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芝桜の咲く丘(1)
 少し仕事も落ち着いてきたのでまた少しずつ無理をしない程度にまたブログを始めたいと思います。 忙しいときは休み休みになるかもしれませんがよろしくお願いします。


 「鴻巣の工場の稼働状況についてだが…….。」吉男が常務の元村に言いかけたところで部屋のドアがノックされ、「失礼します。」と秘書の望月が部屋に入ってきた。吉男はドアの方に目をやると望月を見て言った。「今、打ち合わせ中だが急ぎの用事かな?」望月は答えた。「ええ、社長。例の一件に問題が起こりまして、対処願いたいとのことですが。」吉男はふーっと息をついてから元村に目を向けた。「すまないね。常務、緊急の用件が入ったんだ、この件に関しての決裁は明日でもかまわないかな?」元村は怪訝な顔をして「ええ、かまいませんが。」と答えた。「申し訳ないね。それと午後の会議も出れなくなりそうだから、会議の取り仕切りも君に頼むよ。」「はい、わかりました……..。」「それではすぐに出なくてはならないから。よろしくたのんだよ。」元村にそう言うと吉男は席を立った。部屋を出て山内ディーゼル工業の本社の玄関に止めた車に向かうと吉男は望月と乗り込んだ。「木本君、里山メディカル病院まで頼む。」吉男が運転手に行先を告げると運転手は言った。「奥様ですか?」「ああ、もうそろそろらしい…….。」「そうですか。わかりました。すぐ向かいます。」木本はそう答えると車を発進させた。「望月君、今日の午後の予定は申し訳ないがすべてキャンセルだ。なんとかなるかな。」「ええ、午後の会議は元村常務にしきってもらう予定でしたし社長もそのように先程念を押されていたので大丈夫でしょう。夕方の森山議員との会合も適当な理由をつけて失礼のないようにお断りできると思いますので…..。」「わかった。もうしわけないが調整を頼むよ。」「わかりました。」望月の返事を聞くと吉男は軽くうなずいた。混雑した道を吉男を乗せた車は病院に向かっていた。
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