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(モデルにさせていただいた誤報事件に関しての2chの過去ログ保存していたものアップしました
医者板の過去ログ→こちら
ニュース速報+板の過去ログ→→こちら
この事件の理解の参考となれば幸いです。当時の記事などが引用されている部位もありますのでm3掲示板も閉鎖された今、資料として貴重なものとして保存してあります。)
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花菖蒲(10)
 奥様の聞かれたことは当然の疑問である。もし抗癌剤で癌の
完治が望めるなら手術をする医者はいない。再発を予防する
ために術後の抗癌剤の治療を行ってきたにも関わらず癌が増大
してきたのである。今後使用する薬を追加したり、変えたりす
るとしても治癒する可能性はほとんどないと言ってよい状況で
ある。私は言った。「確かに今後抗癌剤を使って病状が良く
なる可能性は低いと考えられます。今後できるだけ病気が進ま
ないようにするために治療を行うという考え方になると思い
ます。」「つまり病気が治る可能性はほとんど無いということ
ですね。」動揺があるに決まっていた。しかし彼女は私の話
を理解し現実を必死にうけとめようとしているようであった。
聡明な人である。私は言った。「非常に心苦しいのですが...。
そうご理解していただかざろう得ない状況です.........。」
 一緒に話を聞いていたご長女がすすり泣く。奥様は涙をう
かべながら必死に冷静を保とうとしていた。そして感情を押
さえ込み静かに私に問いかけた。「それで主人にはどれ位の
時間が残されているのですか?」何十年も貧しい生活の中で
支えあってここまでやってきた。彼女にとってかけがえのない
人の余命を宣告するのは正直はばかられた。「はっきりした
ことは言えませんが..。3ヶ月から半年位..。年単位はないと
思います。なにかあればもっと早い可能性もあります..。
 もちろん抗癌剤の治療が効果を示す可能性も全くないわけ
ではありません。」「3ヶ月.....。ですか....。」
 「できる治療は限られてくるでしょうし、いずれ治療も
次第に破綻していく形になると思います....。それでご本人
への説明なのですが....。」奥様は静かに答えた。「手術
出来なかったことに関しては正直に話してあげてください。
 主人は...。どんな結果であれ自分の事だから自分で判断
したいと。最悪の事態であれば限られた時間をどうするか
自分で考えたいと申していました。落ち込むかもしれません
が...。私もついていますので..。」彼女だって辛いはずなの
だ。だが彼女はなにがあっても夫を支える覚悟であった。
「わかりました。術後回復したところで改めてご本人も交えて
お話させていただきます。」私は静かに答えた。
(次回につづく)
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【2005/05/15 20:51】 花菖蒲 | トラックバック(0) | コメント(2) |
<<花菖蒲(11) | ホーム | 花菖蒲(9)>>
コメント
医療従事者でも身内のことになるとパニックになる人もいますが、とても強い奥様だと思います
患者さんにとって結局は医療者よりも家族の支えが一番大きいですね
家族によって患者さんの予後の過ごし方も大きく変わってくると思います
【2005/05/15 23:31】 URL | mimimi #-[ 編集]
 mimimiさんコメント有難うございました。
 やはり本人もそうですがご家族がしっかりしてくださっていると医療者としても助かります。パニックになってしまうご家族もいらっしゃいますがその場合、やはり非常に治療が難しくなる場合が多い感じがします。衰弱の進行が病状の進行によるものだと理解できないで何とかしろと要求される場合もあり困惑することもあります。ご家族がしっかりしていると明確に方針が打ち出しやすくやすくなり患者さんにも大きなささえになるような気がします。

 いつもコメント有難うございます。引き続き宜しくお願いします。
【2005/05/16 23:44】 URL | nakano #-[ 編集]
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