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誤報(91)
 「いずれにしても当院において患者さんに関してはでき
るかぎりの対応をさせていただいております。結果的には
お亡くなりになったということでご家族の心境はあまり
あるものではありますが、今後とも話合いをつづけていき
ご理解していただくよう当院としても努力していく所存
です。」「人、一人亡くなっているんですよ。病院側に
落ち度がなくてどうして亡くなるんですか?」「若い方で
も病死があるということです。この方は脳出血で病死され
た。多分、うちの病院より高次の医療機関でも助けられない
ような広範な脳出血による病死です。分娩中の意識障害
を起こした患者さんに対しては担当の産婦人科医と内科医
は当施設においてはできるかぎりの対応をしてくれたも
のと考えております。」「病院はなにか隠しているんでは
ないのですか?」「いったいなにを根拠にしてそのように
おっしゃるのか理解いたしかねますが、我々としてはご家族
の承認を得られる範囲で情報は公開していますが....。」
 記者との問答はその後も続いた。1時間半を経過したと
ころで司会を務める白石が言った。「それでは一通り質問
をうけさせていただきましたのでここで記者会見を終了
にしたいと思います。また追加の質問などありましたら
文書にて提出していただければ追って回答させていただき
たいと思います。」まだ早い、会見を打ち切るつもりか!
との罵声が飛んだが、原田はすっと立ち上がり一礼して
席から離れた。

 記者会見の後、会議室に原田たちは移って今後の対応に
ついて相談しようとしていた。事務長の高田は原田に言った。
 「院長先生、ご苦労様でした。かなり厳しい記者会見
でしたが病院側の姿勢は示せたのではないかと思います。」
 「かなり無礼な質問もあったが、まあ大丈夫だろう。あと
は夕方のニュースでどのように報道されるかだが......。」
 原田はそういってため息をついた。記者会見の内容も
報道機関のいいように編集されるだろう.....。どのように
報道されるか.....。そんなには甘くはないだろうと原田も
高田も想像してはいた。そして実際にそれは彼らの予想を
上回るものになっていくのであった......。

(次回につづく)

 明日の午後に青森に出発します。土曜日に発表して日曜日に
帰ってきます。学会は青森は遠いです.....。元気があって
ネットカフェで更新する元気があれば更新しますが、ちょっと
きびしいかもしれません。ともかく学会発表がんばってきます。
 
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