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誤報(127)
 「いずれにしても、誤診により里美さんが助かるべきもの
が助からなかったと証明するのはまず困難でしょうね。実際
に警察も誤診そのもので里美さんの経過が明らかに悪くなった
という根拠がみつからなかったので起訴しなかったのだろ
うと思います。脳出血と診断されたならば確かに命が助かった
という証拠がないといけませんから......。本当は警察がその
証拠を出して起訴してくれれば一番だったんですが.......。」
「結局、民事訴訟は難しいということなんですか?」「そんな
ことはないです。今の裁判所の判例を見ていると、医療者に
過失がなくても遺族の期待を裏切った。その精神的苦痛に対して
の賠償を要求して勝っている判例がかなり増えてきていますか
ら.....。期待権を主張すれば裁判官も弱者救済しなくちゃなら
ないと考えて、原告勝訴にしてくれることも多いのでね。なる
べく裁判官の同情を引くようにするのがいいんですが......。
 たとえば脳性麻痺は医師の過誤がなくてもある程度の確率で
発生しますけど、医学的に医師の過誤がなくても1億数千万の
賠償金の支払い命令があちこちででています。実際、脳性麻痺と
分娩での医療行為との関連がないことは医学的に証明されている
んでたまたま脳性麻痺のお子さんの出産にかかわった産婦人科
の先生には気の毒ですけど、裁判官が医学的根拠がなくても無
理やり理由をつけて勝たせてくれることも結構多いようですか
ら.....。母親を失ったいたいげな赤ちゃんに対しての同情を引
くような方向で期待権と精神的苦痛などを主張すれば正義の味方
気取りの裁判官は弱者救済をお題目に我々に軍配を上げてくれ
る見込みは充分あります。」

(次回につづく)
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