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誤報(73)
 青山は斎場に電話をかけた。「もしもし、こちら町立斎場で
すが......。」「もしもし、すいません。こちら毎朝新聞の
N県支局の記者の青山と申します。じつは今、産婦人科医療
についての取材をしていまして、出産でなくなられた方の
取材をしているところなんです。それで、ほかにも何人かの
方に取材させていただいているんですが、高橋里美さんと
いう方なんですけど、8月18日にそちらで告別式をしていら
っしゃるようなんですが、ご家族の方に連絡をとりたくて、
連絡先を教えていただければと思いまして電話させていただい
た次第なんですが.....。」「ご遺族の連絡先.....ですか。」
「ええ、できれば教えていただきたいんですが......。」
「ちょっとそれは私には判断いたしかねますので上のものと
相談させていただいてよろしいでしょうか?」「ええ、それは
ぜんぜんかまいませんが。」「折り返し、お電話いたします
ので連絡先を教えていただけますか?ええと、どなた様とお
しゃっていましたっけ?」「毎朝新聞のN県支局の青山です。
携帯の電話番号は090-○○△×-□△○○です。支局の電話
番号は074--○△×-□△○○です。」「わかりました。折り
返し電話いたします。」「よろしくお願いします。」そう
いって青山は電話を切った。

 電話を受けた斎場の三井は少し悩んでいた。はたして連絡
先を伝えていいものか.....。電話では相手は誰だかはっきり
しない。そのような状態で個人情報を流すのはまずいだろうと
三井は考えていた。支局の電話番号を残すくらいだから記者
なのはまちがいないだろうが....。取材のために斎場が利用者
の個人情報を記者にわたすのはやはりまずいのではないか...。
 一応上司とも相談すべきだろう....。そう考えて三井は席
を立った。

(次回につづく)

 ちょっと昨日の当直はきつかったです。インフルエンザがは
やってますね。皆さんも体にきをつけてください。
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