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誤報(131)
 「受理されなくてもいいということですか?」「ああ、受理され
なくてもマスコミが食いついてくれればいいんだ。一般の人は刑事
告訴されたと報道されれば訴えられた方に罪があるのではないかと
思うんだから....。受理されなくてもそのことはマスコミは触れよ
うともしないだろうしね。要は少しでもスキャンダラスな形に見え
る演出が必要だということだよ。それに運よく受理してもらえれば
警察や検察の捜査が改めて入るはずさ。そのプレッシャーは病院だけ
でなく、病院や産婦人科医を擁護しようとしているネット上の医療
関係者たちも黙らせることができるのではないかと考えているんだ。」
 「それで民事訴訟も有利にしていこうというのですね。」「そのと
おりさ。」石山は少し笑顔を浮かべて言った。

 4月29日に報道各社に石山の事務所から刑事告訴の方針であるとの
内容のファックスが一斉に送信された。

毎朝新聞社


N県妊婦死亡 カルテ内容流出 医師専用ネット掲示板に
2007.04.30 大阪朝刊 26頁 第2社会面 
 昨年8月にN県川淀町の町立川淀病院で高橋美里さん(34)が分娩(ぶんべん)中に脳内出血で意識不明となり、19病院に受け入れを断られた末に搬送先の病院で死亡した問題で、高橋さんの診療経過など詳細な個人情報がインターネット上に流出していたことが29日、わかった。情報は会員制の医師専用掲示板に書き込まれ、複数のブログに転載されている。

 遺族は近く、町個人情報保護条例違反などで容疑者不詳で県警に告訴する方針という。

 遺族らによると、掲示板への書き込みは、昨年10月に問題が報道されて以後に始まっていた。高橋さんが8月7日に入院してから意識不明になり別の病院に搬送されるまでの身体状況や検査値、会話など、カルテや看護記録とほぼ同じ内容が詳細に書き込まれていた。さらに、当時遺族が入手していなかった初診時や妊娠中の記録など、病院関係者しか知らない内容も含まれていた。

 遺族は昨年11月に情報流出を知り、12月に町長と病院長あてに説明を求める質問状を提出したが、いまだに回答はないという。

 高橋さんの義父、英雄さん(53)は「月日がたち、悲しみが癒やされるどころか二重三重の苦しみを強いられることが公然と行われている。個人的な内容で、まして女性のカルテが開示されるのは許せず、告訴を検討している」と話している。

 この報道はこの弁護士の思惑どおり、ネット上の医師たちに衝撃を
与えることとなる。

(次回につづく)
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