Hit数5000超えました。皆様に感謝の気持ちをこめて記念にフラッシュ作成してみました。 →
こちら
Hit数10000超えました。皆様に感謝の気持ちをこめて記念にフラッシュ作成してみました。 →こちら
開設2年目になりました。これを機会に今の産科の危機に関してのフラッシュ作成しました。 →こちら

誤報(1)のエントリーは11月26日付けです。最初から読む方はカレンダーで11月までたどって26日をクリックすると誤報(1),(2)のエントリーに入れます。あとは順々に日にちをクリックしていってください。

(モデルにさせていただいた誤報事件に関しての2chの過去ログ保存していたものアップしました
医者板の過去ログ→こちら
ニュース速報+板の過去ログ→→こちら
この事件の理解の参考となれば幸いです。当時の記事などが引用されている部位もありますのでm3掲示板も閉鎖された今、資料として貴重なものとして保存してあります。)
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
【--/--/-- --:--】 スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-) |
花菖蒲(5)
「今の時点では眼で見える範囲では癌細胞は取り除かれていま
すが、顕微鏡レベルで手術で切除した外側に眼で見えない少数
の癌細胞が残っている可能性があるのです。それらの癌細胞に
対して抗癌剤の治療を行っておいたほうがよいだろうと考え
ます。」「つまり抗癌剤の治療を受けた方がよいということ
ですか?」「そういうことです。胃の悪性腫瘍の場合、ティー
エス1(TS1)という飲み薬がありして、これを4週間飲んで、
2週間休薬して1クールになります。これを暫くつづけさせて
いただくことになります。もちろん癌の遺残が証明されている
わけではないので治療をしないで様子をみるというのでも
悪くはないと思うのですが、リンパ節の転移が2群まで認めら
れたことと、リンパ管や血管の中に癌細胞が入り込んでいる
像がありましたので、60代と比較的お若いことも考えると
治療を行った方が安心かと思います。」少し考えて彼は言った。
「解りました。薬は使ってみてください。先生はその方が良い
とおっしゃった。先生にお任せします。」TS1の内服を開始して
もらい、大きな合併症もなく彼は退院した。次の外来の予約
日に彼は元気そうにやってきた。「どうですか調子は?」
彼は答えた。「いまのところ順調だと思いますよ。食事も
いい感じで食べられるようになったし。体重は横ばいですけ
ど調子はいいです。特に薬を飲んでもだるさも吐き気もないし
大丈夫です。」診察を行い、採血で薬の投与に伴う血球の減少
など無いことを確認した。「特に大きな副作用もないよう
です。このまま薬を継続しますね。」「わかりました。
ところで先生、旅行とかって大丈夫ですか?」「特に体調が
つらくなければ大丈夫ですけど...。」「じつは毎年6月の
末は毛越寺の菖蒲を見にいっているんです。」「毛越寺って
すいません。私良くわからないのですが..。」「岩手の平泉
になります。一関の先で盛岡の手前ですね。平泉は中尊寺の
方が有名ですが、私は毛越寺の方が好きでね。事業で失敗し
たとき故郷の知り合いに借金しに回ってね、その時丁度
あやめ祭りの時期でね。あそこには芭蕉の句碑があるんです
よ、夏草や つわものの 夢の後ってね。義経の悲劇を歌っ
たっていうやつです。花菖蒲の鮮やかな青にね、畜生、来年
は胸を張って故郷に帰ってきてまた菖蒲を見に来てやるって
誓ったんですよ。それからどうしても都合がつかない年以外
は毎年いってるんです。」「そうですか、大丈夫だと思いま
すけど気をつけて行って来て下さい。」「有難うございます
先生。ところで先生は来年も私は菖蒲を見にいけると思いま
すか?」突然の問いかけに一瞬外来に沈黙が流れた。私は
言った。「はっきりしたことはいえませんが大丈夫だと思い
ます。そうあって欲しいと願っていますし、そうであるよう
に努力させていただきますので....。」彼は言った。「それ
ならよかったです。それじゃまた宜しくお願いします。」彼は
どんな思いで今年の花菖蒲を見るのであろうかと私は思った。
(次回につづく)

