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(モデルにさせていただいた誤報事件に関しての2chの過去ログ保存していたものアップしました
医者板の過去ログ→こちら
ニュース速報+板の過去ログ→→こちら
この事件の理解の参考となれば幸いです。当時の記事などが引用されている部位もありますのでm3掲示板も閉鎖された今、資料として貴重なものとして保存してあります。)
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春風(88)
 MAPを急速に輸血していたが血圧はなかなかあがって
こなかった。出血性ショックである。助けられるかは微妙
であるが緊急手術で腹腔内の出血をとめるしかない。私は
麻酔科の医師の拘束番と手術室の拘束番の看護師に連絡し
て緊急手術の準備をしてもらうように手配した。すぐ病院
にでてきてもらってから準備まで30分から40分かかりそ
うだということだった。とりあえず輸血でしのいで手術室
に運べるかどうかというところだった。到着した家族を呼
びいれ私は病状の説明を行うことにした。

 司郎と敏子は救急病棟の面談室に通された。突然の事故
の知らせに2人に動揺はあった。目の前に現れた医師は
面談室に入ると軽く会釈をした。2人が立ち上がって会釈
をすると医師は言った。「どうも、外科の当直医のnakano
と申します。よろしくお願いします。まずはお座り下さい。」
「どうもこちらこそお願いいたします。」司郎は言った。
「それで息子さんの状態なのですが、交通事故で多発性に
外傷をうけておられます。正直申し上げてあまりいい状態では
ありません。運ばれてまもなく血圧が低下してきてショック
状態になっています。血圧を維持するために輸血を行い、
昇圧剤も使用していますが血圧が上がってきません。どこか
で出血が続いている状態なのだと思われます。これがCTと
いいまして体を輪切りにした写真になりますが肋骨が折れて
わずかながら血胸になっています。こちらはそれほどではない
のですが、お腹の方で肝臓に損傷があるようです。出血は
ここからだと思います。いずれにしても腹腔内の出血で早急
に開腹手術を行い止血を行う必要があると思われます。血圧
が維持できなくなってきていますので一刻をあらそいます。」
「手術をすればなんとかなるんですか?」敏子は言った。
「申し上げにくいのですが状況によっては生きて手術室から
出ることができないことも覚悟していてください。しかし
手術をしなくてはまず助けることはできないのです。放って
おけば命を失うことになります。危険はありますが手術する
しか方法はないと思います。」「全く、なんてこと……。」
敏子は天を仰ぐと泣き崩れた。

(次回につづく)

 昨日は当直あけでぐっすり寝込んでしまいました。学会も
終わって患者さんもまずまず落ち着いた状況なので気が緩ん
だのでしょう。夕食とって少し横になったら朝になっていま
した。疲れもたまっていたのかなと思いました。寝不足気味の
日々が続いていたのでぐっすり寝込んだせいか今日は体が軽
かったです。午後は子供の相手もできてひさびさにゆったり
した1日をすごせました。
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【2006/07/16 22:52】 春風 | トラックバック(0) | コメント(4) |
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コメント
お疲れ様です。本当はいい仕事をするにはしっかりとした休日が必要なのですが・・・。先生には直接お会いしたことはありませんがおそらく日本に残った数少ない第一線でやれる消化器外科医のお一人と思います。今の医療冬の時代を乗り切って後世に技術を伝えていただければ幸いです。既に産科などでは後世への技術の継承が失われてしまっていますが消化器外科はいい点は伝えていって欲しいものです。
【2006/07/16 23:29】 URL | KitaiIshibashi #-[ 編集]
KitaiIshibashi さんコメント有難うございました。

 過分なお言葉に恐縮しております。私はしがない二流の町医者にすぎませんので.....。私などより優秀な外科医の先生はたくさんいらっしゃいますし、自らもより精進しなくてはならないと考えています。しかしながら若手医師の外科の志望者は減少の一途で寂しいかぎりではあります。消化器も産科も世界に冠たる成績を上げている分野なのですが.....。(内視鏡分野、胃癌、大腸癌の手術成績や世界最低の新生児死亡率、周産期死亡率)度重なる訴訟や過重労働で嫌気がさして優秀な外科医が辞めていくのを見るとなんとも悲しい思いをすることもあります。

 必死に働いて目の前の患者さんを助けようとしている現場の医師がもっと報われる日がいつか訪れることを願ってやみません。

KitaiIshibashi さん貴重なコメント重ねて有難うございました。

【2006/07/17 22:21】 URL | nakano #-[ 編集]
今日は私も当直でございます。私自身内科系ですが自分の全般的な主治医を任せられる内科医を育てて来れたかと振り返ってみると数人しかいないことに愕然としてしまいます。それも育てたと偉そうにいえるものでなく勝手に育ったといった方が正確です。
隙間産業とみられやすい領域が専門ですが私自身もできる限りは後続を育て、自分自身できれば一線でやっていきたいと思っております。
【2006/07/19 19:42】 URL | KitaiIshibashi #-[ 編集]
KitaiIshibashiさんお忙しい中お返事有難うございました。

 当直ご苦労さまです。人を育てるというのは大変なことです。数人とはいえそれなりの技量をもった人を育てられるというのはご立派だと思います。医者という人種はとかく向上心が強く自分の技量の向上には熱心ですが、なかなか人の育成というところに目をむけるのが苦手な方も多いですから.....。プライドが高くて俺が俺がという方もちらほら見られます。でもその人がどんなに頑張っても技術を向上しても、後輩につたえなくてはその人限りになってしまいます。我々の知識や技術は診察させていただいた患者さんからのいただきものであり、その知識や技術は後輩に伝えてこそ永続的なものになるのですから....。基本的に自分たちより優秀な後輩を育てなくては医学の進歩はなくなってしまうわけでこの仕事で生活の糧を得させていただいている立場としては(まだまだ教育する立場としては未熟ですが....。)後輩の育成というのはひとつの義務であろうと考えています。

 今年の診療報酬の改定で多くの病院がつぶれていくことでしょう。医療の崩壊は一般の人が少しずつ感じ始めるレベルまで広がってきました。地方ではどこも医者不足の状況になってきています。人口10万クラスの地方都市では麻酔科がいなくて夜間虫垂炎の手術ができる病院がない、出産するのに2つ3つ山越えないといけないなどの状況が生まれてきています。2年後の改定ではDPCが広範に適応されますます厳しくなってくるでしょう。外科などは非採算部門になってしまうかもしれません。基礎疾患のある患者さんや高齢者は手術をしないでいく方向になるかもしれません。医療現場の現状は非常に厳しく、私も外科医を続ける自信を失いそうになることもしばしばです。先生も大変な立場でいらっしゃると思いますが引き続き優秀な後輩たちを育てていただければと思います。

 現場で奮闘している臨床医が報われる日がいづれおとづれることを祈って.....。

 KitaiIshibashiさん重ねてコメント有難うございました。
【2006/07/20 00:30】 URL | nakano #-[ 編集]
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藪医者の独り言


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