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誤報(123)
 「うむ、起訴は無理だというんだね。」「ええ、犯罪性がある
とはいえないと思います。20人以上の専門家に聞いてもそう
いうことですから.....。まあ、正直いうと立件するに証人に
なってくれそうな人間を探して回ったけど20人以上回っても
そのような医師にめぐり合えなかったというのが事実ですけ
どね......。つまり、きちっとした資料を見せて意見をきい
てみたところ担当医に過誤ありという専門家は皆無だったと
いうことです。これでは立件する根拠がありません。遺族の
意見だけで犯罪にはできませんよ。マスコミのつくった雰囲
気もありましょうが、根拠なく立件するなんて愚の骨頂です。」
川口は本山から渡された資料に目を通しながら言った。「ふむ。
そうか......。わかった。」

 2月2日に立件見送りの記事が毎朝新聞に載った

奈良妊婦死亡:転送先探し難航の末、立件は見送り

 N県川淀町の町立川淀病院で昨年8月、意識不明となった妊婦
の高橋里美さん(当時34歳)が転送先探しが難航した末、死亡
した問題で、N県警は、業務上過失致死容疑での同病院医師らの
立件を見送る方針を固めた。死因となった脳内出血と、担当医が
診断した子癇(しかん)発作との判別は困難で、刑事責任を問え
ないと判断した。今月中に遺族に捜査の経緯を説明し、最終判断
する。病院側は問題発覚直後の会見で、「脳内出血でなく、子癇
発作の疑いとした点で判断ミスがあった」と発言。県警は任意で
提出されたカルテなどを基に専門家約20人に意見を求めたが、
脳内出血と子癇発作は、意識喪失やけいれんなどの症状が似て
いるため識別が困難との意見が大半を占めた。さらに、遺体が
司法解剖されず、法医学的な証拠に乏しい点も捜査を難しくし
たとみられる。
 高橋さんは昨年8月8日午前0時ごろ、分娩(ぶんべん)中
に意識不明に陥った。19病院に受け入れ不能とされた。結局、
約60キロ離れた国立国際循環器病センター(O府S市)に搬送
され、男児を出産後、死亡した。【高山浩平】

毎朝新聞 2007年2月2日 

(次回につづく)
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