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誤報(1)のエントリーは11月26日付けです。最初から読む方はカレンダーで11月までたどって26日をクリックすると誤報(1),(2)のエントリーに入れます。あとは順々に日にちをクリックしていってください。

(モデルにさせていただいた誤報事件に関しての2chの過去ログ保存していたものアップしました
医者板の過去ログ→こちら
ニュース速報+板の過去ログ→→こちら
この事件の理解の参考となれば幸いです。当時の記事などが引用されている部位もありますのでm3掲示板も閉鎖された今、資料として貴重なものとして保存してあります。)
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誤報(107)
 丸山はカルテを見ながら里美の入院後の経過を刑事たちに
説明していった。0時の時点で失神発作が起こり、内科当直医
の竹内と診察して、麻痺などの所見がなく経過をみていた事、
その1時間半後に痙攣発作があり、子癇発作と考え、転院先を
探しながら必死に治療を続けていたこと....。目の前であれよ
あれよと言う間に状態が急激に悪化していく患者.....。半ば
家族に罵倒されながら、必死に治療しながら探しても見つから
ない転送先.....。下手をすればそのまま母子共々、川淀病院
で息途絶えてしまうかもしれないという恐怖感.....。丸山は
思い出すのもつらい当時の記憶をたどりながら転送までの経
過をことば一つ一つを選びながら説明していった。「呼吸状
態が悪くなり、内科当直医の竹内先生に挿管してもらいまし
た。国立国際循環器センターから転送が可能との返事をもら
ったのが4時過ぎです。救急隊に転送要請を行い、O府への転
送をお願いして転送となりました......。転送までの経過は
大体以上です......。」
 本山は時々メモを取りながら丸山の話を聞いていた。丸山の
説明が終わったところで本山は顔を上げて言った。「どうも
先生、ご説明ありがとうございました。先生も大変だったよ
うで...。一応、我々もご遺族から当時の状況をお聞きして
いまして、それも含めて経過中のところでいくつかお聞きし
たいところがあるのでお教えいただきたいのですが.....。」
「はい。」「まず、今回の患者さんの死因は脳出血だったわ
けですが、先生は子癇発作と診断されたわけですね。これは
誤診にあたると思われるのですが....。ご遺族もこの点を一
番強く言っておられるのですよ。病院の記者会見でも病院長
も診断の誤りはあったとおっしゃているようですしね。この
ことについて、先生はどうお考えでいらっしゃいますか?」
本山は穏やかな口調で丸山の顔を見据えながら言った。丸山
は本山の質問に一瞬沈黙したが、一息つくと言った。「当時
の状況では子癇発作を考えるのが妥当であったと考えていま
す。高血圧を伴い、痙攣発作を起こした分娩最中の妊婦をみ
たならば100人中、100人の産科医は第一に子癇発作を考える
でしょう。ご理解していただきたいのは臨床の現場というの
は非常に不確定な要素が多く、いつも我々は手さぐりで治療
にあたっているということです。確実な診断がつかなくても
急激に状態が悪化していく患者さんに対しては生命を維持す
るための治療を行いながら同時に診断を進めていかなくては
ならないことはいくらでもあるのです。また、その場では一
番可能性の高い病気を念頭に入れて治療するのが基本です。
 ですから子癇発作を第一に考えて治療を行いました。あの
状況ではっきりしていたことは母体とお腹の中の胎児の生命
が深刻な危機に陥っており、それに対して呼吸や循環動態を
保ちながら高次医療機関に送らなくてはならなかったという
ことです。」「ですが、脳出血であればCTをとればわかった
のではないですか?」「確かにCTをとれば脳出血はわかった
かもしれません。ですが当院では夜間にCTをとるとなると放
射線技師を呼んで、CTを立ち上げる必要がありました。多分
撮影するとなるよ技師を呼び出してから撮影するまで1時間
以上かかるでしょう。CTを撮影する余裕などなかったですし
、その間に転送可能という返事が帰ってくる可能性もありま
した。それにCT室に運んでいる間に急変する可能性もありま
したし、子癇発作であれば動かすのは難しいと考えました..
....。」丸山は言葉を選びながら刑事の質問に対して慎重に
答えていった。

