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誤報(79)
 青山たちが病院に来た次の日の午後、院長室に白石と高田
原田と丸山があつまり昨日の青山たちの来院の事について話
あっていた。高田が言った。「まず、どうして新聞記者に高橋
里美のカルテの写しが渡ったかということです。新聞記者は
内部告発ではないかといっていましたが.....。いずれにして
も患者の情報管理の上では大問題です。患者さんの家族に承諾
ももらっていないのにカルテの写しがマスコミに流れるという
のは......。」「本当に内部からなのでしょうか?病院の職員
が勝手にそのようなことをするというのは考えにくいですが..。」
 白石がそういうと原田が言った。「白石さん。そうでないと
すると、どこから複写が流出したと思っているのかね?」「あま
り考えたくないですが、ご家族の方が流した可能性があるのでは
ないでしょうか?」白石の言葉に一同は沈黙した。丸山が言った。
「考えたくはないですが、可能性がないとはいえないかもしれ
ません....。病状に関して2回ほど説明させてもらっていますが
病状経過について納得されていなかったようですから.....。」
原田は言った。「だがカルテの写しがマスコミに渡ったとして、
冷静にカルテの写しを分析すればこちらに手落ちがないことは
わかるだろう?要は、当院で分娩中に、状態が急変して転送先を
探して転送したということなのだから。全く間違えた薬剤を使った
とか、処置を誤ったということはない。」「マスコミがそんな
に良心的だと考えるのはどうでしょうか?彼らはまず結論あり
きで取材をし、報道する傾向にありますから....。あの青山と
いう女性記者は病院側に落ち度ありきと決め付けている印象で
したから.....。病院側が隠蔽していると言い切っていました
しね......。」「だが、1記者にすぎないだろう。カルテの写し
を専門家に見せて検討すれば病院側には問題がないことは解る
だろうし、新聞社にしたって一流の全国紙だし、上の編集者は
もっと客観的に冷静に判断するだろう?」「だといいのです
が......。」高田はつぶやくように言った。

(次回につづく)

 ここのところ当直や緊急手術が立て込み、更新がとどこおり
ました。また4月人事で私が勤めている病院の外科が一人減らされ
また忙しくなりそうです。ちょっととほほですが.....。
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