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ここに記載されたエピソードは著者の体験をもとに構成したフィクションです。 このページはリンクフリーです。気に入ったら適当にリンクを貼っていただいて結構です。

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誤報(135)
 そのころネット上では昨年の10月の各社の報道の検証が
行われていた。家族はマスコミに看護記録しか公開してい
ないというが本当にそうなのであろうか?医療関係者たち
は当時の記事の洗い出しを行っていた。そして今回の情報
漏洩の第一報を流した読日新聞の10月31日の電子版にカルテ
がマスコミに公開された決定的な証拠が残されていること
が発見されたのである。

2006. 10. 31
妊婦死亡大淀病院 
脳出血疑いもせず 意識消失「失神」けいれん「子癇」診断
 
大阪朝刊社会39頁1995字05段写真
  
 N県大淀町の町立川淀病院で8月、高橋里美さん(当時34歳)が出産時に脳内出血を起こし、転院先で死亡した問題で、川淀病院の医師は、意識消失を「失神」、その1時間23分後のけいれんを「子癇(しかん)」と判断していた。産科医の間では「診断は難しく、仕方がなかった」とする意見が多いが、「最初から脳出血を疑うべき」と指摘する医師もいる。転院の問題より、早い段階で脳出血に気づけたかどうかが、救命の可能性を考える上で最大のポイントと言えそうだ。
 ◆脳神経外科医「典型的な症状だ」 産科医「その場で難しい」 
 ■高血圧で起きる
 出産の際に妊婦が脳出血を起こすことは、たまにあり、緊急に開頭手術をして血腫(けっしゅ)を除く必要がある。
 一方、子癇は、妊娠中毒症の高血圧から生じるけいれんで、こちらも頻度は少ないが命にかかわる。妊娠中毒症は胎児と母体の不適合が原因といわれ、帝王切開などで子どもを早く体外に出すのが治療の基本だ。
 どちらも血圧の上昇が直接原因なので、子癇に脳出血が併発することもある。
 高橋さんは予定日を過ぎていたため8月7日朝に入院。陣痛促進剤を投与され、夕方から陣痛が始まったが、深夜に異変が生じた。
 午前0時に頭痛、0時10分に嘔吐(おうと)、0時14分に意識消失、1時37分にけいれん、2時に瞳孔拡大、4時30分に呼吸困難と進んだ。
 家族によると、転送先の国立国際循環器病センター(国循)では「右脳混合型基底核出血」というタイプの出血と診断されたという。
 ■意識消失の時点で
 O府T市で開業する脳神経外科医の山田研一郎医師は「典型的な脳出血の経過で、頭痛の前後に出血したようだ。深い部位だが手術は可能で、いち早く開頭するしかない。けいれんや瞳孔拡大は脳圧上昇が進んだ症状。呼吸まで止まると、命が助かっても意識障害が続く。もっと早い段階が勝負だ」と説明。
 「妊婦の意識消失で脳出血を疑うのは常道。脳外科医なら、片側まひの有無を調べてすぐわかる。神経系に詳しい医師がいなかったのが不幸だ」と言う。
 川淀病院の主治医と内科医は、意識消失を陣痛による失神と考え、特に処置をせずに病室を離れた。けいれんの後、子癇と判断して緊急対処を始めた。子癇では安静が重視される。
 内科医はCT(コンピューター断層撮影法)を求めたが、主治医は「搬送までは安静が一番」と退けた。家族は「私たちも『脳の血管が切れたのでは』と訴えたのに、『それは絶対ない』と言われた」としている。
 産科の訴訟で鑑定経験の多い我山タカシ医師は「意識を失い、痛み刺激を与えても戻らなければ、脳出血を疑ってCTを撮るべきだ。けいれんも、子癇の場合は繰り返し起き、意識は戻るので区別できる」と話す。ただ、転送先については「開頭手術、帝王切開、新生児への対応が必要で、夜中に見つけるのは簡単ではなかろう」という見方だ。
 ■現実にできるか
 妊娠中毒症は高血圧、たんぱく尿、浮腫のどれか一つがあると診断される。入院前、高崎さんに明確な兆候はなかったようだが、急に起きることもある。
 奈良県立医大出身の産婦人科医の1人は「頭痛が起きた時の血圧上昇は妊娠中毒症の診断基準を上回っている。意識消失の段階で何かできたかも」と言いつつ、「自分が居合わせたら現実にどうだったか……」。
 別の医大の産婦人科教授も「事後に考えれば処置がまずかったと言えるだろうが、その場ではなかなかわからないものだ」と話している。
 陣痛促進剤の事故は多いが、今回の脳出血とは無関係という見方が一般的だ。
 
 ■高橋美里さんの経過(診療記録から)
8/7~8
  9:20 町立大淀病院に入院。妊娠41週
  9:40 陣痛促進剤の内服開始
       (昼の血圧測定121/81)
 14:55 陣痛促進剤の内服6回目で終了
       (夜の血圧測定131/66)
 17:20 嘔吐あり、2分ごとに陣痛
 21:46 「痛い、痛い」
 22:00 嘔吐あり
 23:00 「もうイヤ、家に帰りたい」
  0:00 頭痛。「こめかみが痛い」。血圧155/84
  0:10 胃液を嘔吐
  0:14 突然の意識消失。血圧147/73、尿失禁
       内科医も呼ぶが「失神でしょう」
  1:37 強直性けいれん、いびき。水銀血圧計で
       は200/100。主治医は子癇を疑い、けいれ
       んを抑えるマグネゾールの投与を開始
  1:50 県立医大に「子癇の患者がいる」と転院
       要請。内科医がCT撮影を提案するが、
       主治医は「動かさないほうがいい」
  2:00 瞳孔拡大。血圧148/75
       (この間、搬送先を探すが見つからず)
       (血圧は上が154~186)
  4:30 呼吸困難で気管挿管。国循に搬送決定
  4:50 救急車で搬送開始。主治医が付き添う
  6:00 国循に到着。脳の手術後、帝王切開で出産
8/16 意識不明のまま死亡
 
 写真=高崎実香さんのカルテ(家族提供)。上から5行目に「意識消失」、2枚目に「強直性ケイレン?」「eclampsia(子癇)?」と書かれている

 この家族提供のカルテの写真はまぎれもなく家族が公開して
いないといっていた医師記録に間違いないということがはっきり
したのである。

(次回につづく)


 この記事のモデルとなった記事と写真は下のリンク先に保存さ
れています。

  http://soho1172001.web.fc2.com/image.htm(家族提供カルテ画像)
  http://soho1172001.web.fc2.com/index.htm(大元の記事)


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| | 2007/11/20/Tue 00:18 [編集]
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