(次回につづく)

 m3掲示板が閉鎖されましたね。また読売新聞の疲弊する
勤務医の特集の番外編5月12日に掲載されたのを見て私は
新聞を持つ手が震えたのですが....。

信頼関係希薄に/プロ意識が欠如
 病院勤務医の労働環境の実態を追った連載「医の現場 疲弊する勤務医」に対し、多くの反響がメールやファクスで寄せられた。医師側からは、医師不足の解消や医療提供体制の改革を求める声が上がったほか、「不信感をむき出しにする患者が多くなった」との指摘も多かった。患者側からも「よい医師ばかりではない」などと手厳しい意見が相次いだが、一方で「(医師と患者の)相互理解を進めるべきだ」とする声もあった。

 「感謝という日本のよき伝統はもはや失われた」

 そう記し、患者との信頼関係が希薄になったと嘆くのは、40代の心臓外科医。高齢の患者の心臓手術を行い、手術後の容体にも特に問題はなかったが、帰宅した患者が数日後に突然死すると、医療ミスを疑う家族から何度も責められた。

 「治療に自信があっても『裁判を起こされるかも』と不安にかられる。こんな状況なら、開業医になって面倒な患者は病院に送りたいと思ってしまうのも当然」と医師はつづった。

 病院に勤務する50代の整形外科医も、救急外来の85歳の男性が帰宅後に急死したケースで、家族から訴訟を前提に怒りをぶつけられた体験を記した。「昔は家族からあれほど一方的に責められることはなかった」とこの医師は振り返る。

 一方、患者側からは医師の「プロ意識」について疑問の声が上がった。

 医学生の息子を持つ東京都の塾経営、木下茂樹さん(57)は「連載を読んで医療上の過失で医師が逮捕されたケースが4件しかないと知り、驚いた。過酷な勤務状況は分かるが、プロである以上、『精いっぱいやりました』ではすまないはず」と主張する。

 連載では、小児科や産婦人科の医師不足にも触れたが、都内の女性(52)は「多額の税金を使って医師として社会に育てられているのに、困っている患者が多い診療科を選ばないのは疑問」と記した。

 「月6回の当直程度で(大変だからと)医師をやめてしまうのか」「『ありがとう』の言葉がないからくじけそうになるというのは、ひ弱すぎる」などの声も目立った。

 医師からの提案もあった。「医師免許更新制度により国民の信頼を得る」「国立大を卒業した医師には診療科の選択に制限をつけ、不足がないよう定員枠を設けるべきだ」などの指摘のほか、「(国が計画する)『総合医』を支援し、夜間休日の診療を担う人材を育てよ」という意見もあった。

 「信頼関係を築く努力を、患者側も医療従事者側も怠ってきた。双方の怠慢だ」。札幌市の主婦(37)は今の医療不信の根をそう分析する。神奈川県の病院勤務医(36)は、専門分化された病院で患者がたらい回しされる現状や、すさんだ医師と患者の関係を嘆きつつ、こうつづった。「今必要なのは他者への思いやり。まず自分が、できることから実行していきたい」

(2007年5月12日 読売新聞)

「医療上の過失で医師が逮捕されたケースが4件しかないと知り驚いた過酷な勤務状況は わかるがプロである以上『精一杯やりました』ではすまないはず」 「多額の税金を使って医師として社会に育てられているのに、困っている患者が多い診療 科を選ばないのは疑問」「月6回程度の当直程度で(大変だからと)医師を辞めてしまうのか」「『ありがとう』の言葉がないからくじけそうになるというのはひ弱すぎる」

 金もマンパワーも足らない状況で精神論だけでなんとかなるという考え方は戦時中の時とかわらないようです。医者たちは必要なコストとマンパワーをかけないと、医療費削減ありきだけでは医療は崩壊するといっているだけなのですが....。平成14年からの診療報酬削減と、平成16年からの研修制度が医療崩壊の引き金となっていることもわからないのか、わかっていて無視して医者の精神論に問題をすり替えたいのか...。読んでいて怒りに手が震えました。まあ自分達の失政の責任を取ろうともおもわない厚生労働省の大本営発表をそのまま報道するレベルの人たちですから....。


 今日は当直明けでつかれて早く帰ってきました。
 明日も手術入っています。今日は早めに寝て疲れをとりたいと
思います。
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【2007/05/16 21:21】 誤報 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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