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誤報(104)
 川淀病院に、警察の捜査が入るとの連絡が原田のもとに
届いた。原田は丸山を院長室に呼んでそのことを伝えた。
 「丸山先生、例の高橋さんの件で今度警察の捜査が入る
ことになった。今日、N県警察本部から連絡があってね。
 病院側の話を聞きたいということなんだ。明日にでも
こちらに話を聞きにきたいということなんだが、君の都合
はどうだね」「警察の方が来られるんですか?明日も決して
時間に余裕があるわけではないのですが....。」「ああ
だがこれだけ大騒ぎになると警察も動かないわけにはい
かないんだろう。ともかく時間をあけて欲しいとのことな
んだ....。」「そうですか.....。明日でしたら午後6時
くらいなら時間があくと思いますが。」「わかった。私も
同席するからその時間で先方に連絡するよ。」「わかり
ました。」「丸山君、色々大変だとおもうが、なんとか
ここは耐え忍んでくれ。警察にしてもきちっと捜査して
くれれば我々の立場も理解してもらえると思うから...。」
「ですが、先生。これだけ新聞やテレビで大々的に病院を
悪者として報道されてしまって、患者さんたちは動揺して
います。スタッフにしても不安を抱えて仕事をしているん
です。今までやってきて築いてきた地域の人々との信用を
めちゃくちゃにされてしまって、診療業務に支障がでてきて
いるんです。この上、警察が入ってくるとなると、現在の
診療を維持するのは困難になります。」「わかっているよ。
わかっているさ。警察にもなんとか診療業務には支障がで
ないように気をつかってくれるようにたのんではいるから。」
「警察の方は我々の立場を理解してくれるでしょうか?
一方的に新聞の記事のような内容を決め付けて捜査してくる
ことはないんでしょうか?」「とりあえず、私服の捜査官が
来るそうだから気はつかってくれているんだとは思うがね。
 まあ明日きた状況をみてみないとなんともいえないがね。」
 原田は丸山の顔をみながら呟くように言った。

(次回につづく)
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