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芝桜の咲く丘(11)
 どうもここのところ緊急手術があったりで忙しくなってきて更新滞ってしまいすいませんでした。

 川越章は京子と家で夕食を食べていた。「それで、どうなんだ。木下君との方は。」京子は父親の顔をみて少し笑顔で言った。「悪くはないわ。私はいい人だと思っているけど、向こうはどうかしら。娘さんがいらっしゃるのでたぶん、気をつかっているんだと思うわ。こちらからの接触を拒んでるわけでもないから、たぶん私に好意は抱いてくれていると思うし、娘さんの幸美ちゃんもとってもいい子よ。あの人のしつけもよかったんだと思うけど.....。でも、なくなった奥様を愛していらっしゃるんだと思う。どこかでやはり思いきれないところがあるように思うわ。義理堅い方なのよ。」「まあ、木下君はうちでも優秀な開発部門のホープだし、亡くなった奥さんにあの年で義理をはたして娘さんまで男手ひとつでそだててきたという実直さは買うよ。娘さんともうまくいっているんなら父さんは何も心配はしていないがね。だが、なくなった奥さんへの思いが残っている相手といっしょになるのは少しおまえがつらいんじゃないかと思うけどね。まあ、うちも母さんが突然なくなったという経緯もあるからおまえも、奥さんをなくした木下君に特別な感情をいだくのもわからなくはないが.....。」「大丈夫よ。お父さん。あの人と幸美ちゃんが私を受け入れてくれるのなら、2人のすべてを私は受け止めるつもりでいるから。だって、亡くなった奥さんの思い出もあの人と幸美ちゃんの人生の大切なひとつなんだから。亡くなった奥さんとの時間も私が好きになったあの人の一部なのよ。それをなくすことなんてあの人にもできないでしょう。」京子の言葉に章はふーっと息をついた。「そこらへんの思いきりの良さは亡くなった母さんににているよな.......。」「そうかしら.....。」そういうと京子は笑顔を父親に向けた。
 「それでこの週末は一緒に秩父にいくのかい?」「ええ、雅哉さんの奥さんが羊山公園の芝桜がすきだったそうよ。毎年、娘さんと時期をみていかれているそうだから、ご一緒するわ。」「そうか、天気がいいといいな。」「そうね。でも私は結構晴れ女だからたぶん大丈夫よ。」「そうか。まあ父さんも陰ながら応援しているよ。楽しんでおいで。」そういって章はやさしい目で一人娘をみた。
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