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(モデルにさせていただいた誤報事件に関しての2chの過去ログ保存していたものアップしました
医者板の過去ログ→こちら
ニュース速報+板の過去ログ→→こちら
この事件の理解の参考となれば幸いです。当時の記事などが引用されている部位もありますのでm3掲示板も閉鎖された今、資料として貴重なものとして保存してあります。)
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雪中花(75)
 彼女の病状はよくなることはなかった。両側の胸に挿入
されたトロッカーカテーテルと尿道カテーテル、中心静脈
カテーテルなどの管類で彼女は体を動かすこともままなら
なくなっていた。しかしながら、痛み止めは充分に使って
苦痛は取られており、呼吸苦もなくなっていた。彼女の意識
はしっかりしており、家族の人々や知り合いのお見舞いにも
しっかり応答していた。私が回診で回っていくときにも
黄疸は日、一日ひどくはなっていたが比較的穏やかな表情
で応答していた。そんなある日、私が回診で彼女の病室を
訪れた。私は彼女に声をかけた。「どうも、Yさん。どうです
か調子は…….。」彼女は言った。「とくに変わったことはない
です。息ぐるしいのは大分取れましたけど、体を動かすと
管が入っているところが痛みますね。あとは体中が痒いの
がつらいです。」全身の黄疸が強くなってきており彼女は
全身の掻痒感にも悩まされていた。止掻水や軟膏などで
対応していたが甲かははかばかしくはなかった。私は言った。
「わかりました。」私は彼女の胸の聴診を行い、腹部の診察
を行った。彼女のお腹は腹水で張っており、全身がむくんで
いた。私が診察を終えると彼女は言った。「先生。今回は私
さすがに駄目みたいですね…..。」私は言った。「かなり状況
は厳しいのは確かですが、内科的な治療でやれるかぎりは
させていただいていますので……..。」「先生が一生懸命
やっていても、日々、状態は悪くなっているのは私にも
わかります。病気も病気ですし、病気そのものに対しての
治療は出来なくなっている状態ですものね….。多分そんな
には時間は残されていないだろうということもなんとなく
わかってはいるつもりですよ………。」「Yさん…….。」
「別にもう仕方ないことはわかってはいるんですよ。あと
は苦しさだけとってくれればいいですから……..。」少しの
沈黙が流れた。私は言った。「痛いことや苦しい状況があれ
ばできるかぎり対応しますので……。」彼女は黄疸で黄色
がかった眼で私を見て言った。「先生。宜しくお願いします。
どうも有難う。」彼女はしっかりした声で私に言った。

(次回につづく)

 昨日も少し遅くなって更新ができませんでした。でも一時
の仕事の忙しさは少し峠を越えてきた気がします。
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【2006/02/08 23:18】 雪中花 | トラックバック(0) | コメント(2) |
<<雪中花(76) | ホーム | 雪中花(74)>>
コメント
お仕事の峠を越えられて嬉しいです。といっても充分お忙しいことと存じます。毎回のコメントへのお返事恐縮ですが、ありがとうございます。
いつも大変多くのことを考えさせられます。

回診シーンでは、まるで自分が診察されているような気持ちになってしまいます。「痛いことや苦しい状況があればできるかぎり対応しますので……。」のお言葉に少し救われた気がします。実際は多くの先生方がそのように対応されているのは承知しているのですが、”言葉”として自分の耳で聞くと、心の支えになるような気がいたします。
【2006/02/09 17:56】 URL | ふじくろ #-[ 編集]
ふじくろさん。いつもコメント有難うございます。ここのところばたばたしていてお返事送れてすいませんでした。

>実際は多くの先生方がそのように対応されているのは承知しているのですが、”言葉”として自分の耳で聞くと、心の支えになるような気がいたします。

 結局、最後の場面で医者が実際にできることなどあまりありません。それでも最後まで患者さんの側にいてできることをしてくれているということだけでも患者さんは安心してくれる気がします。患者さんが状態が悪くなっていくのを側でみていなくてはならないのはご家族の苦悩に比べられるものではないですがやはり医者もつらいものではあります。

 ふじくろさん。コメント有難うございました。
【2006/02/12 00:10】 URL | nakano #-[ 編集]
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