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誤報(88)
 その日の1時ごろから川淀病院の駐車場にマスコミの車が
乗り付けてきていた。病院の周囲にカメラや色々な撮影器具
を持ち歩いたマスコミ関係と思われる人々がうろついていた。
 病院の画像をとるために病院周囲で撮影をしたり、病院に
出入りする職員や患者に取材をしようとする姿が見受けら
れた。一体、何事だろうかと通りかかった人たちはいぶかしげ
に彼らを見ていた。3時近くになり、取材にきたマスコミ関係
者たちが病院の会議室に招き入れられた。カメラポジションの
場所の取り合いや席の取り合いで記者やカメラマン達の小競り
合いが始まった。「お前、そこじゃまなんだよ...。」「お前の
カメラそこどかせっ!」会場整理にあたっていた事務員たちは
彼らの柄の悪さに少し驚いていた。3時になって院長の原田が
会議室に事務長の高田と総婦長の三船ともに会議室の壇上に
上がってきた。彼らが席に一旦ついた後、進行役を務めること
になった白石が言った。「それでは記者会見をはじめさせて
いただきます。」その一声のあと壇上の3人は起立した。原田
が言う。「まずは亡くなられた患者さまのご冥福を心よりお祈
り申し上げます。」原田の言葉と共に3人が頭を下げた。それと
同時に一斉にフラッシュの光がたかれ、シャッターがきられ
る音が部屋にこだました。3人が席に着いた後、原田が患者の
病状経過について説明を始めた。「それでは患者さんの病状
経過についてご説明させていただきたいと思います。患者さん
は34歳の女性です。妊娠41週で過産期に入っており8月7日に
分娩誘発のために入院となっています......。」

(次回につづく)

 当直はちょっと忙しくて大変でした。昨日はばててしまって
更新する元気がなくてお休みさせてもらいました。
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