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(モデルにさせていただいた誤報事件に関しての2chの過去ログ保存していたものアップしました
医者板の過去ログ→こちら
ニュース速報+板の過去ログ→→こちら
この事件の理解の参考となれば幸いです。当時の記事などが引用されている部位もありますのでm3掲示板も閉鎖された今、資料として貴重なものとして保存してあります。)
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誤報(29)
 英雄は飯島に聞いた。「川淀病院の先生は子癇発作といって
いたのに....。これは明らかな誤診じゃないんですか?」飯島
は少しだまってから言った。「それはなんともいえないと思い
ます....。脳出血は右の視床と被殻の部位ですから....。視床
は知覚をつかさどる部位ですし、被殻は運動の指令が通る部位
ですから......。これだけの出血を最初から起こしたとなると
痛みを感じることもできなくなりますし、麻痺がでるはずです。
 紹介状を見る限りは痙攣発作を起こすまでは痛み刺激に反応
しているようですし、手足の麻痺もなかったようですから....
...。最初に子癇発作をおこして痙攣を起こして血圧が上がった
ときに脳出血を起こしたと考えた方が話的には理解できると思
うのですが.......。それに分娩最中の妊婦さんの意識障害、
痙攣発作では産婦人科、小児科、麻酔科、脳外科の医師が必要
と考えられるので川淀病院では対応できないと判断して高次医
療機関への転送をまず第一に考えるのは当然ですから.......。
 川淀病院でできることはしっかりやってらっしゃると思います
が......。」「でも脳出血がわからなかったのはおかしいんで
はないですか?」「それはなんとも.....。うちのような大きな
病院では放射線技師も常駐していてすぐCTも撮れますけど、病院
によっては技師を呼び出さないとCT撮れない施設も多いですか
ら.....。CTをとらないと脳出血はわかりませんし........。」
「脳出血がわかれば里美は助かったのではないですか?」「お父
さん、気持ちはわかりますが......。この患者さんの脳出血は
その場で即死でもおかしくないくらいの出血なんですよ。川淀
病院でわかったとしても状況はほとんど変わらなかったでしょう。
むしろ分娩最中の脳出血となれば脳外科の医師はどうやって対応
すればいいのかわからないですからうちの病院だって断ったか
もしれない..。こちらにきて初めてわかったからなんとか対応
しようと努力していますが.....。
 ともかく気管内挿管して呼吸管理、血圧の管理を行ってやる
べき処置はやってくれていたからこそこちらの病院に運ぶこと
ができたんだと思います。川淀病院でそのままお腹のお子さん
ごと亡くなっても全然おかしくない患者さんだと思いますから。」
「でも誤診は誤診でしょう?」食い入る英雄に飯島は言った。
 飯島は思った。突然のことで事実を受け入れられない家族の
気持ちもわかる。このことを誰かのせいにしたい気持ちもわから
なくはない.......。これ以上説明してもこの件に関しては今は
理解してもらうのは難しいだろう.......。「お父さん......。
ともかく今は一刻もはやくやるべき治療を行うべき時と思いま
すので.......。その事はその場にいなかった私にはわかりかね
ることですし.......。」英雄は少しはっとして言った。「そう
ですね。先生に問い詰めても仕方ないことですし.....。どうも
すいませんでした。」飯島は英雄の言葉に少しほっとして言った。
「それでは手術の内容について説明させていただきますので..。」

(次回につづく)
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【2007/01/10 23:48】 誤報 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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