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(モデルにさせていただいた誤報事件に関しての2chの過去ログ保存していたものアップしました
医者板の過去ログ→こちら
ニュース速報+板の過去ログ→→こちら
この事件の理解の参考となれば幸いです。当時の記事などが引用されている部位もありますのでm3掲示板も閉鎖された今、資料として貴重なものとして保存してあります。)
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誤報(97)
 10月20日の昼、毎朝新聞N県支局長の井出は狭山に廊下で呼
び止められた。「支局長!」井出は振り返ると言った。「なん
だい狭山君。」「例の川淀病院の件ですけど、N県医師会の産婦
人科医会は主治医に過誤なしと表明したそうじゃないですか?
支局や本社にも複数の医師達から抗議の電話やメール、ファッ
クスが届いているといいます。どうも内科医師がCTをすすめた
というのも家族の思い違いだっただけで実際にはそうではなか
ったらしいじゃないですか?このままにしてしまっていいんで
しょうか?」狭山の言葉に井出は少し不機嫌そうな顔になった。
「狭山君。ここ2、3日のほかの報道機関の報道も見ただろう。
もう態勢は決してしまっているんだよ。医療関係者が抗議してき
たってたいしたことはないさ。産婦人科医会の会見にしたって
ベタ記事さ。ほとんど人の目にはつかないさ。いままでの医療
報道をみたってわかるだろう。医者なんか叩かれればおとなし
くなるんだ。過誤がなくたってぺこぺこ頭を下げてさ....。だか
ら叩いたってなにも問題ない。実際、人が一人死んでいるんだ。
誤診をして怠慢にも寝ていた悪役の医者、弱者の患者、悲しみに
くれる遺族。悲劇の物語の完成さ。実際、国民たちはみんな食い
ついてきたじゃないか。」「しかし、事実と異なることで個人を
たたくような記事を書くのは.....。ご遺族をだますことになりま
せんか?」「大丈夫だよ。狭山君。遺族にしたってマスコミに
騒いでもらいたかったんだから。それに医者なんて所詮、
マイノリティーさ。叩かれたって医師会も学会も我々になにも
できやしない。だからいい飯の種になるのさ。わかるだろう。
国民が読みたいと思う記事を書くのが我々新聞の仕事さ。それ
なりの部数が売れて、広告がとれなくちゃ商売にならないんだ。
多少の脚色などどこでもやっていることさ。」「ですが......。」
「もういいだろう。このスクープ記事で青山は名前を上げた。
君もなにかスクープを見つけてきてもらわないとな......。」
井出はそういうとその場に立ちすくんだ狭山を置いて立ち去った。

(次回につづく)
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【2007/04/28 23:31】 誤報 | トラックバック(0) | コメント(2) |
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コメント
 うーん、井手支局長なかなかいい味だしてますね.....。多分、今のマスコミの偽らざる医者に対しての考え方なんでしょうね.....。腹がたちますが、実際、医師会や学会がだらしなくマスコミに迎合してしまうからなめられているんでしょうね。今、少しずつ戦うべきところは戦わないといけないという意識はうまれつつあるようですが、各事件に対しての医療界の公式な動きは遅いなという印象をうけます。平川理事長のように会員一人守ってやれなくてなんのための医会かと奮い立ってくれる首脳陣は少ない感じがしますものね.....。
【2007/04/29 12:11】 URL | バルト #-[ 編集]
 バルトさんコメント有難うございました。

>腹がたちますが、実際、医師会や学会がだらしなくマスコミに迎合してしまうからなめられているんでしょうね。今、少しずつ戦うべきところは戦わないといけないという意識はうまれつつあるようですが、各事件に対しての医療界の公式な動きは遅いなという印象をうけます。

 私も同意見です。医師はやはり根が真面目な人が多いのでしょう。広報や組織防衛などの力量に欠ける気がします。政治力に関していえば明らかに日本医師会より看護婦協会の方がつよいですし....。(泣) 中医協も医師会はほとんど厚生労働省のいいなりですものね.....。開業医の総合診療、24時間体制対応や、地方への医師の勤務義務化なども早々に賛成して、厚生労働省の犬に落ちたかという印象です。各学会は専門医制度など自分達の会員たちからの搾取に精進するばかりで、現場の会員達を守ろうとする姿勢にかける.......。医師もきっちりと組織固めをしていかないと状況は悪くなる一方でしょう。すくなくともこの大淀事件のようなマスコミの一方的な報道に関しては各学会が金をだしても当該媒体を名誉毀損で訴える。風評被害による当該病院の損害賠償を求めるなどの行動をおこすべきだと思います。また、まるまるゴールデンタイムの全国ネットの番組枠を買い取って、理不尽な要求をする患者や患者家族のために苦しめられる医師や医療機関の姿を描いたドラマとつくってやるとか、今のみのもんたなどがやっているような健康番組などで、医療機関にかかる一般的な心得、人はかならずなんらかの病気で死ぬ。老衰は避けられないし、病院に入院していても死んでしまうことはあるという当たり前のことを啓蒙していくなどの策を考えるべきなのですが......。

 私自身はこの事件に対してのマスコミの報道姿勢に関しては非常な怒りを感じています。ですが、この現状をつくった遠因の一つに我々医師たちがしっかりとした啓蒙もせずに患者達の不当な要求にも黙って答えてきたこと、マスコミの不当な報道も黙って放置してきたこと、裁判所の医学的にどうかんがえてもおかしな判決を黙って黙認してきたという事実があると思っています。いまさら遅いかもしれませんが医師会や学会は自分達の正当性を堂々を主張し現場の医師たちを守るという姿勢を示すべきです。もしこの大淀病院の事件で日本産婦人科医学会が不当な報道に対して裁判なりなんらかのアクションをおこし、毎日新聞と戦う姿勢を示すことができれば、学会はなにがあっても現場で奮闘している医師たちを守るという強いメッセージを送れるでしょう。そうすれば今現場から立ち去ろうとしている医師も現場に踏みとどまれるかもしれません。現場の医師たちは現場でいつ犯罪者に仕立て上げられるかもしれないという恐怖感と孤独の中で必死で戦っているのです。それを守ってやれない学会ならばその存在意義はあるのでしょうか?
 医師は団結して不当な要求には戦っていかなくてはなりません。そうしなければ現場は各個撃破されて日本医療は完全に崩壊してしまうでしょう。いやもう崩壊しているのですが....。

 長々となりましたが改めてバルトさんコメント有がとうございました。引き続き変わらぬご高配のほどお願い申し上げます。

 
【2007/04/29 21:38】 URL | nakano #-[ 編集]
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