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芝桜の咲く丘(9)
 堀山は山内ディーゼル工業の本社の元村常務の部屋を訪れていた。前室の秘書の光村詩織に声をかけて取次を頼んだ。「光村さん。トロッター=パートナーズファンドの調査の件で元村常務とアポイントをとっているんだけど。」「わかりました。今取次ます。」そういうと光村はインターフォンをおして元村に言った。「常務。堀山様がいらっしゃいました。」「わかった。いまひとつ処理中の仕事があるので10分ほど待ってもらえるように言ってくれるかな。」「わかりました。そうお伝えします。」そういうと光村は堀山に向かって言った。「堀山様。今、常務は今、手がはなせないようですので10分ほどお待ちいただけますでしょうか?」「ああ、それはかまわないです。」「それではそこでお待ち下さい。なにかお飲物をお持ちします。」そういうと光村は席をたった。しばらくして日本茶を光村は持ってきた。堀山は戻ってきた光村に言った。「ねえ、光村さん。ちょっと相談があるんだが。」「なんですか?」「ちょっと込み合った話なんで別に時間をとりたいんだ。今晩都合つくかな?」「今晩はちょっと用事があるので無理ですね。」「常務との用事かい?いまだに関係が続いているんだ。」「それはご想像にお任せするわ。だれのおかげであなたの探偵業がうまくいくようになったかよく考えて物事を言った方がいいわよ。」「わかってるさ、光村さんの口添えで元村常務経由でこの会社からお仕事貰えるようになったのは感謝しているよ。」「だったらなあまりなれなれしい口の聞き方は控えてほしいわね。」「はいはいわかりました。光村さんには感謝していますから。今後もそれはよろしく頼むよ。それで実は相談したいことというのは社長の娘さんの調査の件なんだ。」「社長に娘さんがいらっしゃったというのは初めてきくくわ。」「どうも、行方知らずになっているんだ。それでお忍びで僕に調査依頼がきた。」「そうなの。でも単なる人探しでしょう。あなたの部下でも簡単にできそうな仕事じゃないの。」「いや、問題があるんだ。娘さんの名前は山内里美、筑駒大学を卒業して東亜銀行に就職している。」「えっ、それって。」「そうなんだ。それで困っているんだ。」「それは、いったいあなたどうするつもりなの?それなりに調べて報告書はつくらなくてはならないんでしょう?」「ああ、それでどうしようかと思ってね君と相談したいんだ。」「残念ながらそれは私は力になれないと思うわ、自分で十分考えて処理されることね。はっきりいうわ、あなたは最低ね。」「まあそういうなよ。君だって似たようなものだろ。色目を使ってうまくやっているんだ目糞鼻糞わらうだぜ。まあお互いうまくやっていこうよ。」「まったくとんだ腐れ縁だこと。」光村がそういうとインターフォンの音が鳴った。「光村君、堀山さんを通してくれたまえ。」光村はインターフォンのそばに行った。「わかりました。」ふーっと光村は息を吹くと堀山に向かっていった。「堀山さま、お待たせいたしました。常務の部屋の方へどうぞ。」
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