 明日は当直でブログお休みします。気力と体力が残っていたら
5月10日アップしますので宜しくお願いします。
スポンサーサイト
【2005/05/08 22:10】 花菖蒲 | トラックバック(0) | コメント(0) |
<<花菖蒲(6) | ホーム | 花菖蒲(4)>>
コメント
コメントの投稿











管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
http://nakano2005.blog5.fc2.com/tb.php/67-ec6f7d1d
藪医者の独り言


ここに記載されたエピソードは著者の体験をもとに構成したフィクションです。 このページはリンクフリーです。気に入ったら適当にリンクを貼っていただいて結構です。


CALENDER
04 | 2017/05 | 06
S M T W T F S
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
掲示板(気軽に書き込みお願いします)
RECENT ENTRIES
  • 芝桜の咲く丘(23)(05/25)
  • 芝桜の咲く丘(22)(05/20)
  • 芝桜の咲く丘(21)(05/18)
  • 芝桜の咲く丘(20)(05/15)
  • 芝桜の咲く丘(19)(05/11)
  • RECENT COMMENTS
  • nakano(05/03)
  • (04/30)
  • nakano(04/13)
  • (04/13)
  • KITA(02/01)
  • nakano(05/31)
  • タマ(05/28)
  • RECENT TRACKBACKS
  • 健康、病気なし、医者いらず:医師の秘密漏示(05/03)
  • 健康食品の栄養事典:プロタミンとは(02/22)
  • 医薬品のマメ知識:フルオロウラシルのマメ知識(02/20)
  • 体が元気になるならない物質:プロタミン-体が元気になるならない物質(02/17)
  • オヤジの世界:雪中花(01/04)
  • ARCHIVES
  • 2009年05月 (10)
  • 2009年04月 (13)
  • 2008年11月 (1)
  • 2008年09月 (1)
  • 2008年08月 (1)
  • 2007年07月 (6)
  • 2007年06月 (14)
  • 2007年05月 (18)
  • 2007年04月 (20)
  • 2007年03月 (19)
  • 2007年02月 (17)
  • 2007年01月 (22)
  • 2006年12月 (18)
  • 2006年11月 (14)
  • 2006年10月 (16)
  • 2006年09月 (15)
  • 2006年08月 (16)
  • 2006年07月 (13)
  • 2006年06月 (18)
  • 2006年05月 (19)
  • 2006年04月 (19)
  • 2006年03月 (21)
  • 2006年02月 (19)
  • 2006年01月 (22)
  • 2005年12月 (22)
  • 2005年11月 (24)
  • 2005年10月 (23)
  • 2005年09月 (22)
  • 2005年08月 (17)
  • 2005年07月 (22)
  • 2005年06月 (22)
  • 2005年05月 (24)
  • 2005年04月 (25)
  • 2005年03月 (26)
  • 2005年02月 (9)
  • CATEGORY
  • 春風 (152)
  • 誤報 (135)
  • 管理人雑感 (11)
  • 帰れない老人達 (3)
  • 医者という仕事 (2)
  • 不条理な結末 (7)
  • ブランド病院を求めて (6)
  • 澄んだ青空 (5)
  • 3月の木漏れ日の中で (6)
  • 雨上がりの虹 (10)
  • 桜 (6)
  • 嘘 (14)
  • 花菖蒲 (25)
  • つかめない藁 (34)
  • 百合の花 (15)
  • 約束 (52)
  • 雪中花 (84)
  • 未分類 (1)
  • 芝桜の咲く丘 (20)
  • LINKS
  • ホームページ情報配信メールマガジン「INTERNET SEEK」
  • プログ リンク&人気ランキング
  • 人気blogランキング
  • SEARCH

    PROFILE
    nakano
  • Author:nakano
  • FC2ブログへようこそ!
  • RSS
  • 上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。