒りのこぶしを振り上げていなければならないでしょうか?ある時点を越えれば、最後の状態に向かって穏やかにソフトランディングするという考え方があってもよいのでは?と思います。

 私も基本的にそう思います。死は悪でも敗北でもなく、我々が持って生まれてきた運命です。命あるものいつかは死ぬ運命にあります。限られた時間と可能性であるからこそ生きていること、生きている今がなおさら貴重なものであることが自覚できますし、残り少ない時間の中で後の者に道をゆずり残される者への慈しみをより強く感じられるのだと思います。基本的に私も最後の最後まで死と悪と考え、病気に立ち向かい続けなくてはならないのだという強迫観念にも似た雰囲気には少し抵抗感を感じます。苦しみ、悩みながら人生の荒波を乗り越え、最後の闘病の末にたどり着いた最後の時を穏やかに愛する家族や友人達と別れを惜しみながら過ごすことができるのならどんなにいいだろうと思うこともあります。しかし今の医療現場にはそうするだけの人もコストもかけられない現状があり、また家族の人々も生活に追われ、(共働きで数十年の住宅ローンという借金を抱えて....。)この世を去る人に思いを寄せている余裕もないのが実態ではないでしょうか?患者さんが死を受容し静かにその時を迎えるには今の世の中はあまりにも慌しく感じられます。

 ふじくろさん。貴重なコメント有難うございました。引き続きよろしくお願いいたします。
【2006/02/06 22:52】 URL | nakano #-[ 編集]
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