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芝桜の咲く丘(13)
 秩父に向かう車の中で京子は言った。「毎年、秩父に行かれているということですけど、本当にお邪魔じゃなかったんですか?」幸美は言った。「全然、京子さんがきてくれた方が、ほら毎年、父さんとばっかりだとワンパターンだし、私も京子さんと一緒の方が楽しいから。ねえ父さん。」雅哉がそれに相槌をうつ。「ええ、いつも二人きりでしたから。それはそれでいいんですけど、今年は天気にも恵まれましたし、賑やかな方がいいですよ。でも結構込みますよ。この時期の日曜は羊山公園は車両進入禁止になるので遠くの駐車場からシャトルバスが出ていて、そのバスもすし詰め状態ですから....。」「そうなんですか.....。」「何せ、人が多くてね。出店も出てて、なかなか賑やかですよ。幸美は花より屋台の食べ物の方が好みかな。」「ひどいな、父さん。そんなこといわなくてもいいじゃない。ねえ、京子さん。」「私はお花も屋台の食べ物も好きよ。女性はみんなそうじゃないかしら。」京子は笑ってそう答えた。「ほら、父さん。京子さんもそう言っているよ。」「はいはい、わかりました。」雅哉は運転しながら答えた。幸美は言った。「芝桜は亡くなった母さんが好きだったんだよね。」「うん。本当にじゅうたんみたいできれいなんですけどね。僕は最初行ったときは、思ったよりそんなに広くなくて大したことないなと思ったんですけど、彼女が好きだったんです。満開になった時期にいって天気がよければとても幸せな気持ちになれるっていってて,,,,,,、。」「そう、それにね、ちょうど私が生まれたのが4月の半ばだから父さんにもちょっと思い入れがあるの.....。」「思い入れっていうほどではないですけど、幸美が生まれた時期と芝桜のいい時期が重なるので........。なんとなく、家の毎年の恒例行事になっているんですよ。」「それじゃ、毎年奥さんを偲んで.......。奥さんの思い出に会いに行くような.......。」京子の言葉に雅哉は少しあわてて言った。「そんなもんじゃないですよ。でも今の時期の秩父はいいんですよ。すがすがしい感じでね。」「余計なことかんがえなくてもいいの。京子さんは。私たちにとって特別な人なんだから。楽しんでいってもらわなくちゃこまるの。」幸美が京子に笑ってそう言った。「ありがとう。充分楽しんでいるから大丈夫よ。」京子は少しさみしげな笑顔を浮かべて答えた。

 明日は当直なので更新はお休みします。最近は豚インフルエンザの流行がかなり話題となっています。日本に上陸してきてもおかしくない状態で心配ですね。なんとか落ち着いてくれればいいとは思っていますが,,,,,,、皆さんもお気をつけください。引き続きよろしくお願いします。
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いつも素晴らしいお話心待ちにしています。
豚インフルエンザは毎日ニュースになっていて本当に大変になっていますね。
先生もお体を大事になさって下さい。
| URL | 2009/04/30/Thu 08:37 [編集]
どうもコメントありがとうございました。ここのところまた多忙になってきて更新が途絶え気味ですが、楽しみにしてくださる読者がいらっしゃるということに非常に感謝しております。ご期待に沿えるよう頑張っていくつもりですので引き続きご高配のほどお願いいたします。重ねてあたたかいコメントありがとうございました。
nakano | URL | 2009/05/03/Sun 21:55 [編集]
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