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誤報(1)のエントリーは11月26日付けです。最初から読む方はカレンダーで11月までたどって26日をクリックすると誤報(1),(2)のエントリーに入れます。あとは順々に日にちをクリックしていってください。

(モデルにさせていただいた誤報事件に関しての2chの過去ログ保存していたものアップしました
医者板の過去ログ→こちら
ニュース速報+板の過去ログ→→こちら
この事件の理解の参考となれば幸いです。当時の記事などが引用されている部位もありますのでm3掲示板も閉鎖された今、資料として貴重なものとして保存してあります。)
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春風(148)
 救急外来にて患者さんの対応をしている時にPHSが
鳴った。私は患者さんにすいませんといってPHSを取
った。「もしもしnakanoですが....。」「どうも先生
ご苦労さまです。篠崎さんですが6時ごろにお迎え(葬
儀業者)が来るそうです。」「わかりました。お迎えき
たらまた連絡下さい。」「わかりました。」時計は5時
半をさしていた。私は患者さんに言った。「どうもすい
ませんでした。それでは採血の検査と腹部のレントゲン
を撮っておきましょう。点滴をして少し様子をみさせて
もらいます.....。」私はそういうと一通りの指示を出
してから席を立った。

 さすがに体が重たかった。外は少し明るくなってきて
いた。少しでも横になった方がいい.....。篠崎さんの
お見送りまでまだ30分くらいある。今の患者さんの検査
結果がでるまで少し時間もあるだろう。私は医局に行き
冷蔵庫から冷えた麦茶を取り出しコップに注ぐと一気に
のどに流し込んだ。コップをかたした後、医局のソファ
に横になった。視界がぐるぐる回る感覚に襲われる....。
そのまま私はウトウトとした眠りについた。

 PHSが鳴る音で私は目を覚ました。私はあわてて電話を
取ると言った。「はい、nakanoです。」「先生、お迎え
がきました。今これますか?」

(次回につづく)
【2006/11/19 17:34】 春風 | トラックバック(0) | コメント(0) |
春風(147)
 私は面談室に家族を呼び入れた。ご家族はみな無言で面談室に
入ってきた。ご家族がみな椅子についたところで私は話をはじめ
た。「どうもお疲れ様です。」私が言うと詩織は言った。「いえ
先生もどうもお疲れ様です。」「病理解剖が終了しました。解剖
の結果ですが、最終的な死因は消化管出血でした。胃に潰瘍があ
って、そこから出血したものと思われます。」「肺梗塞ではなか
ったんですね。」「最終的な死因はそうですね。肺梗塞をおこし
て急激に全身状態が悪くなっているところで、血栓を溶かす薬
をつかわなくてはならない状況で出血がはじまったのでしょう。
内視鏡で一旦止血しましたが、その後にDICになってしまい再出血
したと考えられます。」「それでは内視鏡をやっていれば良かっ
たんでしょうか?」「いえ、多分内視鏡をやっている間に急変
してしまったと思いますし、DICで出血しやすくなっている状態
では内視鏡での止血は困難だったと思います。」「そうですか.
.。」「抗潰瘍薬もしっかり使っていたんですが....。」「わかり
ました。」「若い方ですしできることならなんとか助けたかった
んですが.....。」「仕方ないでしょう。先生もできる限りのこと
はして下さったとわかっていますから.....。」詩織は噛み締める
ように言った。「本当にどうも有難うございました......。」面
談室にご家族の呻くような嗚咽があがっていた。「ご家族の方に
比べれば比ではないですが、私も非常に悔しい思いです......。」
私の言葉に詩織は言った。「先生も本当にお疲れ様でした.....。
夜中に緊急手術をしていただいて、ここ数日はほとんど病院に泊
り込みだったんですから......。仕方がないことだったんだと
わかっていますから.......。」振り絞るようにそういう詩織の
頬には一筋の涙が流れていた。一礼をしてご家族を面談室から送
り出した直後に院内PHSが鳴った。「はいnakanoですが。」「先生
さきほど連絡した救急車が到着しています。救急外来にいらして
ください......。」「わかりました。」私は電話を切ると少し潤
んだ眼をこすった後、面談室を出た。

(次回につづく)

 ここのところ中断が続いて読者の方には申し訳ありません。
 今日は午後少し早く帰ることができて久々に家族と時間を
すごすことができました。最近は家を出るときも帰ってくる
ときも子供たちが寝ていることがおおくてまともにコミュニ
ケーションが取れていなかったのでちょっとほっとしました。
家族に見捨てられないように奥さんと子供を大切にしていか
ないとと思います。この頃急に寒くなってきたので皆様も体
大切にしてください。
【2006/11/18 23:16】 春風 | トラックバック(0) | コメント(0) |
春風(146)
 緊急入院となった2人の患者さんの入院カルテに入院
指示を書き込んでいると院内PHSが鳴った。「もしもし
nakanoですが......。」「もしもし、川口です。今解剖
の方終わりました。先生、今電話大丈夫ですか?」「え
え、先生。すいません、解剖の方つくことができなくて
...。」「仕方ないですよ当直で手がはなせないんですか
ら。ご苦労様です。」「それでどうでしたか。」「肺の方
はまたミクロ(顕微鏡所見)をみないと血栓の分布はわか
らないですが大きな血管をがっしりと詰まらせている血栓
はなさそうです。小腸以下には血液が多量にあって胃の前
庭部に結構深い潰瘍があります。多分最後はここからの
出血による血圧低下でしょう。DIC(汎血管内凝固症候群)
があったようですから出血が起こってしまったら止まらな
かったでしょうね。DICの状況もミクロの所見ではっきり
するでしょうが、最終死因は出血性胃潰瘍ということで良
いと思います。」「わかりました。どうも先生夜分遅く申
しわけありませんでした。」「病状説明はどうしますか、
先生の方からしてもらったほうがいいんでしょうか?」「
ええ、今の入院患者さんの指示を書いたら手があくので私
の方から説明させていただきます。」「わかりました。ど
うも有難うございました。」私はそういうと電話を切った。
時計を見ると午前4時半だった。私は小さく溜息をつくと入
院指示を書き終え、救急外来の看護師に言った。「それじゃ
下血の人と肺炎の人とりあえずの入院指示出しましたので。
肺炎の人は明日内科にとってもらうようにするからね。」
「わかりました。」「それじゃよろしく。」「あ、先生。
今また救急隊から連絡があって腹痛の人がこられます。あ
と20分くらいで到着します。」「わかりました。」私はそ
う返事をして悟の病棟に向かった。

 待合室で待っていた詩織たちのところに看護師がやって
きて言った。「篠崎さんのご家族の方、今解剖が終わりま
した。先生の方から説明がありますのでこちらにいらして
いただいてよろしいですか?」「わかりました。」司郎が
答えた。一同は立ち上がると看護師に誘導されて面談室に
向かった。

(次回につづく)

 
【2006/11/15 22:38】 春風 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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藪医者の独り言


ここに記載されたエピソードは著者の体験をもとに構成したフィクションです。 このページはリンクフリーです。気に入ったら適当にリンクを貼っていただいて結構です。


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