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春風(29)
 友代が言った。「ねえ詩織。物事には自分ではどうしよう
もないこともあるの。努力してもどうしようもないことが
ね。今回のこともそういうことなの。自分を責める必要は
ないわ。それに悟さんが今回の事であなたを責めたりは
していないんじゃないの?」「悟さんは今回の事では私の
ことは何もいわないわ…..。どう思っているかはわからない
けど…..。」「じゃあ、それでいいじゃない。」「でも……...。」
「じゃあ、直接に悟さんに今回の事をどう思っているか率直
に聞いてごらんよ。一回の流産くらいで女を見放すような
人ではないと母さんは思っていたけど。だからこそあなたは
ついていこうとしたんではなかったのかしら。」「それはそう
なんだけど…….。」「ねえ、詩織。結局はあなたたちの事な
の。母さんには励ましたり、傍にいてあげることはできる
けど、結局はその悲しみやつらさは自分で乗り越えていく
しかないのよ。目の前の問題は自分で片付けないかぎりは
無くなることはないわ……。そのつらさを代わってあげら
れれば代わってあげたいけどそれはできないし、すんでし
まったことは元にもどすことはできないわ。でもあなたと
悟さんにはまだまだ色々な可能性があるはずだし、この困
難を乗り越えていくことがきっとできると思うわ。くじけ
ないで、人生は長いのよ。その長い道のりを共に歩くとあ
なたが誓った相手を信じないと…..。大丈夫。あなたたち
ならきっとうまくいくわ。このことをバネにしてきっと
もっといい関係になれると思うし、またいい子に恵まれる
と思うわ…….。母さんそう信じてる……。」「母さん…..。」
「ともかくぎくしゃくしてるならもう一回きちっと悟さんと
話をしてみたらいいよ。おまえの気持ちを思いっきりぶつ
けてみればいい。きっと答えてくれると思うよ…….。」
友代はそういうと詩織は呟くように「そうね…..。母さん。
今日は有難う。」といった。

(次回につづく)
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