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誤報(89)
 陣痛の誘発と促進ための内服薬を内服してもらって陣痛が誘発
され順調に経過していましたが、8月8日の午前0時すぎに患者さん
は意識を失いました。産婦人科の担当医が内科の当直医師にもきて
もらって診察していましたが、このときは麻痺などもなく陣痛の
痛みに伴う失神だろうという判断をしています。胎児心拍も正常
であったことから経過観察することとして、助産師が分娩の監視
を継続していました。午前1時すぎに突然痙攣があり担当の産科医
が診察して子癇発作という判断をしてマグネゾールという痙攣を
止める薬を使用したところ痙攣は消失しました。血圧の上が200を
超えていることから妊娠高血圧を合併した子癇発作と判断。子癇
発作というのはお腹の胎児も仮死状態となる危険があり、緊急の
帝王切開が必要となる病態です。胎児仮死の可能性も考えてNICU
のある施設への転送が必要と判断して転送先を探し始めています。
 N県立医大病院と、県立N病院をはじめN県からO府にいたる基幹
病院に転送を依頼しましたが、受け入れ態勢をとれる施設がなく
国立国際循環器センターに最終的に受け入れ先が決まったのは5時
すぎでした。患者さんの状態は急激に進行し、呼吸状態も悪化し
てきたため、気管内挿管を行い、呼吸を確保しています。その状
態で転送となっています。国立国際医療センターでの返書では、
転送時には瞳孔が、散大しており、CTを撮ったところ脳出血だ
ったということで、脳室ドレナージ術と帝王切開術が施行され、
胎児は無事に出産したようですが、母体は脳出血で亡くなられて
いるということでした......。」原田は病状についての説明を
続けた。

(次回につづく)
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