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(モデルにさせていただいた誤報事件に関しての2chの過去ログ保存していたものアップしました
医者板の過去ログ→こちら
ニュース速報+板の過去ログ→→こちら
この事件の理解の参考となれば幸いです。当時の記事などが引用されている部位もありますのでm3掲示板も閉鎖された今、資料として貴重なものとして保存してあります。)
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春風(151)
 敏子が墓の方に近づいてきた。敏子と詩織の視線があった。詩織
は静かに敏子に頭を下げた。敏子も詩織に軽く会釈した。「あばあ
ちゃん。」春華は敏子の元に駆け寄っていった。「あらあら、春華も
きていたのね。」敏子はそういうと春華を抱き上げた。「お義母さん。
どうもご無沙汰しています。」「ええ、そうね。詩織さんも忙しそう
だし仕方がないわよ。小さい子供をかかえて大変でしょう。」「ええ
まあ、そうですね。でも実家の母もよく見にきてくれていますし
なんとかやっています。」「そう.......。」敏子は春華を抱いたまま
墓の方を向いてつぶやいた。「はやいものね。もうあれから3年が
経ってしまったのね。」「ええ、今日が悟さんの3回目の命日ですから
.......。」「あなたも本当によくやってくれているわ.....。女手
一つでこの子を育てていくのは大変なことよ......。」「ええ、でも
この子が今は私の心の支えですから........。」「全く、悟もなにも
死にいそぐ必要もなかったのに...。死んだしまったら何も無くな
ってしまうんだから.......。」詩織は言った。「そんなことはない
ですよ。悟さんは確かに死んでしまったけど、私の心の中で生きて
いますから....。あの人はいつでも私たちの傍で見守ってくれて
いると信じていますから.....。それにあの人は私に一番の宝物を
残してくれました。この子を授かって、この子を育ててきて私も
日々育てられているんです。この子ができて、お義母さんがどれ
だけ悟さんを愛していたか、好きだったか解るようになりました。
お義母さんの悟さんを失った悲しみの深さもわかるような気がし
ます。私も本当に生きていられないんではないかと思いましたけ
ど、多分お義母さんの悲しみの方が大きかったんではないかと思
います.......。私もこの子がいなくなったら生きていけないかも
しれないと思います........。」「詩織さん......。」「一回、流産
して、この子をそれこそ命を削る思いで産んで.....。そして一番
傍にいて欲しかった人を失って.....。悲しみは深かったけど、こ
の子と元気でいられることのありがたさや尊さ、そして大変な時に
助けてくださった周りの人のありがたさが身にしみてわかるよう
になりました。これからもしっかりやっていくつもりです。悟さん
に笑われないようにしないといけませんから..........。」敏子は
詩織の言葉を聞いて、墓の方を見て春華を抱きながら黙って少し
涙ぐんでいた。柔らかな日差しの中、3人を暖穏やかな春風が吹き
抜けていった。

(春風 終わり)

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【2006/11/24 23:52】 春風 | トラックバック(0) | コメント(4) |
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コメント
はじめまして。
いつも拝見しています。
長い連載をお疲れ様でした。やさしい終わり方でよかったです。^-^

お医者様の生活って、こんなにハードなのですね。どうぞご自愛ください。
次回の作品も楽しみにしています。
【2006/11/25 01:50】 URL | K* #thnVyuS6[ 編集]

最後にお義母様とわかりあえて良かったです。
いろいろ大変なこと続きのお話でしたが、最後はあたたかい気持ちになれました。
nakano先生もさぞお疲れでしょう。
ほっとして体調を崩されませんように・・・
少しは休養されて、次の作品のために充電してくださいね。それまで楽しみに待っています。
【2006/11/25 21:36】 URL | tenimama #-[ 編集]
お疲れ様でした。こんなに長編になるとは思ってもいませんでしたが、雪中花の倍近いものになったんですね。
これからまた病院は、さらに忙しくなってくる時期ですし、ご自身の体のこと考えて、のんびり連載してくださいね。

【2006/11/25 23:37】 URL | 月うさぎ #-[ 編集]
 K*さん、tenimamaさん、月うさぎ さんコメントありがとうございました。

 春風は前半の詩織の流産から出産までの苦悩と後半の悟の事故からの周囲の対応の描出と大きく2部にわかれます。前半では母親がいかに大変な思いをして新しい生命を世に送り出しているかをどう描くかが課題でした。後半はその苦難を支えていた夫を突然うしなわなくてはならないという不条理とそれをどのように彼女が受容し奮い立っていくか、それを半ばあまりいい感情を抱いていなかった姑に認めてもらう過程を描きたいと考えていました。前半は実は私の妻が流産し、そのあと長女を授かるまでの体験を元に書いています。妻は今でも流産の時のことを思い出すと胸が張り裂けそうになるといいます。掻爬の後はずっと泣いてばかりでした。頭では仕方ないってわかっていても体全体が悲しいってかんじなの....。と言っていたのが思い出されます。2人の子を授かった今も君をモデルに書いた部分を読んでみてと言っても、当時の事を思い出しそうでとても読めないといって拒絶されてしまいます。それだけあの流産は彼女にとって衝撃的なものだったんだと思います。長女を妊娠する時もまた流産してしまうのではないかと本当に怖かったといいます。誰しもこの世にいきているならばおなかを痛めて生んでくれた人がいるはずで、誰かに愛されていたということを思い返して欲しいという気持ちで前半をかきました。後半は丁度忙しい時期にもかさなり、今ひとつ不完全燃焼でした。ちょっと展開がだらだらしか感じになり読者の方も飽きてしまったのではないかと不安でした。でもなんとか無事終末まで書き終えられてほっとしています。

 今後とも休み休みブログ続けていきますので引き続きよろしくお願いいたします。
【2006/11/26 01:47】 URL | nakano #-[ 編集]
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